執筆者:水口貴博

可能性を広げる「勉強」のすすめ

18

学問しすぎると、悪口を言われるようになる。悪口を言われるくらい学問しよう。

学問しすぎると、悪口を言われるようになる。悪口を言われるくらい学問しよう。 | 可能性を広げる「勉強」のすすめ

学問していると、悪口を言われるようになります。

みんなと同じであることが美徳と思っている日本人は、少し変わった人を特別視します。

でも、本当は、変わっていることこそが、美徳です。

好きな学問していると、いつか必ずそうなります。

「自分の学問は打たれるほど、くいが出た」と喜びましょう。

出る杭はよく打たれますが、好きなことを貫きましょう。

出る杭は打たれますが、出すぎた杭は打たれません。

熱意に驚き、何も言わなくなるのです。

私は、この経験を母親から受けました。

小学校2年生のころ、ある本屋で鉛筆を見ていたときのことです。

「お菓子を買って」というおねだりにはいつも反対する母ですが、鉛筆などの文房具を買うときは、笑顔を見せます。

勉強のためなら、いくらでもお金を出すといいます。

たしかに母は、勉強に関係するものなら何でも買ってくれました。

子どもの勉強を思ってのことです。

本やノートは、無条件でショッピングカートに入れさせてもらえます。

しかし、小学校2年生当時、勉強が嫌いでした。

学校から出される勉強は面白くないし、楽しくないのです。

それから長い月日が経ち、勉強に対する考えが変わるときが来ます。

高校1年のときです。

私は体操部に所属していました。

将来は、体操で食べていければいいかなと思っていました。

それが高1の冬、ある1冊の本がきっかけで勉強に目覚めました。

勉強をし始めたというよりは、勉強に目覚めました。

勉強に対する前向きな考え方を知り、勉強が急に楽しくなったのです。

たった1冊の本がきっかけで、人間変わるものなのです。

それから私は猛烈に勉強するようになりました。

勉強は、すればするほどできます。

当たり前のことですが、それに気づき、楽しくて仕方ないのです。

ぐいぐい成績が上がり、勉強に拍車がかかります。

ついに英語と数学はクラスで一番になり、通知表で100を取ったこともあります。

参考書や問題集など、たくさんの本を母に買ってもらいました。

母は最初、私の勉強に対して寛大でした。

しかし、高校3年になり、進路決定するときのことです。

希望する進路は、レベルの高い国立大学でした。

大学受験までには足りないことが多くあり、大学受験に失敗しました。

浪人時代が始まりましたが、勉強に対する姿勢は変わらず、勢いを持って勉強していました。

存分に勉強ができて、本当に楽しかった時期でした。

苦しさもありましたが、それ以上の学ぶ楽しさがありました。

さらに進路変更があり、浪人生から留学生になります。

それからアメリカ留学で、私の学問が爆発します。

大量の本で、毎日「学ぶ楽しさ」で、幸せにあふれてしまいました。

そのときからです。

すごい量の本に比例し、一転して母の怒りが飛んでくるようになります。

学問しすぎて、悪口を言うのです。

「そんなにお金使うんやったら、いいかげん勉強やめて、日本に帰って、実家で畑でも耕してなさい」

それに対して、私はいつもこう謝っていました。

「たくさん勉強しすぎて、ごめんなさい」

私は母に「勉強しろ」と言われ、一方で「勉強するな」と言われてきました。

このおかげで、後に私は人生の矛盾に対して免疫を持つことになります。

学問していると、いずれ悪口を言われるようになります。

手を抜いているときは、さほど言われませんが、真剣になって取り組み始めると、時間もお金もそれだけかかります。

そのために、周りの人がぶつぶつ言ってくるようになります。

悪口を言われても、自分の「好き」を貫くことです。

悪口を言ってくるのは、友人かもしれません。

先生かもしれません。

親かもしれません。

悪口くらいで「好き」を諦めては、幸せな人生を諦めてしまうことになるのです。

可能性を広げる「勉強」のすすめ(18)
  • 悪口を言われるくらいに、学問を徹底する。
学問の究極は「キーワード」になる。

可能性を広げる「勉強」のすすめ

可能性を広げる「勉強」のすすめ
  1. 学問は「学び」を「問う」と書く。
    学問は「学び」を「問う」と書く。
  2. 「学問を楽しむ」とは「幸せを楽しむ」という意味。
    「学問を楽しむ」とは「幸せを楽しむ」という意味。
  3. 気づけばやっていることが、本当に好きなこと。
    気づけばやっていることが、本当に好きなこと。
  4. 好きなことを学ぶことは「幸せ」になるということ。
    好きなことを学ぶことは「幸せ」になるということ。
  5. たとえ遊びでも、学べるなら、立派な学問。
    たとえ遊びでも、学べるなら、立派な学問。
  6. 「好き」を途中で止めない。<br>「好き」を突き詰めるのだ。
    「好き」を途中で止めない。
    「好き」を突き詰めるのだ。
  7. 「学ぶ」と「問う」両方あれば、何でも学問になる。
    「学ぶ」と「問う」両方あれば、何でも学問になる。
  8. 「学ぶ」と「問う」に必要なのは、本、人、経験。
    「学ぶ」と「問う」に必要なのは、本、人、経験。
  9. 「壁に当たったら、気持ちいい」それが学問の面白さ。
    「壁に当たったら、気持ちいい」それが学問の面白さ。
  10. 借金は好きなことには許される。
    借金は好きなことには許される。
  11. 無駄な回り道をすることが、近道になる。
    無駄な回り道をすることが、近道になる。
  12. 学校の勉強は、暗記。<br>社会の学問は、気づき。
    学校の勉強は、暗記。
    社会の学問は、気づき。
  13. メモをしながら話を聞くと、学問できる。
    メモをしながら話を聞くと、学問できる。
  14. 学問をすると、みんなと違う個性を持てる。<br>社会では「みんなと違う人」を求めている。
    学問をすると、みんなと違う個性を持てる。
    社会では「みんなと違う人」を求めている。
  15. 感動するためには、学問が必要だ。
    感動するためには、学問が必要だ。
  16. いろいろなことに感動する人は、いろいろな刺激の受け皿を持っている。
    いろいろなことに感動する人は、いろいろな刺激の受け皿を持っている。
  17. 好きなことを学問をするということは、幸せを学問をするということ。
    好きなことを学問をするということは、幸せを学問をするということ。
  18. 学問しすぎると、悪口を言われるようになる。<br>悪口を言われるくらい学問しよう。
    学問しすぎると、悪口を言われるようになる。
    悪口を言われるくらい学問しよう。
  19. 学問の究極は「キーワード」になる。
    学問の究極は「キーワード」になる。
  20. 「キーワード」は、無限に解凍できる。
    「キーワード」は、無限に解凍できる。
  21. 1つの学問を突き詰めた共通点は、すべての学問に共通する。
    1つの学問を突き詰めた共通点は、すべての学問に共通する。
  22. 学ぶより教えるときに、本当に身につく。
    学ぶより教えるときに、本当に身につく。
  23. 書くこととは、教えること。<br>教えることとは、書くこと。
    書くこととは、教えること。
    教えることとは、書くこと。
  24. 書く行為と考える行為が同時に起こる。<br>書くから考えることができる。
    書く行為と考える行為が同時に起こる。
    書くから考えることができる。
  25. 謙虚な人ほど学問ができる。
    謙虚な人ほど学問ができる。
  26. 学問とは、終わりのない娯楽だ。
    学問とは、終わりのない娯楽だ。
  27. もっと積極的に、アウトプットを意識する。
    もっと積極的に、アウトプットを意識する。
  28. 好きな学問を突き詰めると、いつか、人の役に立つときがやってくる。
    好きな学問を突き詰めると、いつか、人の役に立つときがやってくる。
  29. 試して身につけることで「学問」は「道具」になる。
    試して身につけることで「学問」は「道具」になる。
  30. 好きな学問を突き詰めると、幸せのための魔法となる。
    好きな学問を突き詰めると、幸せのための魔法となる。

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