「化粧水は冷蔵庫に保管しておいたほうがいい」
世間では、そんな話を耳にすることがあります。
食品は冷たい場所に保管していれば長持ちします。
化粧品も同様に、冷たい場所に保管すれば品質が長持ちするのではないかと思ってしまうのです。
また、化粧水が冷たければ、肌につけたとき、肌を引き締める収れん作用も期待できます。
たしかに冷たい触感が気持ちよく、肌を収れんされる効果があるのも事実です。
しかし、化粧水の品質が上がったり長持ちしたりするのは、残念ですが、迷信です。
もともと化粧水は、常温を前提に作られているからです。
化粧品は一般的に、およそ15度から25度の常温を想定して作られています。
常温で最も効果が発揮される前提で作られていますから、常温で保管し、常温で使うのがベストです。
もし冷たく保管していると、肌に当てたとき、冷たい刺激によって毛穴が閉じてしまい、化粧水の浸透が悪くなります。
冷たい触感があるために、効き目が上がったように思えますが、品質面ではむしろ下がっていると考えたほうがいいでしょう。
化粧品は、常温による保管です。
ただし、例外もあります。
常温をはるかに超えるような状況では、冷蔵庫に保管するほうがいい場合もあります。
あくまで化粧品は常温を前提に作られているわけですから、15度から25度の範囲内で保管するのが必要条件です。
直射日光が当たらず、温度変化の小さな場所に保管しましょう。