「すみません」
「ごめんなさい」
「申し訳ございませんでした」
日常では、相手のミスで、自分に迷惑が及ぶことがあります。
相手は自分の非を認め、謝ってきます。
さて、注目したいのは、謝罪に対する返事です。
どんな返事をしていますか。
「大丈夫です」「許してあげます」などの返事が多いでしょう。
もしくは「ばかやろう」「きちんとしろ」「しっかりやれ」と怒鳴ることもあるかもしれません。
迷惑を受けたのですから、文句の1つでも言って、怒りを発散させたいこともあります。
しかし、本当に相手だけが悪いのでしょうか。
トラブルを客観的に見つめると、相手に100パーセントの非があるのは、まれではないでしょうか。
ほとんどの場合、トラブルの詳細を確認すると、自分に少しは非がある場合が大半です。
したがって、大人なら、もう一つレベルの高い返事をしましょう。
自分にも非があることを認めながら謝るのです。
「こちらこそ配慮が足りませんでした。不注意がありました。すみませんでした」
トラブルの原因の一部は、自分にもあることを認める言葉です。
レストランで出てきた料理が注文と違ったとき、自分の注文方法に問題があったのかもしれません。
仕事の取引先でミスがあっても、ミスしやすいような発注に問題があったのかもしれません。
わかりにくい言い方もあるでしょう。
誤解を招くような言い方もあるでしょう。
1パーセントでも、自分にも非があれば、やはり謝っておくほうがいいのです。
お互いに自分の非を認め合うと、改善が促されます。
トラブルがスムーズに収まり、人間関係の向上につながります。