退職には、2種類あります。
「会社都合」と「自己都合」です。
会社都合による退職は、会社の問題が原因ですが、自己都合による退職は、本人の問題が原因です。
同じ退職でも、面接官への印象が大きく変わるところ。
さて、面接で会社都合による退職を疑われたとします。
「会社都合は本当ですか」と言われるとは限りません。
面接官から退職理由をしつこく聞かれる状況が続くと「退職理由を疑われている」と感づくことがあります。
「本当です。信じてください」と言葉だけで説得するのは、得策ではありません。
やみくもに言葉だけで説得しようとすると、かえって面接官は疑いを強くする場合があります。
この場合に、活用したい書類があります。
退職証明書です。
これは、その企業で働いていた期間・職種・給与額などが書かれた証明書です。
退職する際は、企業から退職証明書が発行されるはずです。
たとえもらっていなくても、請求すれば発行してくれるはずです。
社員から退職証明書の請求があった場合、企業は交付しなければいけないことが、労働基準法で明記されています。
退職証明書には、離職理由を記載する欄がありますから、その記載があれば、強い証明になります。
できれば、疑われてから見せるのではなく、履歴書を提出するとき、退職証明書も一緒に同封するのがスムーズです。