執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。

原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

前を向くと緊張する人によく見られるNGがあります。

「原稿ばかり読んで、前を向いて話さない態度」です。

たしかに原稿だけ見ていれば、前を向かずに済むでしょう。

前を向かず、人の顔を見なければ、視線が合うこともありません。

下を向いていれば、原稿にも集中できるので、失言も失念も防げます。

前を向くのに抵抗がある人にありがちな緊張対策ですが、要注意です。

いくら緊張対策とはいえ、これはNGです。

原稿の棒読みは、緊張した態度より印象が悪いからです。

原稿を棒読みするだけなら、資料を配ったほうがいいことになります。

下を向いてばかりでは、話し手の表情もわかりません。

退屈な発表になりやすく、聴衆を飽き飽きするでしょう。

ときどき原稿を見るために下を向くことはあっても、原稿ばかり見るのはよくありません。

聴衆が最も求めている人は、話し手による発表内容です。

わざわざ多くの人を集めて発表をするのですから、話し手は、前を向いて話すのが最低限の礼儀。

前を向いて話すからこそ、自信・余裕・意気込みを表現でき、発言に説得力が生まれます。

恥ずかしいかもしれませんが、できるだけ前を向いて発表しましょう。

少々緊張していたとしても、原稿の棒読みに比べれば、まだ好印象です。

人の顔を見るのが苦手なら、部屋の一番後ろの壁を見る方法があります。

遠くを見るようにすれば、人の顔を見なくても、自然な状態で前を向けます。

緊張対策に役立つ基本知識(21)
  • 人前での発表では、最低限の礼儀として、前を向いて話すようにする。
緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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