「くだらない質問なのですが、いいですか」
そういう言葉を、ときどき耳にします。
「ばかな質問なのですが」「つまらない質問なのですが」という言い方も同じです。
この言い方に心当たりがある人は、注意です。
場合によっては、相手に失礼な印象を与えることがあるからです。
もちろん質問者に悪気がないのはわかります。
謙遜をして、質問をしているのでしょう。
「小さな質問なので答えてほしい」という強調もあるのかもしれません。
しかし「くだらない質問」という一言は、気持ちのいい表現ではありません。
言われる側としては、自分を軽く扱われている気分になるからです。
くだらない質問をされる様子から「自分は雑に扱われている」と感じます。
謙遜も、表現が大げさになれば、かえって失礼になります。
「くだらない質問なのですがいいですか」と言われると「くだらないなら質問しないでほしい」と思うでしょう。
世の中には、さまざまな考えの人がいます。
気にしない人もいるでしょうが、気にする人もいます。
言葉遣いは、誤解のない表現を使うほうが賢明です。
この場合は「質問してもいいですか」という表現を使いましょう。
大げさな表現は不要です。
シンプルな表現で十分です。
普通に質問すればいいのです。