「やりがいのある仕事をしたい」
普通に聞けば、熱意と意欲にあふれる発言に思えるかもしれません。
もちろん普段の会話では普通に発言していいのですが、面接では禁句の1つです。
なぜ「やりがいのある仕事をしたい」という一言は、禁句なのか。
面接官の立場になれば、理由がわかります。
「やりがいのある仕事をしたい」と言うのは「私にやりがいを与えてください」とお願いしているのと同じだからです。
応募者がやりがいを感じる仕事を、面接官にわかるはずがありません。
資料作成でも「つまらない」と感じる人もいれば「面白い」と感じる人もいます。
ごみ掃除でも「面倒」と感じる人もいれば「やりがいがある」と感じる人もいます。
結局のところ、やりがいを感じるかどうかは、仕事しだいではなく、本人しだい。
したがって、面接の場で発言するのは場違いなのです。
同じ意味として、次のような表現も好ましくありません。
「夢のある仕事がしたい」
「成長できる仕事がしたい」
どれも立派に聞こえる言葉ですが、面接官の前では禁句です。
夢や成長のある仕事があるのではありません。
どんな仕事も、本人の気持ちしだいで、夢や成長を見いだせます。
すべては自分が見つけることであり、面接官にお願いすることではないのです。