受験生の中には「小→中→大」で勉強を進める人がいます。
細かいことから覚えて、後から全体をつかむというやり方です。
たとえば、歴史の勉強をするときに、年号・登場人物・戦争・建造物の名称などから、正確に覚えようとします。
これはおすすめできません。
小さな項目のほうが絶対数は多い。
小項目を覚えるのは後回しで結構です。
時間がかかるうえに、覚えにくく、忘れやすいからです。
星の数ほどの小項目から勉強を始めるのは、挫折しやすくなります。
最初にしなければならないのは「全体の把握」からです。
勉強をするときの王道は「大→中→小」です。
大きな項目だけを拾って、全体像をつかみます。
全体が理解できて、だんだん小さなことへと焦点を合わせていきます。
大きな項目のほうが絶対数は少ない。
あまり時間がかからないうえに、覚えやすく忘れにくいからです。
勉強は、全体を把握することから始めます。
まずこれに気づくことです。
本を読むときもそうです。
書店で本を吟味するとき、200ページ以上ものページを見て、すべての文字を拾うのは大変に時間がかかります。
そういうときには、目次から見ればいい。
目次で大きな項目を見れば、その本に書いてあることがおおむね理解できるようになります。
一目で本全体がわかるはずです。
そのことを受験時代には、できるだけ早く気づいてほしい。
時間や労力の無駄をなくすためです。
早く気づける人ほど、限られた時間や労力を有効に活用でき、スムーズに勉強が進むようになります。