敬語は、本を読むだけで上達するものではありません。
実践を通して、身につけるものです。
面接でいきなり敬語を使おうと思っても、なかなか思うようにできないでしょう。
私たちは普段、言葉遣いに注意しているものです。
落ち着いているときは、一言一言、言葉を慎重に選びながら話せます。
ところが、普段は言葉遣いが整っていても、うっかり言葉遣いが乱れやすい瞬間があります。
面接では、言葉遣いが大切です。
友人同士の会話で普通に使われている言葉でも、面接では控えたほうがいい言葉遣いがあります。
その控えたほうがいい言葉遣いの1つが、若者言葉です。
「若者言葉がよくないなら、俗語・隠語・略語なら良いのではないか」
そうと考える人もいるかもしれません。
残念ですが、面接で使っていけないのは若者言葉だけではありません。
略語は、面接で使ってはいけないのが原則です。
面接では、乱れた言葉遣いは控えるのが賢明です。
略語も乱れた言葉遣いの1つとして判断されるため、正式名称で言い換えるのが適切です。
あなたは面接で、どう自己紹介をしますか。
まず自分の大学名・学部名・本名をフルネームで名乗ります。
その後の紹介については、基本的に自由です。
「一応」という口癖には要注意です。
一応が口癖になっていると、気づかないうちに、面接で自分の評価を下げていることがあります。
「一応、○○大学です」
面接の際、相手の企業は「御社」という言葉を使うのが一般的です。
御社とは、相手の企業を差す尊敬語です。
就職活動は、すでに社会人として活動しています。
就職活動の採用率を上げる言葉として、学生の間で有名なセリフがあります。
「御社しか受けていません」という一言です。
この一言を言えば面接官を驚かせることができるとして、学生の間ではひそかに広まっているようです。
「未経験のため、勉強させてください」
「わからないことは教えてください」
「慣れていないので、教育をお願いいたします」
「すみません」
謝罪をするときの、代表的な言葉の1つです。
面接官とのやり取りで、不手際や不注意などを指摘されれば、言い訳をせず、まず素直に謝ることが大切です。
「安定した業界であるため、魅力を感じました」
「御社の安定した業績に引かれて、志望しました」
面接では、安定に関する志望動機をよく耳にします。
積極性を表現するためには「もちろん」というキーワードを使うのがポイントです。
「もちろん」とは、考えるまでもなく、すでに結論は決まっている様子を表現するときに使う言葉です。
面接での会話の中に「もちろん」を加えると、より力強い発言ができます。
「やりがいのある仕事をしたい」
普通に聞けば、熱意と意欲にあふれる発言に思えるかもしれません。
もちろん普段の会話では普通に発言していいのですが、面接では禁句の1つです。
小企業や零細企業との面接の際、言いやすい禁句があります。
たとえば、次のような発言です。
「小さな企業のほうが自分を生かしやすいと思い、志望いたしました」
面接では、やる気を伝える必要があります。
しかし、面接では「やる気がある」という発言は、禁句です。
「私にはやる気があります」
OB・OG訪問の素晴らしい点は、デリケートな質問ができることです。
たとえば、残業・休日出勤・有給休暇・収入・離職率などです。
社員に尋ねれば、最も確実で正確な情報が得られます。
面接で、趣味について聞かれたとします。
あなたは正直に趣味を答え、少し具体的な内容を話すでしょう。
「読書です。作家の○○さんが好きです」
面接で聞かれる定番の質問は、志望順位です。
「当社の志望順位を聞かせてください」と聞かれたとき、どう答えますか。
基本的に第1志望であることを伝えればいいのですが、次のような答え方は、例外として注意が必要です。
面接官から「当社の志望順位を教えてください」と聞かれることがあります。
ここでは「御社が第1志望です」と答えるのが、定番です。
どんな企業の面接でも「御社が第1志望」と答えるのが、就職活動における暗黙のルールになっています。
面接によっては、親しみやすい話し方の面接官が登場することがあります。
面白い冗談で、場を和ませてくれる面接官。
「大学の勉強は大変ですよね」と、気遣ってくれる面接官。
面接官からの質問には、答えるのが難しい内容もあります。
たとえば「年功序列は必要か」という質問があるとします。
年功序列の意味を知っていても、まだ社会に出ていない学生が、必要性について正しく答えるのは難しいもの。
ときどき、自分の学校をけなす人がいます。
「三流の大学なので」
「無名の短大なので」
「どんな仕事でもします」
「どんな仕事でもいいからやらせてほしい」
ときどきそんな発言を見聞きすることがあります。
面接官からニュースについて意見を問われることがあります。
たとえば、世間を騒がした政治問題や社会問題などです。
「どう思いますか」と意見を求められたとき、自分の発言を振り返ってみてください。
面接で意見を求められたときに大切なのは、答え方です。
答えより、答え方です。
自分の意見については、間違っていようが変わっていようが、はっきり主張しましょう。
残業ができない場合は、事情が何であれ、正直に伝えたほうが賢明です。
後になって残業ができないことを伝えると、企業は業務の調整に困ります。
職場の人間関係にも悪い影響を与える可能性もあるでしょう。
面接官も人です。
面接官も仕事中は、俗語・隠語・略語などを使うことがあります。
すると、たとえ面接官でも、面接で言葉遣いが乱れることがあります。
面接で発言をしていると、話が間延びしてしまうことがあります。
話をまとめにくくなったり、区切りをつけにくくなったりなどです。
どことなく締まりが悪く、だらだらとした雰囲気になると、話の区切りも曖昧になりがちです。
質問も終われば、最後に必ず締めくくってほしい一言があります。
何を言っても自由ですが、特にこだわりがなければ、次のような一言はいかがでしょうか。
どんな企業の面接でも使える、決めのセリフです。
敬語は、本を読むだけで上達するものではありません。
実践を通して、身につけるものです。
面接でいきなり敬語を使おうと思っても、なかなか思うようにできないでしょう。
敬語こそ、訓練のたまもの。
敬語は、普段の心がけが発揮されるところです。
まず、この点をしっかり押さえておきましょう。
敬語を話せない人には特徴があります。
そもそも年上と話す機会が少ないのです。
年上と会うだけではいけません。
会うだけでなく、敬語を使って会話をすることが大切です。
年上と話す機会がなければ、敬語を使う機会も少ないため、なかなか上達しません。
年上から話しかけられるのではなく、自分から年上に話しかけましょう。
敬語を練習するなら、まず年上と話す機会を増やすように行動したほうが、現実的です。
年上に話しかければ、おのずと敬語を使う機会が増えます。
若いうちなら、言葉遣いが多少間違っていても寛大に見てくれます。
年上と話す機会があれば、敬語の間違いにも気づきやすくなります。
話す機会がなければ、間違いにすら、気づくことができません。
間違った言葉遣いは、早めに気づいて、修正することです。
早めに間違いを正しておけば、早めに修正でき、上達も早くなります。
面接で恥をかきたくなければ、面接前に恥をかいておくことです。
面接前に恥をかいた分だけ敬語が上達して、面接では敬語がうまく話せるようになるのです。
私たちは普段、言葉遣いに注意しているものです。
落ち着いているときは、一言一言、言葉を慎重に選びながら話せます。
ところが、普段は言葉遣いが整っていても、うっかり言葉遣いが乱れやすい瞬間があります。
余裕がなくなったときです。
たとえば、遅刻しそうな場面です。
電車遅延のため、面接の予定時間に遅れそうなとき、採用担当者に電話をかけます。
切迫した状況で焦っていると、平常心を失いやすい。
こうした余裕のない状況では、自制心を失い、言葉遣いも乱れがちなのです。
「余裕がなくて、言葉遣いが悪くなりました」では、言い訳になりません。
言葉遣いを本当に注意しなければいけないのは、余裕のないときです。
怒り・焦り・いら立ち。
当惑・動揺・ためらい。
何らかのトラブルが発生して取り乱しているときこそ、言葉遣いは特に注意しましょう。
「落ち着け。こういうときこそ、言葉遣いに注意しなければいけない」と自分に言い聞かせましょう。
面接では、言葉遣いが大切です。
友人同士の会話で普通に使われている言葉でも、面接では控えたほうがいい言葉遣いがあります。
その控えたほうがいい言葉遣いの1つが、若者言葉です。
若者言葉を使えば、若々しく活気のある雰囲気が出るでしょう。
しかし、いくら若々しい活気が出るとはいえ、面接では使わないほうが賢明です。
友人同士の会話で普通に使われている言葉でも、面接官が聞くと、強い違和感を覚えるでしょう。
言葉を軽く乱暴に扱う様子から、仕事に対する姿勢を疑われる場合があります。
素晴らしいアピールも、若者言葉を使うと、立派な印象が半減します。
たとえば、学生時代に勉強を頑張っていたことをアピールするとします。
「学生時代は、がり勉でした」
勉強を頑張ったという素晴らしいアピールも、若者言葉のせいで、生ぬるい印象が出てしまいます。
「言葉遣いが乱れているが、本当に勉強してきたのか」などと疑われるに違いありません。
面接における言葉遣いは、言葉数が少し長くなっても、正式名称を使って話をするようにしましょう。
「一生懸命、勉強していました」
「専攻分野を極めるため、勉強に専念していました」
平凡に聞こえても、正しい言葉遣いで説明したほうが好印象です。
若者言葉を普段から使っていると、面接でもうっかり言ってしまいがちです。
面接では特に注意して、正しい言葉遣いを心がけましょう。
「若者言葉がよくないなら、俗語・隠語・略語なら良いのではないか」
そうと考える人もいるかもしれません。
残念ですが、面接で使っていけないのは若者言葉だけではありません。
俗語・隠語・略語も、やはり乱暴な印象を与えるため、使用しないのが原則です。
面接で控えるべき言葉遣いの範囲がわかりにくければ、別の考え方があります。
「乱れた言葉遣い」と言い換えてみてください。
「乱れた言葉遣いに属することは、すべて控える」と考えると、判断がシンプルになります。
「乱れた言葉遣いかどうか」を考え方の基準にすれば、善しあしの判断がしやすくなるのではないでしょうか。
この考え方に従えば、若者言葉に限らず、俗語・隠語・略語も使用は控えるべきであることが判断できるでしょう。
「この言葉は乱れている」と思うなら、使用は控え、正式な言い方に直しましょう。
国民として、きれいな母国語を話すことが大切です。
きれいな母国語を話すのは、母国を大事にしている姿でもあるのです。
略語は、面接で使ってはいけないのが原則です。
面接では、乱れた言葉遣いは控えるのが賢明です。
略語も乱れた言葉遣いの1つとして判断されるため、正式名称で言い換えるのが適切です。
ただし、略語に限っては、例外があります。
日常に浸透している略語に限っては、面接でも使用できます。
老若男女のすべてにおいて、違和感なく通用する略語なら、使用できると考えていいでしょう。
たとえば、パソコンです。
「パーソナルコンピューター」の略語ですが「パソコン」という名称は、私たちの日常にすっかり浸透しています。
パソコンを使えない年配者でも、パソコンという言葉の意味だけは知っているでしょう。
特急も同様です。
「特別急行」の略語ですが「特急」という名称も、日常に浸透した言葉ですね。
むしろ特別急行という正式名称のほうが、聞き慣れないと感じる人もいるでしょう。
略語と正式名称を比較したとき、どう感じるかです。
こうした日常に浸透している略語なら、一般化していると見なせるため、面接でも堂々と使えます。
ただし、できるだけ正しい言葉遣いを心がける考え方は同様です。
もし「略語も正式名称もよく聞く」と思うなら、正式名称を優先して使ったほうが無難です。
言葉数は少し長くなりますが、丁寧な印象を与えることができます。
あなたは面接で、どう自己紹介をしますか。
まず自分の大学名・学部名・本名をフルネームで名乗ります。
その後の紹介については、基本的に自由です。
簡単な自分の特徴を紹介してもいいでしょう。
企業に興味を持ったきっかけを紹介してもいいでしょう。
アピールしたい趣味や特技があれば、余談として紹介するのも悪くありません。
人それぞれの個性があるように、自己紹介もひとそれぞれ。
自己紹介の目安は、30秒から1分です。
この時間に収まるなら、自己紹介の範囲内で、そのほかのプロフィールも簡単に紹介すればいいでしょう。
ただし、どんな自己紹介でも、必ず最後は次の一言で締めくくりましょう。
「本日は、どうぞよろしくお願いいたします」
最初の一言は、全体の印象を決める一言でもあります。
面接官は、貴重な時間を割いて、面接をしてくださいます。
謙虚になってお願いする一言があれば、面接官も気持ちよく、次の質問に映ることができるでしょう。
この一言さえあれば、どんな自己紹介でも、きれいに締めくくれます。
「一応」という口癖には要注意です。
一応が口癖になっていると、気づかないうちに、面接で自分の評価を下げていることがあります。
「一応、○○大学です」
「一応、TOEICは900点です」
「一応、経験したことがあります」
一応とは、はっきりしない言葉です。
辞書で確認すると「とりあえず」「ひとまず」「十分ではない」など、ぼやけた意味があります。
一応が口癖の人は、話もぼやけやすくなります。
面接官は「はっきりしない発言だ。不安があるから不採用にしておこう」と、思うかもしれません。
「一応」が含まれた発言は、好感を得にくいのです。
自分の言葉遣いを振り返ってみましょう。
面接では、はきはきした発言が重要です。
「一応」という言葉を取り除くと、意味がはっきりして、気持ちの良い発言になります。
「○○大学です」
「TOEIC900点です」
「経験したことがあります」
事実は事実です。
事実は、自信を持って発言しましょう。
どうしても必要な場面では使うこともできますが、できるだけ普段は、使用を控えるのが賢明です。
一応という一言を取り除くだけで、あなたの発言はもっとわかりやすくなります。
面接の際、相手の企業は「御社」という言葉を使うのが一般的です。
御社とは、相手の企業を差す尊敬語です。
就職活動は、すでに社会人として活動しています。
「こちらの企業」という言い方は、学生のような雰囲気が漂い、面接官に悪い印象を与えることがあります。
面接では「御社」という言葉を使うのが適切と考えたほうがいいでしょう。
さて、この「御社」という言葉ですが、弊害もあります。
面接の際「御社、御社、御社」と何度も言っていると、決まり文句を言っている印象が強くなるのです。
丁寧な言葉で響きはいいのですが、決まり文句を言っている印象が伝わるのも、注意したいところ。
丁寧な言葉も、使いすぎると、意味が弱くなります。
そこで、工夫したいポイントがあります。
常に「御社」という言葉を使うのではなく、ときどき正式な企業名を使ってみましょう。
たとえば「御社に入社したい」ではなく「○○株式会社に入社したい」と言ってみます。
志望動機を説明するときも、企業名を含めると「この企業が好きだ」という印象が伝わりやすくなります。
ただし、適度が条件です。
ときどき正式な社名を出すから「自分の言葉で話している」という印象が強くなります。
面接における発言力が強くなり、面接官の心を動かしやすくなるのです。
就職活動の採用率を上げる言葉として、学生の間で有名なセリフがあります。
「御社しか受けていません」という一言です。
この一言を言えば面接官を驚かせることができるとして、学生の間ではひそかに広まっているようです。
第1志望である意味を伝えると同時に、不採用にさせない心理的圧力も与えることができる言葉だからです。
たしかに大きな覚悟を決めて、面接に挑んでいることがわかる言葉です。
だからといって、おすすめできる言葉かというと、それも違います。
やはり安易な使用には、注意が必要です。
まず、極めて狭い就職活動をしていることがわかります。
第1志望である様子はよく伝わりますが、後先を考えていない印象も与えるでしょう。
就職活動は一般的に、さまざまな企業を平行しながら進めます。
いろいろな企業を回っている様子は、精力的・積極的であることもわかります。
また、印象も良くありません。
「不採用にさせないぞ」と脅されているようにも聞こえるため、面接官はしこりが残るでしょう。
また「不採用にすると、逆恨みされるのではないか」と不安になる場合もあるはずです。
企業が求めている人材は、幅広い視野を持ち、失敗しつつもくじけずに努力を継続できる学生です。
そうした印象を伝えるためにも「御社しか受けていません」という一言は、便利でも、禁句にしたほうが賢明です。
「未経験のため、勉強させてください」
「わからないことは教えてください」
「慣れていないので、教育をお願いいたします」
面接でよく聞かれる言葉です。
新しく仕事を始めようとするとき、やはりわからないこともたくさん出てくるでしょう。
「いろいろ教えてほしい。勉強させてほしい」という前向きな意図はわかります。
職場の先輩たちに教わるのは、当たり前のように思えます。
しかし、ここが落とし穴。
面接官は、この発言が苦手です。
面接官は「勉強するために雇うわけではない」と思い、応募者の曖昧な志望動機に拍子抜けするでしょう。
会社は学校ではありません。
会社は、あくまで営利を目的とする組織体であり、これまで勉強したことを生かす場です。
勉強が足りない点があったとしても、社会人なら、自分から積極的に学ぶ姿勢が求められます。
勉強は、させてもらう態度ではなく、自分でする態度を見せることです。
「勉強させてください」は「勉強します」と言い直しましょう。
「勉強をさせてください」はNGですが「勉強します」はOKです。
「勉強」という言葉は、表現の仕方によって、ポジティブにもネガティブにも変わります。
特に未経験の仕事は、自分から積極的に勉強をする姿勢が必要です。
たとえ面接官が「わからないことは教えますよ」と優しく接してきたとしても、言葉に甘えないこと。
「できるだけ私も自分で勉強します」と言い返すくらいの気概を持ちたい。
答え方を工夫するだけで、面接官に与える印象は改善します。
「すみません」
謝罪をするときの、代表的な言葉の1つです。
面接官とのやり取りで、不手際や不注意などを指摘されれば、言い訳をせず、まず素直に謝ることが大切です。
しかし「すみません」ばかりを言う応募者は、面接官を不安にさせます。
「履歴書に未記入があるよ」と指摘されたとき「すみません」と謝る。
「声が小さいですよ」と言われたとき「すみません」と謝る。
「もう少しわかりやすく説明してくれますか」とお願いされたとき「すみません」と謝る。
ひどく悪い態度ではありません。
しかし、どことなく印象が悪いのです。
「すみません、すみません」と謝ってばかりでは、話が続かず、会話の雰囲気が暗くなります。
単調な謝罪ばかりでは、心がこもっていないような印象も与えるでしょう。
禁句ではありませんが、余裕があれば、できるだけ別の表現に言い換えたほうが賢明です。
謝罪の言葉にも、さまざまな言い方があります。
「申し訳ございません」
「たしかにおっしゃるとおりです」
「承知いたしました」
「今後、注意いたします」
「見落としておりました」
「ご指摘、ありがとうございます」
謝罪の言葉に変化を加えたほうが、誠意を持ってわびている様子が伝わりやすくなります。
謝罪の言葉を豊富にすることで、知的な印象を与えられるでしょう。
こうした表現を使うだけでも、謝罪における悪印象を緩和できるのです。
「安定した業界であるため、魅力を感じました」
「御社の安定した業績に引かれて、志望しました」
面接では、安定に関する志望動機をよく耳にします。
1つの企業に長く働き続けたければ、やはり安定を目安に就職活動をする人は多いでしょう。
親としても、大事なわが子には、安定した企業に就職してほしいと願っているはずです。
たしかに安定も1つの目安ではありますが、言い方によっては誤解を与えることがあります。
安定を理由にした志望動機を聞いた採用担当者は、次のような不安を抱くでしょう。
「企業にすがりたいだけなのだろうか」
「安定しているなら、別の業界や企業もあるだろう」
「保身の考えが強い。積極的に仕事をしてくれるか疑問」
たとえ安定に引かれたのが事実であったとしても、露骨な言い方は避けるのが得策です。
「安定に引かれた」という表現は「業績が落ち着いているから志望しただけ」というふうにしか聞こえません。
志望動機から熱意と意欲が感じられにくいため、志望動機では、禁句の1つなのです。
積極性を表現するためには「もちろん」というキーワードを使うのがポイントです。
「もちろん」とは、考えるまでもなく、すでに結論は決まっている様子を表現するときに使う言葉です。
面接での会話の中に「もちろん」を加えると、より力強い発言ができます。
たとえば「残業が多いけど大丈夫ですか」と、面接官から聞かれたとします。
「大丈夫です」と答えるのもいいですが「もちろん大丈夫です」と答えてみましょう。
「任せてください」と言わんばかりの発言に、面接官は、応募者の前向きな意気込みを感じるでしょう。
女性の場合「結婚したら仕事はどうしますか」と聞かれることもあるでしょう。
「仕事は続けると思います」もいいですが「もちろん仕事を続けます」と言い切れば、面接官も安心するはずです。
返事の中に「もちろん」というキーワードを含めることで、印象がずいぶんよくなります。
使いすぎには注意が必要ですが、適度に使えば、回答をより好印象に改善できるのです。
「やりがいのある仕事をしたい」
普通に聞けば、熱意と意欲にあふれる発言に思えるかもしれません。
もちろん普段の会話では普通に発言していいのですが、面接では禁句の1つです。
なぜ「やりがいのある仕事をしたい」という一言は、禁句なのか。
面接官の立場になれば、理由がわかります。
「やりがいのある仕事をしたい」と言うのは「私にやりがいを与えてください」とお願いしているのと同じだからです。
応募者がやりがいを感じる仕事を、面接官にわかるはずがありません。
資料作成でも「つまらない」と感じる人もいれば「面白い」と感じる人もいます。
ごみ掃除でも「面倒」と感じる人もいれば「やりがいがある」と感じる人もいます。
結局のところ、やりがいを感じるかどうかは、仕事しだいではなく、本人しだい。
したがって、面接の場で発言するのは場違いなのです。
同じ意味として、次のような表現も好ましくありません。
「夢のある仕事がしたい」
「成長できる仕事がしたい」
どれも立派に聞こえる言葉ですが、面接官の前では禁句です。
夢や成長のある仕事があるのではありません。
どんな仕事も、本人の気持ちしだいで、夢や成長を見いだせます。
すべては自分が見つけることであり、面接官にお願いすることではないのです。
小企業や零細企業との面接の際、言いやすい禁句があります。
たとえば、次のような発言です。
「小さな企業のほうが自分を生かしやすいと思い、志望いたしました」
事実をありのまま話す様子に聞こえますが、重大な禁句が含まれています。
「小さな企業」という表現です。
小さな企業でも「小さな企業」とは言わないほうがいい。
「事実なのだからいいだろう」と思うかもしれませんが、面接官の気持ちを考えることです。
世の中には、事実でも、言ってはいけないことがあります。
面接官にとっては「小さな会社」と呼ばれるのは、事実でも、気持ちのいいことではありません。
見下されている印象があるため、不快感を抱くことがあります。
事実かどうかにかかわらず、失礼に当たる言葉は、すべて控えるのが賢明です。
「小さな企業」という表現は「成長企業」「有望企業」などと言い換えるのが適切です。
企業をおだてるわけではありませんが、尊重と敬意を表現した言い方のほうが、採用担当者も聞きやすくなります。
たとえ従業員が数人の企業でも、大企業と変わらない表現を心がけることが大切です。
面接では、やる気を伝える必要があります。
しかし、面接では「やる気がある」という発言は、禁句です。
「私にはやる気があります」
ストレートな表現ですが、思うほど強く伝わらず、発言は空回りするでしょう。
結局は自己申告であり、証明するものがないからです。
面接官は「今だけ強気の発言をしているのではないか」と疑うでしょう。
発言の意味は理解できますが、心は動かされないのです。
大切なことは、やる気があると感じられる実績です。
たとえば、OB・OG訪問の実績です。
「御社の社員5名をOB・OG訪問いたしました。○○様からはこんなことを学びました」
それを聞いた面接官は「そこまでやっているのか。なかなかやる気があるな」と感心して、応募者のやる気を感じるでしょう。
熱心に企業研究をしたことを証明するために、企業研究用ノートを持参してもいいでしょう。
自分の企画力をアピールするために、任意で企画書を持ち込んでもいいでしょう。
やる気があることを証明できる実績を紹介するのです。
労力や手間暇をかけた実績を紹介することで、間接的に、応募者の本気が伝わります。
この考え方は、意欲や熱意を伝えるときも同様です。
やる気・意欲・熱意などの表現を、面接でそのまま使うのは控えたほうがいいでしょう。
やる気・意欲・熱意などの言葉ではなく、それらがあると証明できる実績を紹介したほうが、説得しやすくなります。
OB・OG訪問の素晴らしい点は、デリケートな質問ができることです。
たとえば、残業・休日出勤・有給休暇・収入・離職率などです。
社員に尋ねれば、最も確実で正確な情報が得られます。
ただし、質問の冒頭から尋ねるのはマナー違反です。
いきなり尋ねると、就業意欲があるのか、疑われやすくなるからです。
一般的にデリケートな質問は、質問の最後に尋ねるのがマナーです。
最初は当たり障りのない質問からはじめ、デリケートな質問はできるだけ最後に回すのがいいでしょう。
さて、いざデリケートな質問をする際、心がけたいマナーがあります。
デリケートな質問をする前に、ワンクッションを置くことです。
相手の心の準備を促すような一言を加えてから質問を始めると、違和感が小さくなり、スムーズです。
たとえば、次のような一言がおすすめです。
「実は、デリケートな質問もあるのですが、伺ってもよろしいでしょうか」
先輩が「いいですよ」と許可してくれれば、質問を始めることができます。
これからデリケートな質問が来るとわかるため、先輩も心の準備ができるでしょう。
また、先輩の許可を得てから質問するため、心証を悪くする可能性も小さくなるでしょう。
余裕があれば、申し訳なさそうな表情をしながら聞くと、なお好印象です。
できるだけ謙虚に質問する様子が伝われば、先輩も「わかる範囲で答えたい」という思いが強くなるでしょう。
デリケートな質問も、ちょっとした一言があるだけで、ずいぶん聞きやすくなるのです。
面接で、趣味について聞かれたとします。
あなたは正直に趣味を答え、少し具体的な内容を話すでしょう。
「読書です。作家の○○さんが好きです」
そう答えたとき、面接官の反応がはっきりしません。
どうやら面接官は、その作家を知らないようです。
さて、こんなとき、どうしますか。
もし面接官が詳しく尋ねてくるなら、さらに具体的な話を続けてもいいでしょう。
訪ねてくる様子から興味を持っていることがわかりますから、話はさらに盛り上がるはずです。
しかし、面接官が退屈そうにしているなら、長話には注意です。
面接官が興味を持たない話を続けたところで、面接官も受け答えに困ります。
あまり話が長くなると、雰囲気が悪くなる場合があります。
自分が持ち出した名前やテーマについて、面接官は興味がなさそうとわかれば、話は早めに打ち切ったほうがいいでしょう。
できるだけ面接官も理解できる内容のほうが、話もかみ合います。
面接時間は限られていますから、さっと別の話に切り替えたほうが、限られた時間を有意義に使えるはずです。
面接で聞かれる定番の質問は、志望順位です。
「当社の志望順位を聞かせてください」と聞かれたとき、どう答えますか。
基本的に第1志望であることを伝えればいいのですが、次のような答え方は、例外として注意が必要です。
「どの企業も1番です」という答え方です。
たしかに「第1志望」という意味ではありますが、面接官は首をかしげるでしょう。
「この企業でなければいけない」という気持ちが、きちんと伝わってこないからです。
他の企業にも目を向けていることがわかり、強い志望意欲が伝わってきません。
こうしたひねった答え方では、まっすぐな気持ちが伝わりにくくなります。
どの企業も第1志望であるのが本音でも、思うだけにして、露骨に公言するのは控えます。
面接では、面接官の立場を考えた発言が大切です。
面接では「この企業でなければいけない」という熱い気持ちを伝えなければいけません。
「この企業でなければいけない」という意思表示をするためにも「御社が第1志望」と言い切ったほうが効果的なのです。
面接官から「当社の志望順位を教えてください」と聞かれることがあります。
ここでは「御社が第1志望です」と答えるのが、定番です。
どんな企業の面接でも「御社が第1志望」と答えるのが、就職活動における暗黙のルールになっています。
しかし、このことに違和感を抱く人も少なくないようです。
理由は、やはり嘘に対する罪悪感です。
第1志望でない企業に対して「御社が第1志望」と答えるのは、自分も相手も騙すことになります。
日頃から正直に生きている人には、特に強いためらいを感じる瞬間でしょう。
さて、この葛藤は、どう整理すればいいのか。
まず、重大な誤解があります。
そもそも「嘘をつく」という考え方が、誤解です。
嘘をつくのではありません。
そもそも「第1志望は1つでなければいけない」という固定観念を持っているのではないでしょうか。
第1志望の「第1」とは、あくまで「特に志望度が高い」という意味です。
強く志望している企業なら、2社や3社あっても自然です。
したがって、強く志望している企業なら、問題なく「第1志望」という表現を使えます。
決して嘘をついているわけではありません。
面接を受ける企業はすべて、強く志望していることがポイントです。
そうすれば、自信を持って「御社が第1志望」と答えることができるのです。
面接によっては、親しみやすい話し方の面接官が登場することがあります。
面白い冗談で、場を和ませてくれる面接官。
「大学の勉強は大変ですよね」と、気遣ってくれる面接官。
「緊張なさらず、何でも話してくださいね」と、安心させてくれる面接官。
優しく話しかけられると、雰囲気も明るく温和になり、安心して話ができるでしょう。
しかし、こんなときによくある油断があります。
面接官が親しげに話しかける影響を受け、自分もため口になってしまうことです。
自分と対等な関係であるかのような話し方をされると、砕けた言葉遣いになりがちです。
若者言葉を使ったり、偉そうな言い方になったりなどです。
いくら面接官が親しげとはいえ、ため口は不適切です。
あくまで面接です。
言葉遣いも評価対象。
親しげな話し方をしていても、面接官は、しっかり応募者の言動を確認しています。
応募者の本性をあばくため、わざと油断をさせているのかもしれません。
どんなに面接官の話し方が親しげでも、ため口には注意しましょう。
「自分は見られている」という意識を持ち、社会人らしい言葉遣いを維持することが大切です。
面接官からの質問には、答えるのが難しい内容もあります。
たとえば「年功序列は必要か」という質問があるとします。
年功序列の意味を知っていても、まだ社会に出ていない学生が、必要性について正しく答えるのは難しいもの。
真面目に答えたつもりでも、知識や理解が不足しているため、常識外れな回答になる場合もあるでしょう。
「こんな意見を言えば、笑われるかもしれない」
そんな不安を抱く場面があるときに使いたい、会話のテクニックがあります。
鍵を握るのは、クッション言葉です。
もし風変わりな回答をする場合は、次のようなクッション言葉を使うと、スムーズです。
「これは学生の意見ですが」
「とっぴな考えかもしれませんが」
「非常識な回答かもしれませんが」
こうしたクッション言葉を使えば「変わった回答であると自覚しています」というメッセージを伝えることができます。
多少風変わりな回答でも、クッション言葉が面接官の心の準備を促すため、受け入れてもらいやすくなるのです。
また、適切なクッション言葉を使うことで、会話に社会人らしい落ち着いた雰囲気も漂うでしょう。
会話の礼儀作法をわきまえている印象も伝えることができるはずです。
正しい回答ができる自信がなければ、クッション言葉の力を借りて、乗り切りましょう。
ときどき、自分の学校をけなす人がいます。
「三流の大学なので」
「無名の短大なので」
「田舎の目立たない専門学校なので」
本人は、謙遜のつもりで言っているようです。
自慢したり高ぶったりせず控えめな態度を取れば、面接官の印象もよくなるだろうと考えているのでしょう。
しかし、これは良くありません。
母校をけなした瞬間、面接官は眉をひそめるでしょう。
面接官は、母校をけなす人が苦手です。
「採用すれば、次は自社をけなし始めるだろう」と考えるからです。
自分の学校をけなす性格の人は、入社すれば、次は自分の企業をけなすでしょう。
「無名の企業なので」「三流の企業なので」「赤字続きの企業なので」などと言うに違いありません。
社外で、悪口を広められるのでは困ります。
面接官は鋭く察知して、不快感を抱くのです。
したがって、無名や三流が事実でも、母校をけなすのは控えるのが賢明です。
むしろ、どんな学校でも、母校に誇りを持つようにしましょう。
どんなに無名で三流の学校でも、いいところがあるはずです。
小さな学校でも、頼りになる恩師と友人に囲まれ、充実した学生生活を過ごせたことを話しましょう。
母校をおだてるくらいでいいのです。
「大きく成長できた場所」
「静かな空間で勉強しやすい」
「素晴らしい教員がそろっている」
少し大げさでもいいので、母校は褒めるのが得策です。
素晴らしい点に目を向けることができるだけでなく、感謝することもできるため、本人の印象が良くなります。
「どんな仕事でもします」
「どんな仕事でもいいからやらせてほしい」
ときどきそんな発言を見聞きすることがあります。
特に生活が困窮している人は「どんな仕事でもやります」という発言を軽く言いがちです。
もちろん本音なのでしょう。
仕事の対応範囲を広く感じさせる表現のほうが、採用担当者に好印象である気がします。
「どんな仕事でも頑張る」という意味として主張している場合もあるでしょう。
たしかに本心から出た言葉なのでしょうが、正直に言いすぎるのも考えものです。
不純な志望動機に感じられやすいからです。
「どんな仕事でもいいからします」と言うのは「自分は余裕がありません」と言っているようなものです。
余裕がない人を雇うほど、企業は余裕がありません。
仕事をする動機が「苦しい生活から抜け出すため」とわかれば、企業としても不安になり、採用をためらうでしょう。
「どんな仕事でもします」と言えば言うほど、現実としては、採用されにくくなる可能性が高くなるのです。
「どんな仕事でもいい」という本音があっても、きちんとした志望動機をアピールしたほうが得策です。
「経験を存分に生かし、御社に貢献したいと考えております」
「社員一丸となって目標に向かう雰囲気に共感を覚え、御社を志望いたしました」
「新しいことを積極的に吸収し、意欲的に取り組みます。よろしくお願いいたします」
志望動機は、採用に影響する重要なポイントです。
だからこそ、企業に貢献したい気持ちが感じられる志望動機が好印象です。
面接官からニュースについて意見を問われることがあります。
たとえば、世間を騒がした政治問題や社会問題などです。
「どう思いますか」と意見を求められたとき、自分の発言を振り返ってみてください。
「許せない」
「腹が立つ」
「けしからん」
感情的な発言をしていませんか。
正直な気持ちなのかもしれませんが、面接の場では避けたほうが賢明です。
感情的な発言は、感情をコントロールできない未熟さを露呈するだけです。
たとえ意見が正しくても、社会人らしい振る舞いが欠如していると判断されるでしょう。
大切なのは、感情的な発言ではなく、事実を踏まえた冷静な発言です。
どんなときにも落ち着いて事実を確認し、公平かつ客観的な視点から発言ができるようになりましょう。
世の中には、さまざまな人がいますから、どんな考えを持っても自由です。
冷静に考えて判断した意見なら、それが世間の常識と外れていたとしても、意見の1つとして受け入れられるでしょう。
面接で意見を求められたときに大切なのは、答え方です。
答えより、答え方です。
自分の意見については、間違っていようが変わっていようが、はっきり主張しましょう。
曖昧な言い方では、せっかくの主張も、インパクトが半減します。
「○○かもしれない」「○○だろう」「何とも言えない」などの言い方に心当たりはありませんか。
責任回避に使える便利な言葉ですね。
しかし、責任回避の言葉で話を濁していると、主張がはっきり伝わりません。
たとえ鋭い意見でも、曖昧な主張の仕方では、評価が半減します。
人の印象に関する法則「メラビアンの法則」を思い出してください。
この法則からわかるポイントは、話の内容より声の重要性です。
答える内容より、はっきり主張するほうが、好印象を与える可能性が高くなります。
この法則を意識して、主張するときには、はっきり言い切りましょう。
自分の意見なのですから、堂々と発言するのが自然です。
自分の意見ですから、間違いはありません。
たとえ変わった意見でも、はっきり主張すれば、主体性・積極性・コミュニケーション能力などが評価されます。
「自分の意見を持つ人物」として、高く評価されます。
仮に間違っていたときは、謝ればいいのです。
そのくらいの気持ちを持てば、どんな自分の意見でも、堂々と発言できるはずです。
残業ができない場合は、事情が何であれ、正直に伝えたほうが賢明です。
後になって残業ができないことを伝えると、企業は業務の調整に困ります。
職場の人間関係にも悪い影響を与える可能性もあるでしょう。
不要なトラブルを避けるためにも、選考の段階できちんと伝えたほうが安心です。
さて、残業ができないことを伝える際は、言い方に注意が必要です。
「残業はできません」「無理です」「不可能です」など、完全に拒否する言い方は好ましくありません。
ストレートな表現はわかりやすいのですが、乱暴な言い方では、余計に印象が悪くなるでしょう。
残業ができないことを伝える際は、できるだけ悪印象を和らげる言い方が大切です。
伝える意味は同じでも、言葉や表現を変えることで、印象はまったく変わります。
悪印象を和らげる言い方のポイントは、次の3点です。
たとえば、事情のため、水曜日は残業できない状況があるとします。
「水曜日は残業ができません」と言うより「水曜日以外なら残業ができます」という言い方に変えましょう。
意味は同じですが「できる」という肯定を強調した言い方のほうが、前向きな印象が強くなります。
「できない」という表現は、完全な不可能を表すため、強い否定が感じられます。
そこで「できない」を「難しい」「厳しい」などに言い換えると、表現の印象が変わります。
たとえば「水曜日は残業できない」ではなく「水曜日の残業は難しい。厳しい」という言い方です。
否定の印象が和らぎ、面接官も受け入れやすくなるでしょう。
残業はできなくても、できるだけ対応できるようにしたい気持ちを伝えることが大切です。
たとえば「残業に対応できるよう、できるかぎり調整します」などです。
面接官も人です。
面接官も仕事中は、俗語・隠語・略語などを使うことがあります。
すると、たとえ面接官でも、面接で言葉遣いが乱れることがあります。
さて、このとき、どう返事をするかです。
面接官が乱れた言葉を使っているなら「その言葉は使っても良い」というサインに聞こえるかもしれません。
面接官の言葉遣いに惑わされ、応募者も使いそうになる状況もあるでしょう。
しかし、やはり乱れた言葉遣いであるのは事実です。
たとえ面接官が乱れた言葉遣いでも、応募者は、常に正しい言葉遣いを心がけることが大切です。
たとえば、面接官が「就活は順調ですか」と尋ねてきたとします。
この場合「おかげさまで、今のところ、就職活動は順調です」など、正しい言葉に言い直して返事をします。
「むかつくことがあったとき、どう対応しますか」と尋ねられても、やはり言葉遣いには注意です。
「はい、不快な出来事があったときは」など、正しい言葉遣いに言い直して回答しましょう。
面接中はどんな状況だろうと、常に正しい言葉遣いを徹底することが大切です。
面接官の乱れた言葉遣いに惑わされないよう、注意しましょう。
面接で発言をしていると、話が間延びしてしまうことがあります。
話をまとめにくくなったり、区切りをつけにくくなったりなどです。
どことなく締まりが悪く、だらだらとした雰囲気になると、話の区切りも曖昧になりがちです。
そんなときに有効なのが「以上です」の一言です。
「発言を終わります」という合図を明確に出すことができるため、間延びした会話を引き締めることができます。
適度に使えば、切れ味もうまく演出できるでしょう。
少し話が長くなってしまったときには、有効な一言です。
ただし、使いすぎには注意が必要です。
発言するたびに「以上です」というと、人を寄せ付けないような、冷たい印象を与えてしまいます。
話が間延びして、きちんと区切りを入れたい場合、適度に使う程度がいいでしょう。
質問も終われば、最後に必ず締めくくってほしい一言があります。
何を言っても自由ですが、特にこだわりがなければ、次のような一言はいかがでしょうか。
どんな企業の面接でも使える、決めのセリフです。
本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて面接をしていただき、ありがとうございました。
本日の面接を通して、御社で働きたい気持ちが、ますます強くなりました。
自分の持てる力をすべて発揮いたします。
必ず御社に貢献いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。
目を輝かせながら、面接官の目をまっすぐ見て、はきはき言いましょう。
最後の決めのセリフです。
面接への感謝と利益に貢献する宣言で締めくくれば、きれいな余韻で面接を締めくくれます。
面接中にちょっとしたミスがあっても、最後の一言で挽回できるかもしれません。
最後の一言で、就労意欲をしっかり伝えようではありませんか。
「そこまで言うならやらせてみようか」と感じるに違いありません。