執筆者:水口貴博

人間関係で気をつける30の言葉遣い

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「前にも言ったよね」は禁句。

「前にも言ったよね」は禁句。 | 人間関係で気をつける30の言葉遣い

友人と話をしていると、同じ質問をされることがあります。

こんなとき「同じ話を繰り返すのは面倒」と思うと、つい言いそうになる言葉があります。

「前にも言ったよね」です。

前にも言ったことを気づかせ、同じことを繰り返さないでほしいためです。

このときが大切です。

「前にも言ったよね」は、いわば説教です。

「前にも言ったぞ。知らないとは言わせないぞ。同じことを言わせるな。お前は頭が悪いのか」

相手を見下したニュアンスだけでなく、不快になっている印象まで伝わります。

「前にも言ったよね」と言われた人の気持ちを考えてみてください。

聞きたいことがあっても「同じ質問をすれば、また怒られる。自由に発言できない」と思います。

話しかけづらくなるのです。

「前にも言ったよね」という人には悪気はないのでしょうが、人間関係にひびを入れる言葉です。

主張が正しいかどうかではありません。

感じのいい発言かどうかです。

主張が正しくても、人間関係では言わないほうがいい言葉なのです。

では、前にも言ったことを伝えるにはどうすればいいのかというと、また言えばいいのです。

以前に話したことでも、もう一度同じことを言います。

2回でも、3回でも言うのです。

繰り返し話すのが面倒と思うのではなく「自分にとっても再確認の機会になる」と考えます。

何度も話しているうちに、相手は「おや。聞き覚えのある話だ。わざわざ繰り返してくれているんだな」と気づきます。

同じことを聞いた自分を恥じ、自己反省するでしょう。

相手を傷つけることなく「前にも言ったよ」というニュアンスを伝えることができるのです。

人間関係で気をつける言葉遣い(19)
  • 以前に話したことを聞かれたら「前にも言ったよね」と言わず、もう一度話す。
ざっくりした答え方は「それ以上聞かないで」と誤解され、会話が続きにくくなる。

人間関係で気をつける30の言葉遣い

  1. どんなに外見がよくても、言葉遣いが悪ければ、台無し。
  2. 無意識に同意の強要をしていませんか。
  3. 「面白くない」と言わない。
    「わからない」と言えばいい。
  4. 「嫌い」が口癖の人は、嫌われる。
  5. 「くだらない」と言わないほうがいい。
    くだらない人間と思われるから。
  6. 大きな主語は、トラブルを招きやすい。
  7. 正論が、人を落ち込ませることもある。
  8. 「疲れたよ」と言われたとき、どう返事をするか。
  9. 選択に迷う友人の背中を押す一言。
  10. 「くだらない質問なのですが」という聞き方をやめる。
  11. 「うまくいくといいですね」という一言は、難しい。
  12. 「前のほうがよかった」は禁句。
  13. 挨拶をしても返事がないとき、どうするか。
  14. 誰にでも、触れてほしくないことが、1つはあるもの。
  15. 遅刻してきた人に「来るのが遅い!」と怒るのではない。
    「大丈夫でしたか」と優しく接する。
  16. 「特徴の比較の後は批判」という流れに注意。
  17. 「手伝いましょうか」という一言は難しい。
  18. 迷惑な行為であっても「迷惑」とは言わないほうがいい。
  19. 「前にも言ったよね」は禁句。
  20. ざっくりした答え方は「それ以上聞かないで」と誤解され、会話が続きにくくなる。
  21. 目上の人を褒めてはいけない。
  22. 「ニックネームで呼んでいい」と言われたら、すぐ呼び始めるのがマナー。
  23. 相手が謝ってきたとき、どう返事をするか。
  24. 「人生はそんなに甘くない」と言う人は、陰で笑われる。
  25. 「それくらい知っている」と言う人には、いずれ情報が回ってこなくなる。
  26. 「興味がない」を「教えてほしい」に言い換える。
  27. 怒りを愛の表現に変える、3つの工夫。
  28. 冗談でも言ってはいけない言葉は、冗談でも言ってはいけない。
  29. ひどいことを言ってしまいそうなら、黙っておくほうがいい。
  30. 「あなたが嫌いです」と言われたとき、どう言い返すか。

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