執筆者:水口貴博

受験時代に経験しておきたい30の気づき

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受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。

受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。 | 受験時代に経験しておきたい30の気づき

私が本腰を入れて受験勉強を始めたのは、高校1年の冬からでした。

それまでは、勉強らしい勉強をしたことがなく、初めは手探りの状態でした。

勉強そのものに慣れていないため、効率が悪いものも多く、まずそこから改善しなければいけないと気づきました。

勉強法が悪いと、ざるで水をすくうようなものです。

覚えては忘れ、忘れては覚えるという繰り返しになり、効率が悪い。

その後、勉強法のマニアになりました。

学校の帰りにはいつも書店に立ち寄って、勉強法なる本を見ては「これは使えそうだ」という方法を探りました。

毎日立ち寄っていたので、書店の人には顔を覚えられていたと思います。

さまざまな本の、さまざまな著者が勧める勉強法は、多種多様でした。

合格体験記もかなり目を通しましたが、合格者ごとに勉強法も十人十色でした。

驚くべきことに、中には正反対のことが書かれているものもありました。

「勉強は夜のほうがいい」と書かれているものもあれば「勉強は朝のほうがいい」と書かれているものもあります。

「ノートをきれいに取ろう」と書いているものもあれば「ノートは取らず先生の話に集中する」と書かれているものもあります。

そういう内容を読んでいると、途中から頭がおかしくなります。

どれを信じていいのかわからなくなります。

右往左往していたとき、気づきました。

「どれがベストの勉強法であるかは、人それぞれである」

つまり、やはり自分に合った勉強法は、自分で見つけるしかありません。

著者が進める勉強法は、たしかに著者にはよい勉強法なのでしょう。

しかし、必ずしも万人に通用するものとは限りません。

これに気づけただけでも、大きな収穫でした。

人それぞれに合う勉強法は異なることに気づいた私は、さっそく片っ端から試していきました。

試してみなければ、合っているかどうかわからない。

大切なことは、まず試してみることです。

素直にまず試す。

ダメなら、不採用。

うまくいけば採用です。

うまくいったものは、もっと効果を伸ばすことができないか、さらに試行錯誤します。

自分らしい勉強法を確立していきます。

もちろん見つけるまでの作業は大変ですが、見つけることさえできれば、勉強ははかどるようになります。

そこで見つけることができた自分らしい勉強法は、受験期に限らず、社会に出てからも十分通用します。

もし、受験期に自分らしい勉強法を確立できていなければ、もうチャンスはありません。

受験ほどストイックになって勉強する時期だからこそ、勉強法を試しやすいです。

個性を見つけられる時期です。

私が今取り入れている勉強法のほとんども、やはり受験時代に培ったものです。

膨大な勉強をしなければならない状況に置かれるからこそ、知恵も働きます。

効果があるものと、そうでないものがよくわかります。

受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期なのです。

受験時代に経験しておきたい気づき(20)
  • 自分に合った勉強法に気づく。
どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。

受験時代に経験しておきたい30の気づき

  1. 受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
  2. 髪型の意外な大切さに、気づく。
  3. 「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
  4. 筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
  5. 成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
  6. 勉強が大変だと思ったら、勘違い。
    勉強ほど、贅沢なことはない。
  7. 本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
  8. おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
  9. 受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
  10. 協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
  11. いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
  12. 勉強に才能は関係ない。
    やるか、やらないかの差。
  13. 参考書を買っただけで満足しない。
    買った後こそ重要。
  14. 最初から立派な参考書があるのではない。
    立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
  15. 目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
  16. いらいらしてもいい。
    大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
  17. 勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
  18. 「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
  19. 勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
  20. 受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
  21. どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
  22. 大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。
    むしろやめないほうがいい。
  23. 勉強以外のもう1つの課題。
    「いかにストレスを吐き出すか」
  24. 他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
  25. 言い訳をする人は成長できない。
    言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
  26. 勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
  27. 勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
  28. 10代は、みな革命家。
    理想は高く持て!
  29. 寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
  30. どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。

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