執筆者:水口貴博

面接で注意したい30の言葉遣い

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「どんな仕事でもします」と思っても、正直に言わないほうがいい。

「どんな仕事でもします」と思っても、正直に言わないほうがいい。 | 面接で注意したい30の言葉遣い

「どんな仕事でもします」

「どんな仕事でもいいからやらせてほしい」

ときどきそんな発言を見聞きすることがあります。

特に生活が困窮している人は「どんな仕事でもやります」という発言を軽く言いがちです。

もちろん本音なのでしょう。

仕事の対応範囲を広く感じさせる表現のほうが、採用担当者に好印象である気がします。

「どんな仕事でも頑張る」という意味として主張している場合もあるでしょう。

たしかに本心から出た言葉なのでしょうが、正直に言いすぎるのも考えものです。

不純な志望動機に感じられやすいからです。

「どんな仕事でもいいからします」と言うのは「自分は余裕がありません」と言っているようなものです。

余裕がない人を雇うほど、企業は余裕がありません。

仕事をする動機が「苦しい生活から抜け出すため」とわかれば、企業としても不安になり、採用をためらうでしょう。

「どんな仕事でもします」と言えば言うほど、現実としては、採用されにくくなる可能性が高くなるのです。

「どんな仕事でもいい」という本音があっても、きちんとした志望動機をアピールしたほうが得策です。

「経験を存分に生かし、御社に貢献したいと考えております」

「社員一丸となって目標に向かう雰囲気に共感を覚え、御社を志望いたしました」

「新しいことを積極的に吸収し、意欲的に取り組みます。よろしくお願いいたします」

志望動機は、採用に影響する重要なポイントです。

だからこそ、企業に貢献したい気持ちが感じられる志望動機が好印象です。

面接で注意したい言葉遣い(24)
  • 「どんな仕事でもします」と思っても、露骨に言うのは控える。
感情的な発言は、感情をコントロールできない未熟さを露呈するだけ。

面接で注意したい30の言葉遣い

  1. 敬語を話せない原因の大半は、年上と話す機会が少ないこと。
  2. 言葉遣いを本当に注意しなければいけないのは、余裕がないとき。
  3. 素晴らしいアピールも、若者言葉を使うと、立派な印象が半減する。
  4. 「乱れた言葉遣いはすべて控える」と考えれば、使用範囲が明確になる。
  5. 面接で使っていい略語もある。
  6. どんな自己紹介でも、きれいに締めくくる一言。
  7. 「一応」が含まれた発言は、好感を得にくい。
  8. 「御社」という言葉を使いすぎると、言葉の説得力が弱くなる。
  9. 「御社しか受けていません」という一言は、便利でも禁句。
  10. 「勉強をさせてください」はNG。
    「勉強します」はOK。
  11. 「すみません」ばかりを言う応募者は、面接官を不安にさせる。
  12. 「安定に引かれた」は、面接では禁句。
  13. 積極性を表現するポイントは「もちろん」というキーワード。
  14. なぜ「やりがいのある仕事をしたい」という一言は、禁句なのか。
  15. 小さな企業でも「小さな企業」とは言わない。
  16. 「やる気がある」と言うだけでは、やる気は伝わらない。
  17. デリケートな質問をするときには、ワンクッションを置くほうがスムーズ。
  18. 面接官が興味を持たない話なら、さっと話題を切り替える。
  19. 「どの企業も1番」という濁した答え方では、強い入社意欲が伝わらない。
  20. 「御社が第1志望です」という嘘に、ためらいを感じるときの考え方。
  21. どんなに面接官の話し方が親しげでも、ため口にはならない。
  22. クッション言葉を使えば、風変わりな回答も怖くない。
  23. 母校をけなした瞬間、不採用の確率が急上昇する。
  24. 「どんな仕事でもします」と思っても、正直に言わないほうがいい。
  25. 感情的な発言は、感情をコントロールできない未熟さを露呈するだけ。
  26. 自分の意見は、間違っていようが変わっていようが、はっきり主張したほうがいい。
  27. 残業ができない事情を話すときに印象をよくする、3つのポイント。
  28. 面接官が乱れた言葉遣いでも、応募者は正しい言葉遣いを心がける。
  29. 話が間延びしたときは「以上です」の一言で、切れ味を演出。
  30. 面接の最後を、きれいに締めくくる言葉。

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