ささいなときに、私たちは軽く嘘をつくことがあります。
ちょっとかっこつけたり、話を流そうとしたりするときです。
小さな嘘のほうが、話をごまかすことができ、気楽だと思われます。
しかし、嘘をついていると、だんだん問題が増え、気楽ではなくなります。
たとえば、すごいと思われたいから「毎日、新聞を読んでいる」という嘘をついてしまったとします。
しかし、友人から「へえ、経済に詳しいんだ」と褒められます。
友人から褒められ、今さら嘘とは言いづらくなり「まあ、ある程度はね」と、また嘘をついてしまいます。
しかし、そのうち友人から「政治経済に疎いから、教えてほしい」と言われたときに、言い返せなくなります。
嘘は、ばれたときのほうが恥ずかしいです。
恥をかくばかりでなく、友人からの信用も失います。
正直になることこそ、気楽に生きるコツです。
新聞を読んでいなければ正直に「読んでいない」と言ったほうがいい。
見栄を張るから、後からばれて、恥ずかしい思いをします。
人からは「教養のために読んだほうがいい」「だから話が合わないんだね」など、小言を言われることでしょう。
しかし、長期で見て、正直になったほうが、気楽になれます。
自分がわからないという前提ですから「教えてよ」と言いやすくなります。
そのほうが、気楽です。
ちなみに私は、アメリカに約4年間、留学した経験があります。
この話をすると「英語は流暢ですか」と聞かれるのですが「全然ダメです」と正直に答えるようにしています。
留学したのは本当の話ですが、日本人と行動していたので、英語があまり上達しませんでした。
初めに正直な発言をしたほうが、初めは恥ずかしいですが、気楽になれます。
翻訳や通訳をお願いされるという、煩わしさからも開放されるのです。