「どんな仕事でもします」
「どんな仕事でもいいからやらせてほしい」
ときどきそんな発言を見聞きすることがあります。
特に生活が困窮している人は「どんな仕事でもやります」という発言を軽く言いがちです。
もちろん本音なのでしょう。
仕事の対応範囲を広く感じさせる表現のほうが、採用担当者に好印象である気がします。
「どんな仕事でも頑張る」という意味として主張している場合もあるでしょう。
たしかに本心から出た言葉なのでしょうが、正直に言いすぎるのも考えものです。
不純な志望動機に感じられやすいからです。
「どんな仕事でもいいからします」と言うのは「自分は余裕がありません」と言っているようなものです。
余裕がない人を雇うほど、企業は余裕がありません。
仕事をする動機が「苦しい生活から抜け出すため」とわかれば、企業としても不安になり、採用をためらうでしょう。
「どんな仕事でもします」と言えば言うほど、現実としては、採用されにくくなる可能性が高くなるのです。
「どんな仕事でもいい」という本音があっても、きちんとした志望動機をアピールしたほうが得策です。
「経験を存分に生かし、御社に貢献したいと考えております」
「社員一丸となって目標に向かう雰囲気に共感を覚え、御社を志望いたしました」
「新しいことを積極的に吸収し、意欲的に取り組みます。よろしくお願いいたします」
志望動機は、採用に影響する重要なポイントです。
だからこそ、企業に貢献したい気持ちが感じられる志望動機が好印象です。