執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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なぜ人は、緊張するのか。

なぜ人は、緊張するのか。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

緊張とは何でしょうか。

緊張とは「心や体が張り詰めた状態になること」をいいます。

人なら誰でも緊張します。

スピーチ・プレゼン・面接。

緊張の度合いに個人差はありますが、大事な場面では緊張するのが普通であり当然です。

誰でも一度は緊張を経験したことがあるでしょう。

さて、ここで素朴な疑問です。

なぜ人は、緊張するのでしょうか。

緊張さえなければ、体の変調・不調に悩まずに済みます。

緊張が存在する役割とは何でしょうか。

一言で言えば「臨戦態勢に向けた体の反応」なのです。

原始時代、人類は敵と遭遇したとき、すぐ心身を戦闘状態に整える必要がありました。

敵と出会ってからゆっくり体の調子を整えては間に合いません。

敵から攻撃を受け、生命が危険にさらされます。

そのため、緊急の場面に遭遇したら、すぐ臨戦態勢に整える必要がありました。

結果として、体にさまざまな反応が表れます。

  • 呼吸が速くなる
  • 心拍数を上げる
  • 血圧を上昇する
  • 汗をかく
  • 心が興奮状態になる

緊張すると、人は心と体が引き締まり、一時的に体のパフォーマンスが上がります。

これが緊張の正体です。

緊張とは「自分を守るための体の防御反応」とも言えます。

重要な局面が迫ったときの自然な反応が、現在でも人の本能に残っています。

そのため人は現在でも、重要な局面になると緊張するのです。

緊張は、重要な局面を乗り切るための大切な防御反応。

スピーチ・プレゼン・面接・試験・試合・発表会など、どれも重要な局面。

緊張は、人になくてはならない反応です。

困難を乗り切るために物事をスムーズにするために役立ちます。

ただし、ここで注意点があります。

すべての緊張が悪いと考えるのはよくありません。

物事をスムーズにするのは、あくまで適度な緊張です。

過度の緊張になると、物事をスムーズにするどころか、かえってパフォーマンスを下げる結果になります。

過度に緊張した場合、放置せず、ほぐす必要が出てきます。

緊張対策に役立つ基本知識(3)
  • 緊張する理由を理解する。
緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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