残業ができない場合は、事情が何であれ、正直に伝えたほうが賢明です。
後になって残業ができないことを伝えると、企業は業務の調整に困ります。
職場の人間関係にも悪い影響を与える可能性もあるでしょう。
不要なトラブルを避けるためにも、選考の段階できちんと伝えたほうが安心です。
さて、残業ができないことを伝える際は、言い方に注意が必要です。
「残業はできません」「無理です」「不可能です」など、完全に拒否する言い方は好ましくありません。
ストレートな表現はわかりやすいのですが、乱暴な言い方では、余計に印象が悪くなるでしょう。
残業ができないことを伝える際は、できるだけ悪印象を和らげる言い方が大切です。
伝える意味は同じでも、言葉や表現を変えることで、印象はまったく変わります。
悪印象を和らげる言い方のポイントは、次の3点です。
たとえば、事情のため、水曜日は残業できない状況があるとします。
「水曜日は残業ができません」と言うより「水曜日以外なら残業ができます」という言い方に変えましょう。
意味は同じですが「できる」という肯定を強調した言い方のほうが、前向きな印象が強くなります。
「できない」という表現は、完全な不可能を表すため、強い否定が感じられます。
そこで「できない」を「難しい」「厳しい」などに言い換えると、表現の印象が変わります。
たとえば「水曜日は残業できない」ではなく「水曜日の残業は難しい。厳しい」という言い方です。
否定の印象が和らぎ、面接官も受け入れやすくなるでしょう。
残業はできなくても、できるだけ対応できるようにしたい気持ちを伝えることが大切です。
たとえば「残業に対応できるよう、できるかぎり調整します」などです。