面接の最後は「何か質問はありますか」と聞かれるのが定番です。
自己紹介・自己PR・志望動機に続いて、面接で必ず聞かれる質問の1つと考えていいでしょう。
もちろん質問がなければ「特にありません」と答えることもできます。
しかし、少しでも就業意欲を見せたければ、何か1つは質問しておくほうがいいでしょう。
自分で調べればわかる質問は避け、就業意欲が伝わるような、鋭い質問をするのが得策です。
さて、この質問ですが、ありがちな先入観があります。
「質問は、1つでなければいけない」という思い込みです。
1つである必要はありません。
質問が、1つだけの人と3つある人がいるとしましょう。
客観的に比べて、どちらのほうが就業意欲を強く感じるか。
やはり3つ質問をする人ではないでしょうか。
たくさん質問したほうが、企業や仕事への興味関心や就業意欲が強く感じられるでしょう。
無理に複数質問をする必要はありませんが、準備に余裕があれば、心がけておくといいでしょう。
ささいな点ですが、ほかの応募者と差をつけるポイントです。
ただし、1つ注意があります。
いくら複数の質問が効果的とはいえ、多すぎるのはよくありません。
常識的な観点から、多くても3つまでが適切です。
質問をする前には、最初に数を宣言しておくと、面接官も答えやすくなります。
「ご質問が3つございます。順にお伺いしてもよろしいでしょうか」
面接官の許可があれば、質問が複数でも、スムーズに答えられるでしょう。
面接は、一瞬一瞬が重要場面です。
礼儀作法を重んじつつ、少しでも強く印象に残るような受け答えを心がけましょう。