友人と喧嘩をしたとき、すぐ縁を切ろうとする人がいます。
そういう人が多いのに驚きます。
「仲直りするのが面倒」
「また別の人を探せばいい」
「地球上には何十億人もいるから、1人くらい失っても問題ないだろう」
安易に考えます。
たしかに地球上には多くの人がいるので、1人を失ったくらいでは大きな問題にはなりません。
失った人のことは忘れ、また別の人との人間関係を築けば、新しい人間関係を構築できるでしょう。
一見、プラス思考に聞こえますが、そうではない。
むしろマイナス思考です。
逃げるのは簡単です。
その場から立ち去るだけでいい。
無視をして、連絡を取らなくなるだけでいい。
人間関係を維持する努力を一切やめるだけでOKです。
それは楽でも、しないほうがいい。
希薄な人間関係を生み出す原因であり、習慣だからです。
嫌なことから逃げる癖であり、仲直りをしない癖です。
さらに恐ろしいことに、一度そういう習慣がつくと、何度も繰り返してしまうようになってしまう。
考えてもみましょう。
もし、そういう習慣を持った人が結婚をすればどうなるでしょうか。
おそらくパートナーとトラブルがおきて不和になったとき、仲直りの努力をしようとせず、すぐ離婚することでしょう。
「仲直りが面倒だ。別れてしまおう。ほかにもいい人がいるに違いない」
そう思って、離婚をします。
つい癖で、そう考えてしまいます。
そういう人に限って、離婚をして再婚をしても、また離婚します。
仲直りをせず逃げる癖が改善されていないからです。
この癖があるかぎり、永遠に深い人間関係ができませんし、一生希薄な人間関係のままです。
本当に大切なことは、人間関係のトラブルがあったとき、すぐ縁を切ろうとするのではなく、仲直りをすることです。
少々、人とトラブルがあったくらいで、縁を切ろうと考えないことです。
「縁を切ろう」と考えるのではなく「どうすれば仲直りできるか」と考えることです。
それが本当のプラス思考です。