あなたには、触れてほしくないことはありますか。
ごく限られた親しい友人なら話せても、普通の知り合いには話せないことです。
おそらく「ある」と思ったはずです。
実のところ、誰にでも触れてほしくないことはあるものです。
人間なら、誰でも過ちがあります。
触れてほしくない過去や事情もあって当然です。
普段、元気に振る舞っていても、心の奥では悩みや不安を抱えています。
あからさまに表現すると、人間関係に支障が出るため、普段は見せないようにしているのです。
ということは「相手にも触れてほしくない過去があるだろう」と考えることができるはずです。
相手は、きっと明るく振る舞っているのでしょう。
問題なく毎日を送っている様子に見えるかもしれません。
しかし、ときどき会話中、触れてほしくないそぶりを見せることはありませんか。
嫌がる表情を見せたり、話題を変えたがろうとする流れを作ったりなどです。
そんなとき、しつこく詮索するのは控えます。
「話して」「聞かせて」と問いただせば、相手は不快になるでしょう。
気になるかもしれませんが、相手が嫌がるそぶりを見せるのは「話したくない」という意思表示です。
自分がされて嫌なことは、相手も同じです。
「誰でも触れてほしくないことがある」という前提で考えます。
触れてほしくないそぶりに気づけば、そっとしておくのが、友人としてふさわしい姿勢です。