前を向くと緊張する人によく見られるNGがあります。
「原稿ばかり読んで、前を向いて話さない態度」です。
たしかに原稿だけ見ていれば、前を向かずに済むでしょう。
前を向かず、人の顔を見なければ、視線が合うこともありません。
下を向いていれば、原稿にも集中できるので、失言も失念も防げます。
前を向くのに抵抗がある人にありがちな緊張対策ですが、要注意です。
いくら緊張対策とはいえ、これはNGです。
原稿の棒読みは、緊張した態度より印象が悪いからです。
原稿を棒読みするだけなら、資料を配ったほうがいいことになります。
下を向いてばかりでは、話し手の表情もわかりません。
退屈な発表になりやすく、聴衆を飽き飽きするでしょう。
ときどき原稿を見るために下を向くことはあっても、原稿ばかり見るのはよくありません。
聴衆が最も求めている人は、話し手による発表内容です。
わざわざ多くの人を集めて発表をするのですから、話し手は、前を向いて話すのが最低限の礼儀。
前を向いて話すからこそ、自信・余裕・意気込みを表現でき、発言に説得力が生まれます。
恥ずかしいかもしれませんが、できるだけ前を向いて発表しましょう。
少々緊張していたとしても、原稿の棒読みに比べれば、まだ好印象です。
人の顔を見るのが苦手なら、部屋の一番後ろの壁を見る方法があります。
遠くを見るようにすれば、人の顔を見なくても、自然な状態で前を向けます。