執筆者:水口貴博

テーブルマナーのすすめ

18

テーブルマナーは、推理ゲームとして考えると面白い。

テーブルマナーは、推理ゲームとして考えると面白い。 | テーブルマナーのすすめ

私は最初、食事が終わったときのサインの意味がわかりませんでした。

食事が終わったときは、ナイフとフォークを3時、もしくは5時の方向にそろえます。

マナーとしては知っています。

知ってはいますが、なぜそうするのか、意味がわかりませんでした。

単に「そういうものだ」と思い、従っていました。

そんな、ある日のことです。

何度もレストランで食事をして、給仕と接しているうちに、突然「そうか!」とわかる瞬間がありました。

給仕の動きを見ているうちに、わかったのです。

ナイフとフォークを揃えることで、給仕が皿を下げやすくなるのです。

つまり、皿を下げるときにカトラリーを揃えるサインは、給仕が皿を下げやすくするためです。

意味がわかった瞬間、クイズが解けたような感覚になり嬉しくなりました。

マナーには、何か意味があります。

その意味を、自分で考えながら発見しようと思うと、食事に別の味わいが出てきます。

よくゲームには、推理ゲームがありますが、それに近い感覚です。

では、あなたにクイズです。

「なぜ、中座の際、ナプキンはテーブルの上ではなく、椅子の上に置くのでしょうか」

「なぜ、食後の喫煙は許されていても、食前の喫煙は許されていないでしょうか」

「なぜ、ナプキンを2つ折りにする際、折り目のほうを手前にするのでしょうか」

マナーには、何か必ず意味があります。

答えを見るのは簡単ですが、あえて、自分で理由を考えながら食事をしてみましょう。

推理ゲームです。

マナーの意味を推理しながら食べてみれば、食事が楽しくなります。

テーブルマナーのすすめ(18)
  • マナーの意味を考えながら、食事をする。
マナーはスポーツと同じ。
まず頭で覚え、最後は体で覚える。

テーブルマナーのすすめ

  1. かっこいい人を見た経験が、私の意識を一変させた。
  2. レストランでの口説き率は、異常に高い。
  3. フォーマルなレストランで、頼りがいのある男性に見られる方法。
  4. テーブルマナーの意味を、最初から求めない。
    結果には、タイムラグがある。
  5. 給仕やソムリエに、嫌われる客と好かれる客の特徴。
  6. ルールはルール。
    面倒なことを嫌がらない人が、かっこいい。
  7. 「マナー、マナー」と言っているのは、まだ慣れていない証拠。
  8. どんなに面倒なマナーも慣れてしまえば、なんともない。
  9. 「落ち着け! 落ち着け!」と思うほど、余計に焦ってしまうのが人間。
  10. 下心のためのおごりは、好かれるどころか、むしろ嫌われる。
  11. 「楽な食べ方」を中心に考えるなら、野生動物と変わらない。
  12. テーブルマナーで差をつけろ。
  13. テーブルマナーとは、日常生活をちょっと上品に変える魔法である。
  14. 知識は盗まれない。
    体で覚えたことは、忘れもしない。
    テーブルマナーは、一生涯の財産になる。
  15. あなたのマナーは、3世代続く。
  16. クレームを言った後は、再訪問するのがマナー。
  17. 給仕にとって「おいしい」ほど、嬉しい褒め言葉はない。
  18. テーブルマナーは、推理ゲームとして考えると面白い。
  19. マナーはスポーツと同じ。
    まず頭で覚え、最後は体で覚える。
  20. テーブルマナーで、相手のことがわかってしまう。
  21. あらを指摘して通のふりをするのが、一番かっこ悪い。
  22. 頭にくるクレームほど、小さな声で伝えるのがマナー。
  23. テーブルマナーを知っていると、いつの間にか可能性が広げられる。
  24. あなたのマナーが、相手を幸せにさせる。
  25. 他国の食事マナーの習得は、異文化を学ぶことに匹敵する。
  26. 時代とともに変化する「かっこいい」より、変わらない「かっこいい」。
  27. 外見に恵まれない人は、テーブルマナーで一発逆転のチャンスを狙え。
  28. 魚料理に対する苦手意識の大半は、ほかとは違い、練習しだいで克服できるもの。
  29. レストランの堅苦しい場所を使って、真面目な気持ちを伝える。
  30. 食事をサーブする側を経験すると、マナーの大切さを痛切に感じる。

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