本屋の受験コーナーを見れば、立派な参考書がたくさん並んでいます。
どの参考書も頼りがいがあるように見えます。
「買うからにはできるだけ立派な参考書を選びたい」
数多くの参考書の中から時間をかけて吟味し、最も自分に合っていそうな1冊を選びます。
たしかに参考書には、善しあしがあります。
解説が詳しいもののほうが理解しやすくなります。
カラーのほうが見やすくて、一目で理解できることでしょう。
図やグラフなどがたくさんあれば、理解もスムーズに進むはずです。
多種多様な参考書がありますが、実のところ、その差は微々たるものです。
参考書の善しあしに違いはありますが、どれも大手出版社の専門家がきちんと研究を重ねているので、内容は確実です。
どの参考書を使っても、きちんと勉強すれば成績を上げることができます。
立派な参考書というのは、最初からあるのではありません。
立派な参考書へと変えていくものです。
立派にできるか否かは、あなたの問題です。
買っただけでそのままにしていれば、意味がありません。
ほこりをかぶってインテリアくらいにはなりますが、それ以上の意味はありません。
いくら立派な参考書でも、あなたがそれを使って勉強しないと意味がない。
しかし、平凡な参考書でも、きちんとあなたが繰り返し勉強していれば、世界一の立派な参考書へと変わります。
評判が悪くて、多少読みにくかったりわかりにくかったりしても、何度も復習していれば、だんだん立派な参考書へと変わります。
参考書は買った後が問題です。
いかに使い倒すか。
いかに慣れ親しむか。
いかに真剣に取り組むか。
世界一の立派な参考書に仕上げるには、あなたの力が必要なのです。