転職を考える人には、給与アップを目的とする人もいるでしょう。
同じ仕事内容で給与に差があるなら、やはり給与が高い企業のほうが魅力的です。
まず面接で給与アップの話をすることは、許容範囲です。
学生による就職活動では避けるべき話題ですが、社会人による転職活動では、必要な交渉になるでしょう。
既婚者や子持ちの場合は、家族を養う責任感から、収入への関心も強くなるのが当然です。
ただし、次の2つの注意ポイントに注意しましょう。
「切り出すタイミング」と「交渉方法」です。
面接が始まってすぐ、給与アップの話を持ち出すのは得策ではありません。
「仕事より給与に関心がある」と誤解され、就労意欲を疑われるでしょう。
切り出すタイミングとしては、面接の終盤が自然です。
面接が終わりに近づいたとき、面接官から「最後に何か質問はありますか」と聞かれるはずです。
このとき、給与についてさりげなく切り出します。
面接官にとって受け入れやすいタイミングであるため、交渉を自然に始めることができるでしょう。
いきなり希望の金額を言うのは避けたほうがいいでしょう。
まず実務経験と実績を話し、根拠を示したうえで、能力に見合う金額を話し合いましょう。
必要なら、前職での給与の金額を話すのも悪くありません。
場合によっては、給与明細を提示するのもいいでしょう。
最初に実務経験と実績を話しておけば、面接官を説得させやすい状況に持ち込みやすくなります。
デリケートな話題であるため、欲張る姿勢は見せすぎず、落ち着いた姿勢で臨みましょう。