あなたに質問があります。
以下のAさんとBさんとの会話を聞いて、直感的にどちらが悪いと感じますか。
Aさん「おい。お前、何をやってんだ」
Bさん「失礼ですが、どういうことでしょうか」
Aさん「さっきお前がやったことは、人をばかにしているだろう」
Bさん「何かの誤解ではありませんか。そういうつもりではありません」
日常生活では、ときどき喧嘩をして言い合っている2人を見かけることがあります。
何があったのか、詳しいことはわかりません。
しかし、不思議なことに、Aさんが悪い人で、Bさんが良い人に思えませんか。
Aさんの発言のほうが、衝動的で、考えが間違っているように思えます。
なぜ、そう感じたのでしょうか。
最大のポイントは、言葉遣いです。
何があったのかわからなくても、言葉遣いの悪い人のほうが、なぜか悪い人のように思えます。
そばで客観的に見ていると、言葉が悪い人のほうが悪そうな感じがします。
言葉遣いの悪さを感じると、礼儀のなさ、教育レベルの低さ、マナーの悪さなどがうかがえます。
悪い印象ばかりです。
こうした知的レベルの低さから「おそらく悪いのは、言葉遣いの悪いAさんだろう」と直感します。
不思議なことに、この直感は当たります。
知性の状態は、言葉遣いに反映されます。
しっかりした教育を受け、礼儀作法が身についている人は、言葉遣いもきれいです。
こういう状況を見ると、言葉遣いがいかに大切であるか、実感できるはずです。
どんなことがあっても、言葉遣いには気をつけましょう。
正しいことを発言しても、言葉遣いが悪いと、疑わしく聞こえます。
場合によっては、悪くないのに、悪者扱いされることさえあるのです。