あるところに、ニートで苦しむ、80代の老人がいました。
完全に廃人でした。
友人もいません。
子どももいません。
家族や親戚も、全員死にました。
部屋にいる生活が長すぎるため、足腰が完全に弱くなり、外に出たくても出られない状態でした。
真の孤独です。
すっかり老人になってしまい、もう何をするにも、手遅れでした。
人間関係がなく、孤独の日々が続き、死を待つだけの人生になっていました。
「自分の人生は、何だったのだろうか」
寂しい人生に涙を流しながら、ついに孤独のまま、ベッドの上で死んでいきました。
すると、次の瞬間、目の前が明るくなりました。
なんと、夢だったのです。
気づくと、自分の部屋にいました。
「夢だったのか。よかった。助かった」
再び、若い自分に出会えました。
タイムスリップで、過去に戻ったような感覚です。
夢でしたが、現実味を帯びていて、未来の自分を見たような気がしたのです。
「今ならまだ間に合う」
そう思って、ニートをやめる決断をしました。
孤独で死ぬのがどれだけつらいか、疑似体験できたのです。
それからは社会に出て、精力的に仕事を始め、無事に社会復帰を果たしました。
悪い夢が、悪いとは限りません。
悪い夢によって、人生が救われることもあります。
悪い夢を見るなら、最悪の状態をイメージしておきましょう。
悪い夢が、あなたを助けることもあるのです。