執筆者:水口貴博

気が利く人になる30の方法

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大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。

大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。 | 気が利く人になる30の方法

昔のことで、なぜ叱られたのかは忘れてしまいました。

私が、高校2年のときです。

あるミスのため、みんなの前で先生にひどく叱られたことがありました。

授業が終わって家に帰ろうと思い、学校の自転車置き場のところで、ばったりクラスメートと会いました。

私は先生に叱られた落ち込みから、下を向いて、帰ろうとしたそのときです。

クラスメートが、ある言葉をかけてくれました。

「さっきは大変だったね」

私の気持ちを表現した、飾り気のない一言です。

しかし、私は、その言葉が無性に嬉しかったことを覚えています。

なぜ先生から叱られたのかは忘れたのに、友人からのその言葉は、今でも忘れられません。

そのくらい、嬉しかったということです。

クラスメートが口にした言葉は、まさに私が心で思っていることそのままでした。

私が思っていることを、友人が代わりに声を出して表現してくれたようでした。

私たち人間は、自分の感じている気持ちを、自分で言葉にすることはありません。

悲しいときや落ち込んでいるときは、誰にも会いたくはありません。

何も話したくなくなり、自分の殻に閉じこもってしまいがちです。

クラスメートが、私の落ち込んでいる姿を見て、話しかけてくれたとき、私は心の中で「そうなんだよ!」と共感できたのです。

私は「自分をわかってくれる人がいた」と思った瞬間、気持ちが楽になりました。

自分の気持ちをわかってくれる人が1人でもいると、泣きそうになります。

気が利く人になるためには、相手が思っている心の言葉を、あなたが代わりに口にしてあげるだけでいい。

涙を流している人を見て「つらいね」と言葉をかける。

怒っている人を見て「いらいらしているね」と言葉をかける。

喜んでいる人を見て「嬉しそうだね」と言葉をかけます。

難しいことではありません。

しかし、こんな単純なことで、相手は喜んでくれます。

自分の気持ちをわかってくれていると共感できるからです。

気が利く人になるために、相手の気持ちをあなたが言葉にして表現してあげればいいのです。

気が利く人になる方法(5)
  • 相手の気持ちを、代わりに表現してあげる。
当たり前の言葉をかけるだけでいい。

気が利く人になる30の方法

  1. 人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。
  2. まずは、受け身が大切。
  3. 気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。
  4. ゲーム感覚でもいい。
    相手がしてほしいことを推察しよう。
  5. 大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。
  6. 当たり前の言葉をかけるだけでいい。
  7. 花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。
  8. 立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。
  9. いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。
  10. 気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。
  11. むかつく人との出会いは、自分の器を大きくするチャンス。
  12. 気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。
  13. 「気が利く」とは、少し早めに行動すること。
  14. ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。
  15. 言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。
  16. 気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。
  17. 誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。
  18. 手伝う人が、手伝われる。
  19. 気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。
  20. 見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。
  21. 気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。
  22. 気の利かない人は、クレームを人に言わせる。
    気の利く人は、クレームを自分で言う。
  23. 気の利く人は、次の人のことを考える。
  24. 思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。
  25. 相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。
  26. 謝らないと、禁煙席に座れない?
  27. 気が利く人は、わざと負ける。
  28. 気を利かせて、バックアップを取っておく。
  29. 気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。
  30. 気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。

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