緊張対策の第一歩は何でしょうか。
場数を踏むことでしょうか。
発声練習をすることでしょうか。
きれいな原稿を作ることでしょうか。
いいえ、どれも違います。
もちろんどれも緊張対策の1つですが、本当の第一歩はもっと手前にあります。
緊張対策の第一歩は、緊張する原因を知ることです。
意外と自分の苦手意識は、ぼんやりしていることが少なくありません。
「スピーチが嫌だ」「プレゼンが苦手だ」と思うだけでは、対策になりません。
「なぜスピーチに緊張するのか」「プレゼンのどこに緊張を感じるのか」という視点が大切です。
緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられません。
緊張する原因を知るから、正しい対策を立てることができます。
たとえば、プレゼンに緊張すると思ったとき、次のような原因が考えられます。
緊張する原因によって対策も変わります。
人目が苦手なら、まず多くの人から見られる練習が必要でしょう。
1人で行うリハーサルだけで満足しません。
家族や友人など、実際に人目を感じながら練習するのが適切です。
コミュニケーションが苦手なら、話し方の勉強をする必要があります。
相槌を打つこと、簡単な言葉を使うこと、相手の立場に立って話すこと。
書籍やインターネットなどで話し方の基本を知り、上手に会話する知識や技術の習得が必要です。
プレゼン資料の作成が苦手なら、プレゼンの基本から学ぶ必要があります。
見栄えのよいレイアウト、効果的な色の使い方、デザインのコツ。
高評価の見本や先輩の資料を参考にするなどして、プレゼン資料の基本的な作成方法に重点を置くのが正解です。
中には認めたくない現実もあるかもしれません。
緊張する原因を探る作業は、自分の弱点をえぐり出す行為。
自分の内面を探ることになるため苦しく感じるかもしれませんが、緊張対策に必要な作業です。
まず緊張する原因を把握しましょう。
原因がわかってこそ、正しい対策を立てることができます。