執筆者:水口貴博

受験時代に経験しておきたい30の気づき

18

「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。

「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。 | 受験時代に経験しておきたい30の気づき

「わかる」と「覚える」は、なんとなく意味が似ている言葉です。

「わかりました」

「覚えました」

よく耳にする言葉ですね。

先生たちも、あまりに基本的なことすぎるのか、きちんと説明してくれない場合が多い。

本腰を入れて受験勉強をするなら、この意味の区別をきちんと理解して整理しておくことが必要です。

「わかる」と「覚える」の意味をきちんと把握すれば、受験勉強がやりやすくなります。

突然ですが、この違いをきちんと説明できるでしょうか。

どちらも頭を使うことには変わらないので、だいたい同じ意味だと思っている人がいるようです。

たしかに頭を使うという点では同じですが、実のところ、意味はまったく異なります。

簡単に説明すれば、次のようになります。

  • わかる=筋道が理解できること
  • 覚える=記憶すること

まず「理解する」とは「筋道が理解できること」をいいます。

わかるときの特徴は、面白くて期待や喜びで嬉しくなり、落ち着かないことです。

意味がわかって理解できると、勉強が面白くなります。

「なるほど、そういうことなのか」と、うなずく場面があれば「わかった」という瞬間です。

「そうか。なるほど」とうなずいた瞬間があれば、理解ができている証拠です。

不思議なことに、その瞬間、同時に覚えることもできています。

わかるためには、筋道を理解する必要があります。

筋道を理解するからこそ、一度理解できると忘れにくくなります。

一方で「覚える」とは「記憶すること」をいいます。

覚える作業は、面白みがなく、わくわくもなく飽きやすいのが特徴です。

覚える対象に意味はありません。

うなずく場面はありません。

hatという英単語の意味は「帽子」だということに、大きな理由はありません。

ただ、そうなのです。

厳密には理由はありますが、深く追求すると話が膨らみすぎるので、そのまま覚えます。

覚えることは、前後関係も意味もないため、覚えやすく忘れにくいです。

歴史の教科書を読んで、流れをつかむのは「わかる」です。

しかし、登場人物の名前や年号を頭に叩き込むのは「覚える」です。

植物の光合成の仕組みを理解するのは「わかる」です。

しかし、光合成の中で登場するミトコンドリア・葉緑素・DNAなどの役割を頭に叩き込むのは「覚える」です。

このように勉強には「わかる」と「覚える」があるのです。

受験時代に経験しておきたい気づき(18)
  • 「わかる」と「覚える」の意味を、はっきり区別する。
勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。

受験時代に経験しておきたい30の気づき

受験時代に経験しておきたい30の気づき
  1. 受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
    受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
  2. 髪型の意外な大切さに、気づく。
    髪型の意外な大切さに、気づく。
  3. 「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
    「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
  4. 筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
    筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
  5. 成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
    成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
  6. 勉強が大変だと思ったら、勘違い。<br>勉強ほど、贅沢なことはない。
    勉強が大変だと思ったら、勘違い。
    勉強ほど、贅沢なことはない。
  7. 本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
    本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
  8. おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
    おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
  9. 受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
    受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
  10. 協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
    協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
  11. いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
    いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
  12. 勉強に才能は関係ない。<br>やるか、やらないかの差。
    勉強に才能は関係ない。
    やるか、やらないかの差。
  13. 参考書を買っただけで満足しない。<br>買った後こそ重要。
    参考書を買っただけで満足しない。
    買った後こそ重要。
  14. 最初から立派な参考書があるのではない。<br>立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
    最初から立派な参考書があるのではない。
    立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
  15. 目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
    目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
  16. いらいらしてもいい。<br>大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
    いらいらしてもいい。
    大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
  17. 勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
    勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
  18. 「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
    「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
  19. 勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
    勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
  20. 受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
    受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
  21. どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
    どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
  22. 大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。<br>むしろやめないほうがいい。
    大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。
    むしろやめないほうがいい。
  23. 勉強以外のもう1つの課題。<br>「いかにストレスを吐き出すか」
    勉強以外のもう1つの課題。
    「いかにストレスを吐き出すか」
  24. 他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
    他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
  25. 言い訳をする人は成長できない。<br>言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
    言い訳をする人は成長できない。
    言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
  26. 勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
    勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
  27. 勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
    勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
  28. 10代は、みな革命家。<br>理想は高く持て!
    10代は、みな革命家。
    理想は高く持て!
  29. 寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
    寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
  30. どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。
    どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。

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