執筆者:水口貴博

面接で注意したい30の言葉遣い

27

残業ができない事情を話すときに印象をよくする、3つのポイント。

残業ができない事情を話すときに印象をよくする、3つのポイント。 | 面接で注意したい30の言葉遣い

残業ができない場合は、事情が何であれ、正直に伝えたほうが賢明です。

後になって残業ができないことを伝えると、企業は業務の調整に困ります。

職場の人間関係にも悪い影響を与える可能性もあるでしょう。

不要なトラブルを避けるためにも、選考の段階できちんと伝えたほうが安心です。

さて、残業ができないことを伝える際は、言い方に注意が必要です。

「残業はできません」「無理です」「不可能です」など、完全に拒否する言い方は好ましくありません。

ストレートな表現はわかりやすいのですが、乱暴な言い方では、余計に印象が悪くなるでしょう。

残業ができないことを伝える際は、できるだけ悪印象を和らげる言い方が大切です。

伝える意味は同じでも、言葉や表現を変えることで、印象はまったく変わります。

悪印象を和らげる言い方のポイントは、次の3点です。

(ポイント1)
否定より肯定を使う

たとえば、事情のため、水曜日は残業できない状況があるとします。

「水曜日は残業ができません」と言うより「水曜日以外なら残業ができます」という言い方に変えましょう。

意味は同じですが「できる」という肯定を強調した言い方のほうが、前向きな印象が強くなります。

(ポイント2)
「できない」ではなく「難しい」「厳しい」などの表現を使う

「できない」という表現は、完全な不可能を表すため、強い否定が感じられます。

そこで「できない」を「難しい」「厳しい」などに言い換えると、表現の印象が変わります。

たとえば「水曜日は残業できない」ではなく「水曜日の残業は難しい。厳しい」という言い方です。

否定の印象が和らぎ、面接官も受け入れやすくなるでしょう。

(ポイント3)
できるだけ調整することを伝える

残業はできなくても、できるだけ対応できるようにしたい気持ちを伝えることが大切です。

たとえば「残業に対応できるよう、できるかぎり調整します」などです。

面接で注意したい言葉遣い(27)
  • 残業ができないことを伝える際は、前向きな言い方で工夫する。
面接官が乱れた言葉遣いでも、応募者は正しい言葉遣いを心がける。

面接で注意したい30の言葉遣い

  1. 敬語を話せない原因の大半は、年上と話す機会が少ないこと。
  2. 言葉遣いを本当に注意しなければいけないのは、余裕がないとき。
  3. 素晴らしいアピールも、若者言葉を使うと、立派な印象が半減する。
  4. 「乱れた言葉遣いはすべて控える」と考えれば、使用範囲が明確になる。
  5. 面接で使っていい略語もある。
  6. どんな自己紹介でも、きれいに締めくくる一言。
  7. 「一応」が含まれた発言は、好感を得にくい。
  8. 「御社」という言葉を使いすぎると、言葉の説得力が弱くなる。
  9. 「御社しか受けていません」という一言は、便利でも禁句。
  10. 「勉強をさせてください」はNG。
    「勉強します」はOK。
  11. 「すみません」ばかりを言う応募者は、面接官を不安にさせる。
  12. 「安定に引かれた」は、面接では禁句。
  13. 積極性を表現するポイントは「もちろん」というキーワード。
  14. なぜ「やりがいのある仕事をしたい」という一言は、禁句なのか。
  15. 小さな企業でも「小さな企業」とは言わない。
  16. 「やる気がある」と言うだけでは、やる気は伝わらない。
  17. デリケートな質問をするときには、ワンクッションを置くほうがスムーズ。
  18. 面接官が興味を持たない話なら、さっと話題を切り替える。
  19. 「どの企業も1番」という濁した答え方では、強い入社意欲が伝わらない。
  20. 「御社が第1志望です」という嘘に、ためらいを感じるときの考え方。
  21. どんなに面接官の話し方が親しげでも、ため口にはならない。
  22. クッション言葉を使えば、風変わりな回答も怖くない。
  23. 母校をけなした瞬間、不採用の確率が急上昇する。
  24. 「どんな仕事でもします」と思っても、正直に言わないほうがいい。
  25. 感情的な発言は、感情をコントロールできない未熟さを露呈するだけ。
  26. 自分の意見は、間違っていようが変わっていようが、はっきり主張したほうがいい。
  27. 残業ができない事情を話すときに印象をよくする、3つのポイント。
  28. 面接官が乱れた言葉遣いでも、応募者は正しい言葉遣いを心がける。
  29. 話が間延びしたときは「以上です」の一言で、切れ味を演出。
  30. 面接の最後を、きれいに締めくくる言葉。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION