「あの人には興味がない」
興味がなくて話しかけない人がいます。
そういう人は、友人のできない人です。
たしかに興味がない人に話しかけるというのはなかなかありません。
興味があれば、自分から積極的に話しかけますが、興味のない人は無視です。
しかし、ちょっと待ってください。
人が初めて出会うとき、初めはお互い他人です。
相手のことをまったく知りません。
お互いがお互いのことを知りもしないのに、初めから興味があるというのは変ではありませんか。
まったくの見ず知らずの人に対して、初めから興味を抱くのはとても珍しいことです。
「興味があれば話しかける。なければ話しかけない」という基準では、友人が作りにくくなります。
興味がないからこそ、興味を出すために積極的に話しかけます。
友人を作るのが上手な人は、興味がなくても話しかけます。
私の友人に、友人を作るのが上手な男性がいます。
その人は、一緒にお酒を飲んでいると、隣に座っている見知らぬ人にまで話しかけます。
いきなりです。
突然のことですから、もちろん人によっては驚いて返事をしない人もいます。
しかし、なかには気前よく乗ってくれる人がいます。
いきなり話しかけ、ささいな雑談から始まり、次第にお互いの壁が消えていきました。
いつの間にか私たちの飲みに参加していたと言うことがありました。
それがきっかけで出会いがあります。
「興味がないからこそ、話しかける」
これが友人作りの鉄則です。
往々にして私たちは「興味がないから話しかけない」で、数多くの出会いを逃している。
新しい人に出会ったときには、ダイヤモンドの原石だと思うことです。
輝く部分は、内側に隠れている。
そういうことは知り合いになり、一緒に深く話し合ったり食事に出かけたりしてわかります。
だんだん内側にある輝く何かが見えてくるようになります。
話しかけてから相手がどういう人なのかがわかり、興味は後から湧いて出てくるということなのです。