OB・OG訪問の素晴らしい点は、デリケートな質問ができることです。
たとえば、残業・休日出勤・有給休暇・収入・離職率などです。
社員に尋ねれば、最も確実で正確な情報が得られます。
ただし、質問の冒頭から尋ねるのはマナー違反です。
いきなり尋ねると、就業意欲があるのか、疑われやすくなるからです。
一般的にデリケートな質問は、質問の最後に尋ねるのがマナーです。
最初は当たり障りのない質問からはじめ、デリケートな質問はできるだけ最後に回すのがいいでしょう。
さて、いざデリケートな質問をする際、心がけたいマナーがあります。
デリケートな質問をする前に、ワンクッションを置くことです。
相手の心の準備を促すような一言を加えてから質問を始めると、違和感が小さくなり、スムーズです。
たとえば、次のような一言がおすすめです。
「実は、デリケートな質問もあるのですが、伺ってもよろしいでしょうか」
先輩が「いいですよ」と許可してくれれば、質問を始めることができます。
これからデリケートな質問が来るとわかるため、先輩も心の準備ができるでしょう。
また、先輩の許可を得てから質問するため、心証を悪くする可能性も小さくなるでしょう。
余裕があれば、申し訳なさそうな表情をしながら聞くと、なお好印象です。
できるだけ謙虚に質問する様子が伝われば、先輩も「わかる範囲で答えたい」という思いが強くなるでしょう。
デリケートな質問も、ちょっとした一言があるだけで、ずいぶん聞きやすくなるのです。