執筆者:水口貴博

面接で注意したい30の言葉遣い

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「やる気がある」と言うだけでは、やる気は伝わらない。

「やる気がある」と言うだけでは、やる気は伝わらない。 | 面接で注意したい30の言葉遣い

面接では、やる気を伝える必要があります。

しかし、面接では「やる気がある」という発言は、禁句です。

「私にはやる気があります」

ストレートな表現ですが、思うほど強く伝わらず、発言は空回りするでしょう。

結局は自己申告であり、証明するものがないからです。

面接官は「今だけ強気の発言をしているのではないか」と疑うでしょう。

発言の意味は理解できますが、心は動かされないのです。

大切なことは、やる気があると感じられる実績です。

たとえば、OB・OG訪問の実績です。

「御社の社員5名をOB・OG訪問いたしました。○○様からはこんなことを学びました」

それを聞いた面接官は「そこまでやっているのか。なかなかやる気があるな」と感心して、応募者のやる気を感じるでしょう。

熱心に企業研究をしたことを証明するために、企業研究用ノートを持参してもいいでしょう。

自分の企画力をアピールするために、任意で企画書を持ち込んでもいいでしょう。

やる気があることを証明できる実績を紹介するのです。

労力や手間暇をかけた実績を紹介することで、間接的に、応募者の本気が伝わります。

この考え方は、意欲や熱意を伝えるときも同様です。

やる気・意欲・熱意などの表現を、面接でそのまま使うのは控えたほうがいいでしょう。

やる気・意欲・熱意などの言葉ではなく、それらがあると証明できる実績を紹介したほうが、説得しやすくなります。

面接で注意したい言葉遣い(16)
  • 「やる気がある」と言うより、やる気があることを証明できる実績を紹介する。
デリケートな質問をするときには、ワンクッションを置くほうがスムーズ。

面接で注意したい30の言葉遣い

  1. 敬語を話せない原因の大半は、年上と話す機会が少ないこと。
  2. 言葉遣いを本当に注意しなければいけないのは、余裕がないとき。
  3. 素晴らしいアピールも、若者言葉を使うと、立派な印象が半減する。
  4. 「乱れた言葉遣いはすべて控える」と考えれば、使用範囲が明確になる。
  5. 面接で使っていい略語もある。
  6. どんな自己紹介でも、きれいに締めくくる一言。
  7. 「一応」が含まれた発言は、好感を得にくい。
  8. 「御社」という言葉を使いすぎると、言葉の説得力が弱くなる。
  9. 「御社しか受けていません」という一言は、便利でも禁句。
  10. 「勉強をさせてください」はNG。
    「勉強します」はOK。
  11. 「すみません」ばかりを言う応募者は、面接官を不安にさせる。
  12. 「安定に引かれた」は、面接では禁句。
  13. 積極性を表現するポイントは「もちろん」というキーワード。
  14. なぜ「やりがいのある仕事をしたい」という一言は、禁句なのか。
  15. 小さな企業でも「小さな企業」とは言わない。
  16. 「やる気がある」と言うだけでは、やる気は伝わらない。
  17. デリケートな質問をするときには、ワンクッションを置くほうがスムーズ。
  18. 面接官が興味を持たない話なら、さっと話題を切り替える。
  19. 「どの企業も1番」という濁した答え方では、強い入社意欲が伝わらない。
  20. 「御社が第1志望です」という嘘に、ためらいを感じるときの考え方。
  21. どんなに面接官の話し方が親しげでも、ため口にはならない。
  22. クッション言葉を使えば、風変わりな回答も怖くない。
  23. 母校をけなした瞬間、不採用の確率が急上昇する。
  24. 「どんな仕事でもします」と思っても、正直に言わないほうがいい。
  25. 感情的な発言は、感情をコントロールできない未熟さを露呈するだけ。
  26. 自分の意見は、間違っていようが変わっていようが、はっきり主張したほうがいい。
  27. 残業ができない事情を話すときに印象をよくする、3つのポイント。
  28. 面接官が乱れた言葉遣いでも、応募者は正しい言葉遣いを心がける。
  29. 話が間延びしたときは「以上です」の一言で、切れ味を演出。
  30. 面接の最後を、きれいに締めくくる言葉。

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