「防腐剤」「香料」「ビタミンC誘導体」などの言葉は、文字列を見れば、なんとなく意味がわかります。
名前に意味が含まれているので、詳しく知らなくても、効果がわかるのです。
しかし、そんななかひときわ小難しいキーワードを見かけることがあります。
その代表的な1つは「界面活性剤」です。
言葉を聞いても、意味を連想しづらいですね。
「なんだろう?」と思います。
クレンジング料の成分表示で、よく見かける言葉です。
どういう成分なのでしょうか。
美容知識の1つとして、あらためて勉強しましょう。
界面活性剤とは、本来混ざり合わないはずの水と油を、混ざり合わせるようにした物質です。
料理の経験がある女性なら、油を水で落とせないのは直感的に理解できるでしょう。
マスカラやアイメイクなどには、汗で落ちにくいように油分が使われています。
水で洗っても落ちやすくするようにするため、油を浮かせる界面活性剤が使われるのです。
界面活性剤の最大のメリットは、頑固なメイクもきれいに落とせることです。
油分を含んだメイクを、効率よく落とすことができるようになります。
ただし、デメリットもあります。
油を水と一緒に洗い流してしまうことは、乾燥もしやすいということです。
皮脂も油の一種です。
敏感肌や乾燥肌の人は、肌が突っ張るため、使用を控えたほうがいい場合があります。
この辺りの判断は、メイクの度合い、肌の質、界面活性剤の量によって異なるため、個人差があります。
メリットとデメリットを理解したうえで、化粧品選びの目安にしてみましょう。