炭は、火がつくまでにとても長い時間がかかります。
昔、私は炭に火をつけようとして、何度も挫折したことがありました。
実家のお風呂は、まきを入れて火をつけるタイプのお風呂でした。
そのくらいなかなか火がつかないし、時間がかかります。
しかし、一度火がつけば、なかなか消えないのが炭の特徴です。
時間がかかった分だけ、炭の熱は安定し、消えるのにも時間がかかります。
お世辞にも、炭の火は強火とは言えません。
だからいい。
弱火なので燃え尽きにくく、火が長続きします。
人間関係も、時間がかかって当然です。
本当の人間関係を作ろうと思うほど、時間がかかり、挫折しそうになります。
しかし、温かい人間関係ができれば、なかなか消えない温かさになります。
時間がかかった分だけ、思い出ができるからです。
大切な人と仲を深める時間を楽しむことです。
ゆっくり、じっくりでいい。
早急に関係を深めようと急ぐと、熱くなりすぎてしまい、お互いが疲れます。
ときどき会う関係だから、お互いの負担が小さく、長続きするのです。