面接は、何でも大っぴらに話せばいいわけではありません。
次のような答え方に、心当たりはありませんか。
「接客は得意ですが、パソコンは苦手です」
「体力には自信がありますが、忍耐力はありません」
「英語は、読むのは得意ですが、話すのは本当に苦手です」
「集中力はありますが、持続力は全然ありません」
話の流れから、苦手なことまで答えていないでしょうか。
謙遜のつもりで、欠点まで紹介する話し方ですが、注意が必要です。
謙遜と欠点は違います。
謙遜は、自分の能力や価値などを、控えめに評価することです。
欠点は、弱点であり、欠陥です。
たしかにありのまま話せば「素直」「正直」「誠実」とは思われるでしょう。
しかし、高い評価は得られません。
謙遜のつもりで欠点を話すと、減点の対象になる場合があります。
基本的に面接中は、できることや得意なことだけを話しましょう。
聞かれてもいないのに欠点を紹介するのは、自分から不採用になる原因を作るようなものです。
欠点を明かせば、面接官としても不安を感じるでしょう。
「業務に支障をきたすのではないか」と欠点が気になり、採用をためらう気持ちが大きくなるのです。
聞かれたときは正直に答えるべきですが、聞かれていないなら、自分から言う必要はありません。
あえて自分からは、欠点には触れない配慮が大切です。