私は最初、食事が終わったときのサインの意味がわかりませんでした。
食事が終わったときは、ナイフとフォークを3時、もしくは5時の方向に揃えます。
マナーとしては知っています。
知ってはいますが、なぜそうするのか、意味がわかりませんでした。
単に「そういうものだ」と思い、従っていました。
そんな、ある日のことです。
何度もレストランで食事をして、給仕と接しているうちに、突然「そうか!」とわかる瞬間がありました。
給仕の動きを見ているうちに、わかったのです。
ナイフとフォークを揃えることで、給仕が皿を下げやすくなるのです。
つまり、皿を下げるときにカトラリーを揃えるサインは、給仕が皿を下げやすくするためです。
意味がわかった瞬間、クイズが解けたような感覚になり嬉しくなりました。
マナーには、何か意味があります。
その意味を、自分で考えながら発見しようと思うと、食事に別の味わいが出てきます。
よくゲームには、推理ゲームがありますが、それに近い感覚です。
では、あなたにクイズです。
「なぜ、中座の際、ナプキンはテーブルの上ではなく、椅子の上に置くのでしょうか」
「なぜ、食後の喫煙は許されていても、食前の喫煙は許されていないでしょうか」
「なぜ、ナプキンを2つ折りにする際、折り目のほうを手前にするのでしょうか」
マナーには、何か必ず意味があります。
答えを見るのは簡単ですが、あえて、自分で理由を考えながら食事をしてみましょう。
推理ゲームです。
マナーの意味を推理しながら食べてみれば、食事が楽しくなります。