公開日:2007年4月ごろ
執筆者:水口貴博

金銭感覚を身につける30の方法

  • 人間は、
    金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。
金銭感覚を身につける30の方法

人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。

私たちは、なぜお金が貯まらないのでしょうか。
みんな、こう言うでしょう。
「金銭感覚がないから」

自分で働いて稼いだお金で、生活をする!

お金が貯まらない理由は、シンプルな話です。
「金銭感覚」がないからです。
では、なぜ金銭感覚がないのかといえば、そもそも人間にはお金に関する本能がないためです。

親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。

私は学生時代、親からの仕送りに頼って生活していました。
学生は仕事が勉強ですから、お金の面に関してはもっぱら親からのお金が命綱です。
限られた資金の中で、生活をやりくりしていたものです。

苦労は、あなたがしないと意味がない。
苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。

金銭感覚を身につけ、養う方法は「自分で働いて稼いだお金で、生活をすればいい」というだけです。
ご存じとは思いますが、いま一度、注意をさせてください。
どんな条件であろうと、必ずお金を稼ぐ苦労は、あなたがしましょう。

痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。

痛みを感じると、人間の底力がむくむく出てくるようになります。
痛みから回避しようとする底力です。
人間は、痛みから回避することとなると、考えられないような力を発揮します。

「それは本当に必要なのか」

お金を節約するポイントは、ある言葉を自分に対して問いかけることです。
シンプルな言葉ですが、大きな意味を持つ言葉です。
何を問いかけるのかというと、次の一言です。

100への道のりは、終わりのない道のり。

学校の義務教育を通して学んだ中に、前向きなイメージの1つがあります。
「100」です。
「100点」「100%」などには、良い印象がありますね。

最新を求める人は、お金も貯まらない。

私には以前「最新を求める」という癖がありました。
もはや、習慣といってもいいくらいでした。
高機能、高性能を求め、さまざまな商品を買いあさったものです。

たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。

お金持ちになりたいとき、次のどちらのほうが、より重要だと思いますか。
(1)収入を増やす
(2)支出を減らす

いらない物を捨てると、お金も節約できる。

いらない物を捨てるというのは、単にごみ排出だけの話ではありません。
お金を節約する意味でも、無視できないほどの大きな効果があります。
物が少ないというだけで、余分なお金が出ていくことを防げます。

身にあまる生活は、浪費への第一歩。

身にあまる生活は、自分のステータス以上の暮らしを求める生活ということです。
分相応ではないということ。
「部屋が広い」というのは、現代では豊かさの1つのステータスです。

箸が1膳の間にお金を貯めろ。

韓国のことわざに、お金に関するこんな言葉があります。
「箸が1膳の間にお金を貯めろ」
箸が1膳ということは、つまりまだ結婚をしていない状態のことです。

面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。

面倒と思い始めるのは、節約の赤信号です。
面倒なことから逃げるような生活に傾くと、お金は勢いよく減っていくようになります。
面倒なことから逃げる選択には、往々にしてお金がかかることが多いからです。

物がなくても、人間、生きていけるもの。

節約といえば、マイナスのイメージが目立ちます。
我慢、辛抱、苦しみなどです。
暗い印象は、失うことばかり見ているからです。

節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。

節約は、苦しみと考えてはいけません。
我慢でもなく、辛抱でもなく、根性でもありません。
ゲームとして考えるのです。

金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。

金銭感覚は、まずお金の感覚を知る経験が必要です。
感覚を知る経験とは、どのような経験でしょうか。
お金に関する、痛みと後悔です。

お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。

お金について勉強するためには、トラブルも大切です。
「お金は怖いな」ということを知るために、一度トラブルを経験して、本質を知ることです。
お金は、生き物ではありませんから、動きも、しゃべりも、話したりもしません。

金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。

「なぜ金銭感覚を身につける必要があるのか?」
読者の方には、こうした疑問を持たれる方も多いことでしょう。
基本的なことですが、いま一度、整理して答えます。

節約ができても、幸せを失っては意味がない。

あなたは、節約をどう考えていますか。
節約を心がけようとすると、たいてい次の2通りのどちらかになります。
(1)節約するために幸せを制限する

本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。

不思議な話ですが、お金の使い方は偏りがあって正常です。
金銭感覚は、バランスが悪いほうがいいのです。
すべてに対して徹底的に節約するのではありません。

見栄を張るほど、お金は消える。

金銭感覚を身につけている人は、見栄を張りません。
見栄を気にし始めると、同時にお金もかかってしまい、節約を妨げます。
見栄に比例して、お金も飛んで消えます。

質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。

人を批判することは、簡単です。
それでいて、面白いものです。
しかし、あなたの印象が悪くなり、笑われる人も気持ち良くありません。

お金の使い方に、人となりが表れる。

私は、人からお金の話を聞くのが大好きです。
お金の使い方を聞くと、その人の「人となり」が見えてくるからです。
お金の使い方は、性格が反映されています。

クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。

今、現金を持たないで買い物をできるシステムが増えています。
クレジットカードは、その代表です。
クレジットという信用により、一時的に借金をして、後で払うというシステムです。

ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。

ローンとは、大きな借金を長期にわたり少しずつ返済することをいいます。
10万円のパソコンを1カ月に1万円ずつ返し、10カ月をかけて、ゆっくり返済するということです。
実際はさらに利子がついて、10万円以上返済することになります。

貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。

年を取ってくると、親のしていた不可思議な行動が理解できるようになってくるときがあります。
大人の行動ですから、意味のない行動はありません。
ただ子どものころは、理解が浅いため、大人の行動がなかなか理解できないものです。

お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。

お金を使って後悔をした経験は、誰にでもあることです。
・無駄に使ってしまったお金
・貸したまま、戻ってこないお金

お金の値段は、世間が決める。
物の価値は、自分が決める。

お金の値段は、世間が決めています。
100円という値段は、社会が決めています。
100円で物をどのくらい購入できるのかは、世間が決めることですから、状況に応じて変動します。

割り勘をやめると、人間関係が長続きする。

気持ちのやりとりをするためのお金の使い方は「割り勘をやめること」です。
割り勘とは、複数人で食事したときに、費用を各自が均等に分担することをいいます。
食事をして合計2,000円すれば、1人分の値段は1,000円となり、別々に支払います。

お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。

「おや。こんなところに、お金が落ちている!」
道端を歩いていると、ときどき落ちているお金を見かけることがあります。
財布にお金を入れる瞬間、うっかり道に落ちたのでしょう。

全文

プロローグ
1

人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。

人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。 | 金銭感覚を身につける30の方法

私たちは、なぜお金が貯まらないのでしょうか。

みんな、こう言うでしょう。

「金銭感覚がないから」

まったくそのとおりです。

金銭感覚がないから、なかなかお金を上手に扱えないのです。

人間は肌の感覚があるから痛みを感じて、危険を回避して、より安全な選択ができるようになります。

しかし、金銭感覚がないと、お金の痛みを感じることがないため、危険を回避できず、安全な選択もわからないのです。

キーポイントは「金銭感覚」です。

では、なぜ金銭感覚がないのでしょうか。

私は、この秘密を知っています。

きちんと説明しようとすると、人類の誕生まで、話がさかのぼります。

省略して話をするのは読んでいるあなたに失礼ですから、きちんと説明します。

私たちは、この世に裸一貫で生まれてきました。

先祖代々から受け継がれてきた遺伝子DNAにより、生まれたときから「本能」というものがあらかじめ植え付けられています。

食べるものを求める欲求、睡眠を求める欲求、安全を求める欲求、生存に関わる重要な欲求、子孫を残すための欲求です。

生まれてきた動物は「死にたくない」という思いから、食べるものを求め、睡眠を求め、生殖をして子孫を残すことを求めました。

これらを合わせて「生存欲求」といいます。

これは、私たちが人間になるホモサピエンス以前から、ずっと受け継がれてきたことです。

いえ、まだ人間が陸に上がる前から、ずっと受け継がれてきたDNAに染み込んでいることです。

この欲求は大変に強いのです。

一方「お金」というテーマはどうでしょうか。

食欲、睡眠欲、安全欲、性欲などの欲求は大昔からあったことに対して、お金はそもそも地球には存在していませんでした。

お金を作ったのは誰でしょうか。

それは、人間です。

人間が物の交換(物々交換)では、やりとりが不便だという理由から、仲介できる共通のルールとして「お金」が誕生しました。

地球の長い歴史から見れば、つい最近誕生した要素です。

いえ、まだ生まれたばかりのテーマと言っていいでしょう。

食欲や睡眠欲といった感覚や本能は、DNAに刻み込まれている遺伝子の記憶により、生まれつき存在しています。

お金に関する感覚や本能は、生まれたばかりの状態のため「ない」のです。

生まれたときに肌の感覚があるのは、生存欲求を求める人間のDNAにそういう設計図があるからです。

しかし、お金に関する感覚がないのは、人間があとからつくり出したことであって、まだ誕生したばかりだからです。

お金に関する感覚は、すべての人間は「ない状態」から生まれてきました。

私たちが生まれたばかりの状態では、みんな、金銭感覚ゼロの状態なのです。

この金銭感覚は、あとから身につけなければならない後天的な感覚です。

生まれてからどのような経験をするかにより、どれだけ感覚を体に染み込ませて、生活に生かすかが、決まってしまうのです。

お金の感覚はない状態から生まれたので、仕方ない。

しかし、生きるためには、お金はどうしても必要なことです。

生きるためにはどうしても必要なお金に関する感覚がない状態で生まれてきたので、私たちは金銭感覚に苦労をしているのです。

金銭感覚を身につける方法(1)
  • 金銭感覚ゼロの状態から生まれたことに、気づく。
2

自分で働いて稼いだお金で、生活をする!

自分で働いて稼いだお金で、生活をする! | 金銭感覚を身につける30の方法

お金が貯まらない理由は、シンプルな話です。

「金銭感覚」がないからです。

では、なぜ金銭感覚がないのかといえば、そもそも人間にはお金に関する本能がないためです。

DNAに、お金の情報は含まれていません。

私たちは、みな金銭感覚ゼロの状態で生まれてきました。

金銭感覚は生まれてから身につけて、養い、鍛えていかなければならないのです。

この金銭感覚を身につけるいちばんの方法を、何かご存じですか。

金銭感覚を身につけるための王道は、次のことしかありません。

「自分で働いて稼いだお金で、生活をする!」

これだけでいいのです。

これ以外に、考えられません。

実際に自分で働いたお金で生活をすると、同時に金銭感覚も身につき、養われていくようになります。

なぜ自分で稼いだお金で生活すると、金銭感覚が身につくようになるのでしょうか。

もともとあった生存欲求に、お金を、絡めて考えることができるようになるからです。

お金がないと、食べるものも買えず、着るものも買えず、ましてや自分の住むアパートの家賃さえ払えません。

生きていくことができません。

生存するためには、お金がどうしても必要です。

お金を稼ぐためには、働く必要があります。

働くことは、苦労します。

しかし、苦労した分、たくさんお金をもらえるようになります。

そのとき「苦労=お金」というふうに結びつくからです。

苦労には、もともと人間の本能と強く関係しています。

その生活にお金を結びつけることで、だんだん感覚が養われていくようになります。

汗を流して一生懸命に働いて、これだけしかお金がもらえないという経験を一度してみることです。

「こんなに苦労したのに、これだけしかもらえない」

「これだけのお金で、これだけの食料しか購入できない」

「これだけの食料では、これだけしか生き延びられない」

苦労にお金を絡めて考えるようになると、本能と金銭感覚が手をつなぐようになるのです。

同期、同調、関係を持つようになるのです。

「一生懸命働いて稼いだ100円で、これだけのことが実現できる」という「苦労」と「お金」とが、どんどん結びついていきます。

金銭の感覚は、この結びつきをたくさん増やしていくことです。

結びつきが増えるにつれて、敏感になります。

敏感になるほど、お金を使うことが上手になるのです。

人間の肌の感覚は、触覚だけでなく、熱いと感じる感覚だけでなく、冷たい温度を感じる感覚もあります。

熱い、冷たい感覚が敏感だからこそ、ヤケドを防ぐことができたり、凍傷を防ぐことができたりします。

お金の感覚も、より敏感であるほど、金銭トラブルの危険を回避できるようになるのです。

金銭感覚を身につける方法(2)
  • 自分で働いて稼いだお金で、生活をする。
3

親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。

親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。 | 金銭感覚を身につける30の方法

私は学生時代、親からの仕送りに頼って生活していました。

学生は仕事が勉強ですから、お金の面に関してはもっぱら親からのお金が命綱です。

限られた資金の中で、生活をやりくりしていたものです。

しかし、今思えば、当時の私は金銭感覚を身につけた「つもり」になっていただけでした。

限られた資金の中でやりくりできるようになると、金銭感覚が身についているような感覚になります。

「1カ月を15万円で生活しなさい」と言われ、15万円の範囲で生活ができると「やればできるではないか」と自信をつけます。

でも、本当は、自分で稼いだお金を自分で使うときに、本当の金銭感覚が養われるのです。

自分で作った料理がいちばんおいしく感じるように、自分で稼いだお金が最も価値を感じます。

親からもらった1万円と自分で稼いだ1万円は、天と地ほどの差があります。

金額の問題ではないのです。

稼ぐために伴ったプロセス・努力・苦労・時間が、問題なのです。

親からの仕送りは、親が稼いだお金です。

そのお金には、努力も苦労も情もありません。

自分のお金でも、軽く使ってしまうのです。

たとえ生活の範囲内でも、痛みを感じないでお金を使うことは、金銭感覚はないということです。

学生時代の私は、勉強不足の青二才だったのです。

本当の金銭感覚は、自分が稼いだお金で生活をするときに、初めてわかります。

自分で稼いだお金で、一人暮らしをするのがいちばん理想的です。

衝撃的に、金銭感覚というものを、痛みを通じて感じることができるようになります。

「ああ。100円はこれほど重い金額なのだ」

「トイレットペーパーに200円も使うのはもったいないな」

「缶コーヒーが120円もする!」

「電気代がもったいない」

小さな金額に対して、強く敏感に反応するようになります。

たった100円が、重く感じるのです。

今になって学生時代の私を振り返ると、子どもだと思わずにいられません。

親からのお金に頼って生活している間は、本当の金銭感覚は、身につけられないのです。

金銭感覚を身につける方法(3)
  • 自分で稼いだお金を使い、本当の金銭感覚を身につける。
4

苦労は、あなたがしないと意味がない。苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。

苦労は、あなたがしないと意味がない。苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。 | 金銭感覚を身につける30の方法

金銭感覚を身につけ、養う方法は「自分で働いて稼いだお金で、生活をすればいい」というだけです。

ご存じとは思いますが、いま一度、注意をさせてください。

どんな条件であろうと、必ずお金を稼ぐ苦労は、あなたがしましょう。

親のお金で生活できる状態でも、親のお金を頼りにしてはいけないのです。

親のお金は、親が汗を流して苦労して稼いだお金です。

苦労は、あなたではなく、親がしています。

親のお金で生活しても、あなたの苦労とお金とは、まったく結びつかないのです。

あなたの苦労とあなたのお金とを結びつけて、手をつながせることが目的です。

そこで、金銭感覚が養われます。

汗を流して苦労をするのは、必ずあなたでなければいけません。

「自分の苦労=自分のお金」というふうに結びつけないと、本当の感覚が養われていかないのです。

たしかに親のお金で生活するのは、楽です。

楽ですが、いずれ親はあなたより早く先に死んでしまいます。

そのときに、あなたがすでに自分一人で生活できるくらいに大人になっていないと、親がいなくなってから困ってしまいます。

いずれにせよ、苦労をすることになるでしょう。

苦労が、早いか遅いかの違いです。

親と一緒にいると生活が楽だという人は、苦労を後回しにしているだけであって、いつかは経験しなければならないことです。

若くて体力のあるうちに、お金の感覚を身につけておかないと、後になるほど大けがをするのです。

金銭感覚を身につける方法(4)
  • 苦労は、自分がする。
5

痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。

痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。 | 金銭感覚を身につける30の方法

痛みを感じると、人間の底力がむくむく出てくるようになります。

痛みから回避しようとする底力です。

人間は、痛みから回避することとなると、考えられないような力を発揮します。

知恵を絞り、仲間と協力して、少々の運動も、ものともしません。

痛みは、生存に関わることです。

命に関わることとなると、命を懸けて、本気で考えるようになります。

私は学生時代、お金を水のように使っていました。

「親のお金だから」という、甘い考えがあったのです。

自分で働いて稼いだお金ではないため、親からもらったお小遣いを軽く使っていました。

苦労したのは、社会に出てからです。

痛みがわかりませんから、いつの間にかお金が消えてなくなっています。

なくなるのですから、どこかで使っているのでしょうが、どこかよくわからないのです。

よくわからないまま、お金だけはどんどん減っていきました。

この驚きは強烈です。

お金が不思議なことに消えていくのですから、泥棒がとっていったのかと思うほどでした。

しかし、実際は、泥棒が入ったわけではなく、財布を落としたわけでもなく、ただ金銭感覚がなかっただけでした。

お金を使うときに痛みがないから、いつの間にかお金を使っていたのでした。

金銭感覚のない私はいつの間にか、お金が流れ出ていたのでした。

買い物をするときにも、深く考えることなく「欲しい」という感情的な理由で次々と購入します。

だからお金が貯まりません。

むしろ、減っていく一方です。

金銭感覚が薄いため、お金1円の重要さ、痛みがわからないのです。

お金を使うことは、痛みを感じることです。

1円使えば、1円の痛みがあります。

100円使えば、100円の痛みがあります。

「痛い! 痛い!」

お金を使うことに痛みを感じるようになれば、感覚が養われてきたということです。

お金の痛みを知るようになると、さて、どうなるでしょうか。

お金を使うほど痛いから、だんだんお金を使わなくなるようになるのです。

お金を使う量が少なければ、それだけ痛みも小さくてすみます。

お金に痛みを感じることができるようになれば、お金をできるだけ使わずに、商品を購入する方法を真剣に考え始めるでしょう。

痛いのは、誰でも嫌だからです。

人間は、苦しみから回避するためには、大きなパワーを発揮します。

生存や安全を確保しようとするのは、人の基本的な欲求です。

命に関わることとなると、本気で知恵を振り絞り、真剣になって考えるようになるのです。

社会に出た私は、一人暮らしだったため、お金は急激に減っていきました。

しかし、幸いにも、自分のお金で生活をするという暮らしをしていたため、お金の感覚が感じられるようになったのです。

自分で苦労をして稼いだお金で、完全に1人で生活をすることです。

親からもらったお金100万円も、残り20万を切ったところで、ようやく感覚が感じられるようになりました。

社会人1年目のことでした。

金銭感覚を身につける方法(5)
  • お金を使う痛みを、感じられるようになる。
6

「それは本当に必要なのか」

「それは本当に必要なのか」 | 金銭感覚を身につける30の方法

お金を節約するポイントは、ある言葉を自分に対して問いかけることです。

シンプルな言葉ですが、大きな意味を持つ言葉です。

何を問いかけるのかというと、次の一言です。

「それは本当に必要なのか」です。

自分で自分に問いかけてください。

買おうとしているものに対して、この言葉を問いかけ、今の自分にとって本当に必要な物かどうかを真剣に考えます。

真剣に考えるというのも、自分で働いて稼いだお金で生活をしていると、自然とできるようになります。

真剣にできるようになっても、さらにもう1つ念入りに、真剣になってほしいのです。

「ないと生きていけない、生活できない、死んでしまう」というところまで考えて、必要か否かを試行錯誤します。

そこまで真剣に考えて、初めて商品を購入するのです。

試行錯誤を繰り返した判断は、それだけ間違いも少ないものです。

早合点は、命取りです。

たしかに時間は節約できますが、無駄なお金を使ってしまう結果になる場合も多い。

衝動買いをする人は、決まってお金が貯まりません。

衝動的に買ってしまうと、ほとんどがいらない物であることに、あとから気づいて使わないものです。

お金はなくなり、貯金はなくなります。

一方、部屋にはいらない物が増えるばかりです。

商品を購入するときに「それは本当に必要なのか」と、もう一度考えましょう。

「代替手段はないか。友人から借りられないか。実はいらないのではないか」と考えて、初めて答えは出てくるのです。

金銭感覚を身につける方法(6)
  • レジへ持っていく前に「それは本当に必要なのか」と、問いかける。
7

100への道のりは、終わりのない道のり。

100への道のりは、終わりのない道のり。 | 金銭感覚を身につける30の方法

学校の義務教育を通して学んだ中に、前向きなイメージの1つがあります。

「100」です。

「100点」「100%」などには、良い印象がありますね。

しかし、実際、100を得るためには、大変な苦労があることもたしかです。

テストでは、60点や70点くらいまでは、真面目に勉強さえしていれば、簡単に取れます。

しかし、100点を取ろうとすると、話は変わります。

終わりのない勉強に、果てしないエネルギーと時間を費やすことになります。

数学で100点を目指していると、ほかの教科へ回す勉強時間がなくなります。

100点を目指し始めるとバランスが崩れ、偏りが生まれます。

いくら数学の点がよくても、ほかの教科の点が悪ければ、受験では落ちてしまいます。

テストに限った話ではありません。

100への道は、終わりのない道のりです。

私生活でも、100を追いかけると、切りがありません。

いつも100%の満腹まで食べていると、かえって健康を害してしまいます。

100への考え方は、いい面もありますが、悪い面もあります。

100を目指しつつ、執着はしない姿勢が大切です。

そういうときに思い出したい姿勢は、腹八分目です。

8割くらいで、良しとします。

八分目で抑えておけば、食べる量も2割減ります。

お金も、2割、節約できます。

それでいて健康も手に入れられます。

金銭感覚を身につける方法(7)
  • 腹八分目に抑える。
8

最新を求める人は、お金も貯まらない。

最新を求める人は、お金も貯まらない。 | 金銭感覚を身につける30の方法

私には以前「最新を求める」という癖がありました。

もはや、習慣といってもいいくらいでした。

高機能、高性能を求め、さまざまな商品を買いあさったものです。

特に携帯電話は、何度も買いかえました。

3年間の間に、5機種は買いかえました。

新しいものが出るたびに買いかえるという状態ですから、当然お金は貯まりません。

最新を求めていると終わりがなく、いつも支出ばかりに偏っていたのでした。

ある日、私は自分のお金が貯まらない理由は、この「最新を求める癖」だということに気づき、反省します。

すぐ生活を改め、最新のものが登場しても手を出さないようにし始めると、すぐお金も貯まっていくようになりました。

私がそうであったように「最新」を求める人には決まってお金も貯まっていないという共通点があります。

最新には終わりがありません。

最新が出ても、少し時期が経てば、また新しいものが登場します。

携帯、パソコン、家電製品は、特にサイクルが早い。

「これがいちばん高機能だ」という新しいものが登場しても、また次の時期には、さらに高機能の商品が店頭に並んでいます。

最新を追いかけ始めると、最新機種のためにお金が消えていくことになり、お金も貯まらなくなってしまうという状態になるのです。

お金を節約したい人は、最新を追いかける癖をやめることです。

私は最新を求める習慣をやめてから、驚くほどお金が貯まるようになりました。

それほど、最新を求めていると、いつの間にかお金を使ってしまうことです。

チラシ広告では、消費者の関心を寄せるように、うまく作成されています。

その誘惑を断ち、最新を求める気持ちを手放したとき、代わりにお金が手に入るようになるのです。

金銭感覚を身につける方法(8)
  • 最新を求める習慣を、やめる。
9

たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。

たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。 | 金銭感覚を身につける30の方法

お金持ちになりたいとき、次のどちらのほうが、より重要だと思いますか。

  1. 収入を増やす
  1. 支出を減らす

答えは、明らかです。

支出を減らすことのほうが、収入を多くするより、何倍も大切です。

収入は自分ではなかなかコントロールできませんが、支出のコントロールは今から自分でできることだからです。

努力や工夫しだいで、驚くほど節約は実現できてしまいます。

稼ぐためには、体力、時間、昇格などが関係しているため、今すぐというわけにはいきません。

昇給というのは、他人がコントロールすることです。

しかし、節約は、あなたしだいでいかようにもなることです。

1万円が欲しいとき、1万円稼ぐことより、1万円節約できないかと考えてください。

「お金を稼ごう」と思うのではなく「お金を節約しよう」と考えましょう。

稼ぐことより、節約するほうが、簡単に実現できる場合がほとんどです。

節約は、どんな人にとっても大切な生きていくための心がけです。

お金持ちは収入が多いからお金持ちになったのではありません。

たくさん儲けようとするのではなく、少なく使うように心がけた結果、お金が貯まっていったのです。

お金持ちほど、節約家が多い。

貧乏な人は、まったく収入がないわけではありません。

支出が多く、節約をしていないから、貧乏なのです。

心がけの結果が、お金持ちか貧乏かの明暗を分けています。

お金持ちと貧乏は、生活習慣が反映された結果なのです。

金銭感覚を身につける方法(9)
  • たくさん儲けようとするより、少なく使うように、心がける。
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いらない物を捨てると、お金も節約できる。

いらない物を捨てると、お金も節約できる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

いらない物を捨てるというのは、単にごみ排出だけの話ではありません。

お金を節約する意味でも、無視できないほどの大きな効果があります。

物が少ないというだけで、余分なお金が出ていくことを防げます。

冷蔵庫の中にたくさんの食料が詰まっていると、全体を冷やすために電気量が増えます。

たくさんの家電製品は、たくさんあるほど電気代も必要です。

服をたくさん持つと、たくさんのハンガーにお金がかかります。

クリーニング代にもお金がかかります。

洗濯する水の量も増え、お金がかかります。

たくさんの本を持つと、本棚にお金がかかります。

物は少ないと、あなたの生活を軽くするだけでなく、お金も節約できるようになるのです。

掃除より整理整頓より大切なことは、まず「捨てること」です。

捨ててさえしまえば、掃除も整理整頓も不要です。

お金も時間も節約できるのです。

金銭感覚を身につける方法(10)
  • いらない物を捨てて、節約する。
11

身にあまる生活は、浪費への第一歩。

身にあまる生活は、浪費への第一歩。 | 金銭感覚を身につける30の方法

身にあまる生活は、自分のステータス以上の暮らしを求める生活ということです。

分相応ではないということ。

「部屋が広い」というのは、現代では豊かさの1つのステータスです。

「部屋の広さが30畳もあるよ」というと「ええ! すごい!」と驚かれます。

家族と一緒に住むなら、まだわかります。

しかし、1人の人間が住む部屋の広さとしては、広すぎます。

たしかに部屋が広いとかっこいいし、友人が急に遊びに来たり、泊まりに来たときにもスペースを確保できます。

しかし、そんな見栄を張っているから、家賃にお金が飛んでいくことになります。

普段は使ってもいないスペースのために、貴重なお金を浪費してしまうことになるのです。

使うために、お金を使います。

使いもしないところには、お金をかけてはいけません。

身にあまる生活とは、使いもしない部分が多いということです。

分相応という言葉がありますが、その人に合った生活が、節約のためにはいちばんの近道なのです。

金銭感覚を身につける方法(11)
  • 身にあまる生活は、やめる。
12

箸が1膳の間にお金を貯めろ。

箸が1膳の間にお金を貯めろ。 | 金銭感覚を身につける30の方法

韓国のことわざに、お金に関するこんな言葉があります。

「箸が1膳の間にお金を貯めろ」

箸が1膳ということは、つまりまだ結婚をしていない状態のことです。

独り者が生活するときには、箸は1膳です。

この箸が1膳の独り身のときこそ、お金を貯めるチャンスですよという意味です。

結婚をすれば、夫と妻とで生活のために、お金を共有しなくてはならなくなります。

子どもが生まれれば育児のためにお金が必要になり、小学中学にもなれば今度は塾や習い事などの教育費が必要です。

保険にも、もちろんお金がかかることでしょう。

食費も増え、衣類にお金もかかり、家賃にお金もかかるようになります。

面倒を見なければいけないことが増え、悩みは増え、ストレスも増えます。

減るのは、お金ばかり。

箸が2膳、3膳、4膳と増えていくほど出費が増えて、自分が自由に使えるお金が減っていきます。

独り身は、自由にお金が使え、またお金を貯めるチャンスなのです。

自分で稼いだお金はすべて自分に使うことができ、独り身ほど節約できる時期もありません。

出費をしなければならないイベントが、これほど少ないときはない。

いずれ結婚すれば、お金を使わざるを得ないことばかりが続きます。

独り身といえば、寂しいイメージを持っている人が多いのですが、自分のために自由に使える最後のチャンスなのです。

金銭感覚を身につける方法(12)
  • 独り身の間に、お金を貯めておく。
13

面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。

面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

面倒と思い始めるのは、節約の赤信号です。

面倒なことから逃げるような生活に傾くと、お金は勢いよく減っていくようになります。

面倒なことから逃げる選択には、往々にしてお金がかかることが多いからです。

誰もが嫌がりますから、代行サービスが、世間にあふれています。

たとえば、自炊が面倒になったとき、あなたはどうしますか。

ほとんどの人が、外食に頼ることでしょう。

自分でつくる手間がなく、片付ける手間もなく、おいしい食事をいただけます。

しかし、これほどお金のかかる食事もありません。

空腹を満たすだけなら、自炊をして自分でつくれます。

食事は、1日3回。

毎回自炊をしていては、たしかに「面倒」の一言です。

しかし、この面倒なことをすればするほど、無駄な出費は減り、お金はどんどんと貯まるのです。

節約は、面倒なことをすればするほど、できるようになります。

もちろん外食がいけないわけではなく、外食ばかりしていると、お金はいくらあっても足りませんということです。

外食をやめて、自炊をするだけで、お金が貯まることを保障します。

面倒くさい道は、節約への道なのです。

金銭感覚を身につける方法(13)
  • 外食をやめて、自炊をする。
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物がなくても、人間、生きていけるもの。

物がなくても、人間、生きていけるもの。 | 金銭感覚を身につける30の方法

節約といえば、マイナスのイメージが目立ちます。

我慢、辛抱、苦しみなどです。

暗い印象は、失うことばかり見ているからです。

節約によって得られることに目を向けると、実際、楽しく感じるものです。

支出を極限まで抑える工夫は、ゲームです。

人間は慣れてくると、我慢による苦しみの感覚さえ、麻痺まひしてきます。

私が社会人になったころ「こんな浪費生活ではいけない!」と一念発起して、徹底的な節約を始めた時期がありました。

部屋の中の無駄な物は、徹底的に一掃したことがあります。

一度部屋の中を見渡し「使っていないもの」「なくても生きていけるもの」は、惜しみなく捨ててしまいました。

どれくらい捨てたかというと、ほとんどの物です。

冷蔵庫を捨て、テレビを捨て、電子レンジを捨て、テーブルを捨て、お風呂を捨て、ベッドを捨て、必要のない服を捨てました。

当時は、10畳ほどあった部屋から、風呂なし畳4畳半の部屋へと引っ越しました。

部屋のものはすっかりなくなり、部屋の広さも半分以下です。

何もない生活になりましたから、電気代も半分以下、水道代も半分以下、ガスは使っていないので0円。

家賃も68,000円から29,000円になり、半分以下となり、大きな変化でした。

もちろんすべてが順調だったわけではありません。

突然の生活の変容ぶりに、初めは我慢の連続でした。

「狭いなあ。苦しいな。貧乏くさいな」と思った時期もありました。

しかし、人間は慣れる生き物です。

1カ月も経たないうちに、私はその「何もない生活」に慣れてしまいました。

今では、普通に感じるようになりました。

どんなへんぴなところでも、住み慣れてしまえば、住み良いと感じてしまうものです。

当時は狭いと感じた4畳半さえ、今では広く感じてしまうようになりました。

部屋に何もないと、4畳半でも広く感じます。

「ものがなくても、人間、生きていけるものだ」と、のんきに思ったものです。

いちばん嬉しいのは、お金のことです。

支出が大幅に減ったので、残高が減っていく生活から、増えていく生活へと好転し始めました。

金銭的な余裕ができたことで、物質的制限はあるものの、かえって精神的自由が増えたのです。

金銭感覚を身につける方法(14)
  • 支出を、極限まで抑える。
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節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。

節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

節約は、苦しみと考えてはいけません。

我慢でもなく、辛抱でもなく、根性でもありません。

ゲームとして考えるのです。

テレビゲームをしているように、楽しく面白く考え、実践していくことです。

節約に取り組みやすくなり、苦労と思わなくなります。

私はいつも手帳の中には、常に1カ月ごとにかかる収入と支出の関係を書き出しています。

「そんな面倒なことを」と思う人もいるでしょうが、私にはこれが楽しくて仕方ないのです。

どのくらいのお金が入り、どのくらいのお金が出ていくのかを、図表を使い、具体的に書き出しています。

「まだ無駄なところがあるのでは? もっと節約できないか?」と考えることができ、試行錯誤が楽しくなります。

全体を眺めることができるおかげで「おや、ここにお金がかかっているな」ということも見えてきます。

低い数字が並んでいる中、高い数字が1つあると、目立って見えてきます。

その高い数字を、なんとかして下げることができないかと考えるようになれば「苦しさ」より「面白さ」のほうが強くなります。

考えるようになるとはいえ、難しい話ではなく、ゲーム感覚です。

もっと安いサービスがあるのではないか。

安い代替手段があるのではないか。

実は無駄遣いをしているのではないか。

友人はどうしているのかな。

さまざまな可能性に目を向けて考えていると、もはやゲーム感覚なのです。

自分の生活の無駄なところを見つけて改善することは、快感です。

同じサービスを提供していても、より安いものを見つけると「やった!」と思います。

コンビニで販売している130円のミネラルウォーターを、100円ショップで見つけると、嬉しくなります。

母も、相当な節約家です。

10円安いだけで、嬉しそうな表情をします。

節約できることがわかるとほほ笑んでいた母の気持ちが、最近私もようやくわかるようになりました。

金銭感覚を身につける方法(15)
  • 節約は、ゲームとして考える。
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金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。

金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。 | 金銭感覚を身につける30の方法

金銭感覚は、まずお金の感覚を知る経験が必要です。

感覚を知る経験とは、どのような経験でしょうか。

お金に関する、痛みと後悔です。

金銭の痛みを経験しなければ、痛みがどういうことかわかりません。

痛いことがわからないと、危険と感じることさえできません。

回避しようとする工夫もしません。

つまらないものを衝動買いしてしまい、1,000円使ってしまった。

1,000円が無駄になった。

この間違った買い物さえしなければ、1,000円はもっと有意義なことに使えたはず。

誰もが一度は経験する、衝動買いという後悔です。

私も今まで、何回、衝動買いで失敗したか、数え切れません。

衝動買いでは、痛みと後悔を感じます。

無駄な出費を減らすように心がけることが大切です。

しかし、誰でも金銭感覚がない状態で生まれてきました。

ですから、一度は必ず衝動買いをして、痛みと後悔を体験する機会をします。

この失敗により、痛みと後悔を繰り返していくと、次第に感覚が養われ、敏感になります。

衝動買いを危険と感じることができるようになり、回避するために工夫に頭を使うようになるのです。

痛みと後悔は早いうちに経験しておき、感覚を身につけておくことが大切なのです。

経験を一度もしないで学ぶというのは、あり得ないことです。

一度もけがをしたことのない人が、けがの痛みを知ることがあり得ないように、お金の失敗もしていいのです。

しかし、失敗をしたら、その痛みと後悔を存分に味わい、感覚を体に染み込ませておくことです。

同じ経験を二度としないように工夫をすることで、お金の使い方が上手になるのです。

金銭感覚を身につける方法(16)
  • 衝動買いをして、痛みと後悔を体験する。
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お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。

お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

お金について勉強するためには、トラブルも大切です。

「お金は怖いな」ということを知るために、一度トラブルを経験して、本質を知ることです。

お金は、生き物ではありませんから、動きも、しゃべりも、話したりもしません。

単なる道具です。

しかし、たった100円玉1つで、人間は大げんかをすることがあるのです。

たとえば、お金の貸し借りでけんかをして、友人を失うという経験です。

一度ひどい経験をすれば、お金の怖さがよくわかります。

特に自分で稼いだお金を通じて、貸し借りのトラブルが発生したとき、大変な怒りを感じることでしょう。

自分が苦労して稼いだお金だけに、その怒りは想像をはるかに超えるものです。

テレビでは、金銭問題で裁判になったりけんかになったりするケースをよく見かけます。

学生時代の私は「それくらいのお金で大げんかしなくてもいいのに」と、のんきなことを考えていました。

しかし、自分が仕事をするようになって稼ぐようになると、その気持ちもわかるようになるのです。

たった100円でも、血と汗と涙の混じっているお金だけに、そのトラブルも怖いのです。

私の両親も「お金は怖いぞ。使い方には十分注意しなさい」と、厳しく言います。

2人ともお金によるトラブルを経験したことがあるから、その怖さを十分に痛感しています。

教科書から学べることではないのです。

生で体験して初めてわかること。

もしあなたがお金のトラブルに見舞われたときには、相手ばかりを攻めるのではいけません。

お金は、本来怖いものなのです。

その怖さを知らなかった自分に対して、勉強不足であったと気づきましょう。

自分の勉強不足に怒りを感じ、未然に防ぐことができなかった自分に対して反省しましょう。

「お金はこれほど怖いものなんだ」

「自分の勉強不足が情けない」

「今度からは、お金のやりとりの対策を立てよう」

お金で怒りを感じたときは、金銭感覚を養うチャンスです。

トラブルを経験して、お金の本質が見えてくるのです。

金銭感覚を身につける方法(17)
  • お金の怖さを知る。
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金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。

金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。 | 金銭感覚を身につける30の方法

「なぜ金銭感覚を身につける必要があるのか?」

読者の方には、こうした疑問を持たれる方も多いことでしょう。

基本的なことですが、いま一度、整理して答えます。

金銭感覚を身につけなければならない理由は、次の一言に集約できます。

「心配を小さくして、幸せを大きくするため」です。

あなたは、お金を無限に稼ぐことができるわけではありません。

働いていれば、月20万なり30万なり、限られた金額の収入を得ることになります。

その限られた金額をやりくりして、生活しなければなりません。

未婚、既婚、子育て世帯など、生活形態はさまざまですが「できるだけ少なくお金を使う」節約精神はすべてに共通します。

節約によって、経済的な余裕をつくると同時に、心配を小さくできます。

お金がなくなると、私たちは精神的に余裕がなくなります。

「ホームレスになってしまう」という不安が出て、お金の残高を常に気にしてしまうようになります。

お金は、心のお守りです。

あるほど、気持ちにも余裕が出てきます。

心配を小さくするために金銭感覚を養うことが、大切なことの1つです。

もう1つは「幸せを大きくするため」です。

お金を節約すると、それだけお金が貯まるようになります。

お金があると、今まで欲しかった商品を購入できたり、新しく習い事に挑戦できるようになったりします。

家族を養う余裕、子どもを養う余裕ができ、家族旅行ができる余裕もできることでしょう。

意味もなく金銭感覚を身につけるのではありません。

心配を小さく、幸せを大きくする目的のためなのです。

金銭感覚を身につける方法(18)
  • 心配を小さくし、幸せを大きくするために、金銭感覚を身につける。
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節約ができても、幸せを失っては意味がない。

節約ができても、幸せを失っては意味がない。 | 金銭感覚を身につける30の方法

あなたは、節約をどう考えていますか。

節約を心がけようとすると、たいてい次の2通りのどちらかになります。

  1. 節約するために幸せを制限する
  1. 幸せになるために節約する

さて、基本的なことですが、どちらが大切か、もうおわかりですね。

もちろん(2)「幸せになるために節約する」ということが、本来の節約の目的です。

しかし、ときどき節約ばかりで頭がいっぱいになり「(1)節約するために幸せを制限する」の状態になっている人を見かけます。

少しでも安い物を買うために、遠くのスーパーへ出かけ、支度に間に合わず、家族の夕飯に差し支えるのでは意味がありません。

節約するためには、何もしないことがいちばんですが、何もしない生活も寂しい。

安いものばかりのため、食事が偏ってしまい、健康を失っては意味がありません。

節約のために、電話をすべて解約して、友人を失うことになっては本末転倒です。

交際費を削るために友人を捨てては、幸せはどこで感じるのでしょうか。

節約は、あまりに過度になると、幸せを奪っていく作用があることに注意が必要です。

「節約するために幸せを制限する」のではありません。

「幸せになるために節約する」のです。

節約ができても「不幸だ」と感じてしまうなら、改善の必要があると考えましょう。

金銭感覚を身につける方法(19)
  • 幸せを奪うほどの過度の節約には、気をつける。
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本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。

本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。 | 金銭感覚を身につける30の方法

不思議な話ですが、お金の使い方は偏りがあって正常です。

金銭感覚は、バランスが悪いほうがいいのです。

すべてに対して徹底的に節約するのではありません。

ほとんどのことに節約はしても、あるところには大きくお金を使ってしまうという偏りがあって正常なのです。

大きく使ってしまうという偏りがあってこそ、その人には夢があり、やりたいことがあるということです。

生きがいを見つけることができている証拠です。

すべて節約をしていては、何もできなくなります。

これだけはどうしても譲れないということに対しては、とことんお金をつぎ込んでいいのです。

いえ、つぎ込むべきなのです。

それこそ、幸せにつながります。

そのために、日頃から節約をしているのですから。

私の場合、家賃に対しては徹底的に節約しています。

HAPPY LIFESTYLEの文章は、集中力の関係から、いつも外で書いています。

平日は仕事のため、部屋にはいません。

土日でさえも、ほぼ終日、部屋の外で活動しています。

私の部屋は、まさに寝るだけの部屋になっていますから、家賃も徹底的に抑えています。

また交通費、光熱費なども節約している中、1つだけお金を水のように使っている分野があるのです。

このHAPPY LIFESTYLEに関してだけは、お金をかなり使っています。

私にとってやりたいことです。

どうしてもお金をかけたいことだからです。

ほとんどのことで節約をしていても、ここでほとんどのお金が消えているといっても過言ではありません。

それでも、私はこれで十分な幸せを感じています。

面白くて楽しいし、最も喜びを感じることです。

やりたいことがあるというのは、それだけでも恵まれていることです。

今、やりたいことがない人が増えています。

やりたいことがないのは、どうしていいのかわからない状態です。

お金の使い方は、やりたいことがあると自然に身についてきます。

お金の強弱は、やりたいことと、そうでないことが見えてきたときに、コントロールできます。

やりたいことがないと、強弱のつけようがないのです。

金銭感覚を身につける方法(20)
  • やりたいことに、お金を使う。
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見栄を張るほど、お金は消える。

見栄を張るほど、お金は消える。 | 金銭感覚を身につける30の方法

金銭感覚を身につけている人は、見栄を張りません。

見栄を気にし始めると、同時にお金もかかってしまい、節約を妨げます。

見栄に比例して、お金も飛んで消えます。

  • アパートより、一戸建て
  • 国産車より、外車
  • 安物の服より、高価な服
  • 平凡な服より、高級ブランドの服
  • 国内旅行より、海外旅行

見栄を張り始めると、切りがありません。

最新には終わりがないように、見栄にも終わりがありません。

上には上があり、誰かと比較し始めると、終わりがないのです。

どうも人間には、かっこつけたがる癖があるようです。

自分に自信がないから、その自信につながるものを、家や車や洋服などを購入して、自信があるように顕示しようとします。

ないから、あるように見せようとします。

それを「見栄」といいます。

ブランドを身につけた女性たちは、裏を返せば、自信のない姿です。

物で自信をつけようとすることが、そもそも間違っていることに早く気づかなければなりません。

本当の自信は、物によってつけるのではありません。

図書館を利用して勉強したり、習い事を通して教養を身につけたりします。

自分の内面を輝かせて、品を通して自信にしていくのです。

誰も真似ができない、自分だけの自信になるのです。

金銭感覚を身につける方法(21)
  • 物より教養で、自信をつける。
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質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。

質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。 | 金銭感覚を身につける30の方法

人を批判することは、簡単です。

それでいて、面白いものです。

しかし、あなたの印象が悪くなり、笑われる人も気持ち良くありません。

一時的な快感のためにすることは、覚醒剤のようです。

笑いのネタとして、他人の欠点は絶好の餌になりますが、出せても出してはいけない餌なのです。

笑いのネタは、自分の中から出すことです。

自分の失敗談や変わった性格、面白い出来事を使い、笑いのネタに変えてしまうことです。

自分をネタにすることは、恥ずかしいことです。

しかし、恥ずかしさを捨てると、笑いが取れます。

笑いも取れると、またお金も貯まるようになります。

私はいつも自分の質素な生活をネタにして、よく笑いを取っています。

冷蔵庫なし、テレビなし、電子レンジなし、風呂なしの「ないない生活」をしています。

これを人に話すと、大変驚き、また笑ってくれます。

質素な生活といえば、暗く寂しいイメージがありますが、これを笑いに変えてしまうのです。

「テレビがないから天気がわからない」と冗談交じりで話をすると、笑ってくれます。

「冷蔵庫がないから、ダイエットになる」というと、また笑ってくれます。

「ゴキブリと同居しているよ」と言えば、必ず大笑いになります。

恥ずかしいことを進んでやるということは、普通の人にはなかなかできないことです。

みんなかっこいい話や都合のいい話はしますが、恥ずかしい話はなかなかしようとしないからです。

自分の見栄を捨てた恥ずかしい話は、誰もがしないだけに、みんな興味を持って聞いてくれたり、笑ってくれたりします。

笑いは、自分をネタにしましょう。

自分をネタにする分には、誰にも迷惑がかかりませんから問題ありません。

質素な生活をして、恥ずかしさを捨て、笑いを取れれば、友人も増えるのです。

金銭感覚を身につける方法(22)
  • 質素な生活を笑いに変えて、友人をつくる。
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お金の使い方に、人となりが表れる。

お金の使い方に、人となりが表れる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

私は、人からお金の話を聞くのが大好きです。

お金の使い方を聞くと、その人の「人となり」が見えてくるからです。

お金の使い方は、性格が反映されています。

お金は、すべての人に共通したテーマです。

お金と関わらずして、生きていくことはできません。

お金の使い方を聞けば、何に興味があり、どのような考え方を持っているのかが、よくわかります。

「お金がない」という人は、必ず生活のどこかで、過剰にお金を使っています。

過剰にお金を使っていることが、その人のやりたいことであり、好きなことです。

お金の話は、人となりを知る参考になるのです。

あなたが友人に「お金、貯まっている?」と聞けば、おそらく「お金がないよ」と返ってくるでしょう。

謙虚な日本人は、みんな控えめな表情をしながら、お金があっても「お金がない」と言います。

そこであなたが「なにに使っているの?」と聞けば、その人の好きなことがわかるのです。

「お金がない」と愚痴をこぼしている人に、お金の使い方を尋ねると「バイクにお金がかかっているから」といいます。

バイクに興味があり、バイクが好きであることがわかります。

ある人は「お洋服にお金を使っているから」と答えることでしょう。

ファッションに興味があり、気を使っていることがわかります。

「デートにお金がかかっている」と言えば、好きな人への愛情が感じられます。

「友人との飲みにお金を使ってしまった」と答えれば、友人がたくさんいることがわかります。

「旅行に行ったから」と言えば、旅行に興味があることがわかります。

なかなか面白いものです。

お金の使い方が、その人そのものなのです。

人となりを知るためには、お金を何に使っているのかを聞けば、よくわかります。

自分の場合は、何にお金を使っていますか。

金銭感覚を身につける方法(23)
  • 友人に、お金をいちばん使っていることを聞いてみる。
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クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。

クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

今、現金を持たないで買い物をできるシステムが増えています。

クレジットカードは、その代表です。

クレジットという信用により、一時的に借金をして、後で払うというシステムです。

クレジットカードを一度持つとすぐわかるのですが、大変便利です。

簡単に大金を使えます。

にもかかわらず、お金を使っていないような錯覚になります。

現金を見ていないし、触れていないからです。

お金を使うときに財布からお金を出して、自分の目で確かめますが、クレジットカードでは実際のお金が登場しません。

お金を使っているけれど、使っていないような感覚になるのです。

クレジットカードは、消費者の金銭感覚を狂わせ、少しでもたくさんお金を使わせるようにできています。

私たちの中にも、そのわなに引っかかっている人が増えています。

「いつの間にかこんなにお金を使っていた」という経験はありませんか。

クレジットカードばかり使っているから、金銭感覚がおかしくなってしまったのです。

ひどい場合では、自己破産という最悪のケースもあります。

現金を持たないで買い物をし始めると、金銭感覚が狂ってくるため、注意が必要です。

支払いの基本は、必ず現金にするように気をつけましょう。

日頃からどんどんクレジットカードを使う習慣が付いていると、どのくらい自分が使ったのかわからなくなります。

「現金ではどうしても購入できないときに、初めてクレジットを使う」というくらいでいい。

「現金で支払うのは面倒」だからこそ、いいのです。

面倒くささは、金銭感覚を養うために大切なのです。

金銭感覚を身につける方法(24)
  • 基本は現金で支払う。
  • 現金では購入できないときに、初めてクレジットカードを使う。
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ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。

ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。 | 金銭感覚を身につける30の方法

ローンとは、大きな借金を長期にわたり少しずつ返済することをいいます。

10万円のパソコンを1カ月に1万円ずつ返し、10カ月をかけて、ゆっくり返済するということです。

実際はさらに利子がついて、10万円以上返済することになります。

長期にわたる返済になるため、月々の返済が楽になります。

言うまでもありませんが、ローンは組まないほうがもちろんいいです。

借金ですから、ないに超したことはありません。

しかし、人生では、借金をせざるを得ない場面があることもたしかです。

突然の事故、入院、手術などでは、大きなお金が必要です。

やむなくローンを組まなければならないときがあることでしょう。

こうしたとき、アドバイスがあります。

ローンは「長期」で組むのがおすすめです。

たしかに長期で組むと、それだけ利子がついて、返済する金額が増えます。

しかし、長い期間をかけて少しずつ返済するため、月々の返済額はとても少なくてすみます。

月々の返済額が少なければ、生活の金銭的プレッシャーも小さくなり、そのほかのことをする余裕が出てきます。

借金に弱いタイプの人は、借金というプレッシャーから、強がって短期で返そうとします。

借金は体裁が悪いため、短期でさっと返そうとします。

短期で返すと、たしかに利子は少ないです。

借金というプレッシャーから、早く解放されるでしょう。

しかし、月々の返済額が増えてしまい、生活をしていく余裕がなくなります。

考えてはいけないことですが、突然の手術のため、ローンを組むことになったとします。

手術後、不運なことにまた事故に遭ってしまい、さらにローンを組まなければならない状況を想定します。

こうした場合、はじめのローンが長期なら、月々の負担が小さくなるため、2回目のローンも組みやすくなります。

もちろんローンは組まないほうがいいし、事故もないほうがいいです。

ただし、人生、何が起こるかわかりません。

最悪の事態を想定すると、ローンは短期より長期のほうが「リスクは小さい」のです。

いざというときに、融通が利きます。

長期でローンを組んだ後、十分な余裕があれば、短期で返せばいいだけです。

長期のローンを短期で返す分には、あっさり手続きが済んでしまいます。

ただ、短期で組んだローンを、あとから長期に変更するとなると、会社によってできない場合があります。

私の体験談をお話しします。

24歳のとき、レーシックという目の手術をすることになりました。

レーシックというのは、角膜を削ることで、近視を治す手術のことです。

どうしてもメガネとコンタクトが合わない私は、視力が悪いため、仕事にも支障が出ていました。

「なんとかしよう」と思った結果、連休を利用して、レーシックを受けることにしたのです。

結果から言えば、視力は両目1.5以上になり、手術そのものは大成功でした。

金額は20万円ほどかかり、一括で支払うことは当時の私の給料では難しいため、約2年間にわたる長期でローンを組みました。

「短期なら月々の返済が苦しくなり、余裕がなくなるのではないか」という不安から、長期はリスクが小さいと思えたのです。

そんなとき、予想が的中しました。

手術をした直後に、パソコンの調子が悪くなり、仕事をしなければならない関係から新しいものを購入せざるを得なくなったのです。

たまたま私は手術で長期のローンを組んでいたため、次のパソコンを購入する余裕がありました。

月々の返済額が小さかったため、次へのアクションの余裕はまだありました。

もし、短期でローンを組んでいれば、間違いなくその余裕はなく、どうなっていたことやら。

最悪のケースを考え、リスクは小さくしておいたほうがいいのです。

やむなくローンを組まなければならなくなったときには、最悪のことを考え、長期で組むことをおすすめします。

思ったより金銭的に余裕ができれば、そのときは短期で返せばいいだけです。

金銭感覚を身につける方法(25)
  • ローンを組むなら、長期にする。
26

貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。

貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。 | 金銭感覚を身につける30の方法

年を取ってくると、親のしていた不可思議な行動が理解できるようになってくるときがあります。

大人の行動ですから、意味のない行動はありません。

ただ子どものころは、理解が浅いため、大人の行動がなかなか理解できないものです。

しかし、自分も成長して大人になると、当時は理解できなかった親の行動が理解できるようになります。

そのエピソードの1つに、母の口癖がありました。

私の母には「水口家は貧乏。お金なんてない」と、よく口にする口癖がありました。

口癖というより、これでもかというくらいに、強調するのです。

子どものころは「そうなんだ」というくらいにしか思っていませんでした。

私がだんだん成長してくると、水口家の事情もわかるようになります。

「思ったより土地もお金もあるし、なぜそこまで貧乏と強調するのかな」と思うようになっていました。

子どもだった私には、自分の家が貧乏だと強調する母の気持ちが、まだ理解できないでいました。

のちに、私は社会人になり東京で一人暮らしを始め、自分で稼ぎ、生活するようになりました。

すると、いつの間にか、私も「貧乏なんです」という言葉が口癖になっていました。

「おや。母と同じ言葉が口癖になっている」

自分で驚いたものです。

いつの間にか私も母と同じように、自分のことを反射的に貧乏と強調するようになっていました。

自分がそうするようになったとき、なぜ母が貧乏だと強調しているのかが、ようやく理解できたのです。

お金による、しがらみやトラブルから、避けるためだったのです。

自分にはお金がないことをあらかじめ宣言しておくと、周りの人から借金をお願いされることがなくなります。

貧乏だと思われれば、無理やりファッションに気を使う必要もなく、お金がかかりません。

地味な格好をしていても、貧乏だからという理由から、それでちょうどよくなります。

もしかっこつけて「私の家はお金がある。お金持ち」なんていっているとどうなると思いますか。

お金持ちらしく身なりを整え、体裁を整えなければならなくなり、お金が必要です。

また「お金があるなら貸してくれよ」と、周りからせびられるようになるでしょう。

お金に関わるしがらみが増え、悩みも増えます。

貧乏人だといっておけば「貧乏人には用はない」と思われ、つまらない出来事をあらかじめ避けることができるようになります。

「貧乏」とそうでなくても宣言しておくことで、お守りのような役目を果たしてくれるのです。

金銭感覚を身につける方法(26)
  • お金はあっても「貧乏なんです」と宣言しておく。
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お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。

お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。 | 金銭感覚を身につける30の方法

お金を使って後悔をした経験は、誰にでもあることです。

  • 無駄に使ってしまったお金
  • 貸したまま、戻ってこないお金
  • 騙されてしまったお金
  • 泥棒に盗まれてしまったお金

もし、お金の失敗をしたとき、考えてほしいことがあります。

「授業料」として考えることです。

授業料と考えることができた瞬間から、失敗が失敗でなくなります。

強い感情を伴った学びへと変わり、忘れることのできない勉強となります。

しかし、その代わり、しっかり学びに変えましょう。

せっかくお金を払って悔しい経験をしたのですから「次からは絶対に引っかからないぞ」という意識を高めるのです。

意識が高くなるだけでも、大きな意味があります。

学校では、お金や金銭感覚の勉強は、教えてくれません。

生活の中で、お金の失敗体験ができたことは、貴重な体験です。

失敗した経験は「学び」という形で、必ず元を取りましょう。

金銭感覚へと変えましょう。

元を取った瞬間から、失敗は失敗ではなくなります。

私はニューヨークへ旅行に行ったとき、タクシー料金で、法外な金額を請求されたことがあります。

訪問販売に引っかかって、30万円もする浄水器を買わされてしまったこともあります。

どの経験も思い出すと、悔しい気持ちがよみがえってきます。

おかげで、今このようにお金で失敗をしない本が書けるようになっています。

自分が失敗で得た学びをもとに、書いています。

どの失敗も悔しい気持ちが残っていますが、反動から「次からはこうしよう」という学びやモチベーションが得られているのです。

金銭感覚を身につける方法(27)
  • お金の失敗は、授業料として考える。
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お金の値段は、世間が決める。物の価値は、自分が決める。

お金の値段は、世間が決める。物の価値は、自分が決める。 | 金銭感覚を身につける30の方法

お金の値段は、世間が決めています。

100円という値段は、社会が決めています。

100円で物をどのくらい購入できるのかは、世間が決めることですから、状況に応じて変動します。

しかし、物の価値は、世間が決めることはできません。

自分が決めることなのです。

自分の価値観は、世間の風など関係ありません。

必要性の強弱によって、価値が決まります。

1,500円の本が、1冊あります。

この値段は、世間が決め、社会が決めています。

しかし、私にとって1,500円という値段は、安すぎると感じます。

「1,500円以上の価値」を感じるからです。

著者の体験、学びが詰まった本は、大変な高価値のある商品です。

私の代わりに失敗をして得た学びを、わかりやすく説明してくれています。

価値の塊にしか考えられません。

しかし、その一方、1,500円を高いという人もいます。

本に興味がなく、まったく読まない人は、1,500円を高いといいます。

値段は変わりませんが、価値は人によって変わるのです。

値段が高いから価値があると思うのは、世間に流されている証拠です。

値段は、そのときの需要と供給の関係から、決まるだけです。

少なくて珍しいと高い値段が付いてしまい、十分に供給されていると安い値段が付いてしまいます。

値段は、不安定です。

価格は、そのときの変動相場です。

高い値がつけられているブランド品が、自分にとって価値があるかは、別問題です。

値段を基準に価値を決めていると、自分の価値観とずれが生じてしまい、自分らしくなくなってしまうのです。

自分の価値観から商品を選び、購入することです。

値段を基準に商品の善しあしを決めてはいけません。

「あなたにとっての善しあし」で決めるのです。

それが、ブランド品ではなくてもかまいません。

「これはいいぞ」「これが欲しい」という自分の価値観を中心に商品を選びましょう。

金銭感覚を身につける方法(28)
  • 自分の価値観から、商品を選ぶ。
29

割り勘をやめると、人間関係が長続きする。

割り勘をやめると、人間関係が長続きする。 | 金銭感覚を身につける30の方法

気持ちのやりとりをするためのお金の使い方は「割り勘をやめること」です。

割り勘とは、複数人で食事したときに、費用を各自が均等に分担することをいいます。

食事をして合計2,000円すれば、1人分の値段は1,000円となり、別々に支払います。

割り勘にすれば、お金のやりとりで、めることはなくなります。

単純に半分ずつにするのですから、損得はありません。

しかし、私は金銭感覚を本当に養いたければ、割り勘をやめることをおすすめします。

割り勘がいけないわけではありません。

ただ、割り勘をしていると、いつまで経っても金銭感覚が養われないからです。

割り勘をしないと、なぜ金銭感覚を養うことができるかおわかりですか。

「借りができた」という気がかりが残るからです。

割り勘をやめたとき、お金のやりとりから、気持ちのやりとりへと、スイッチを切り替えることができます。

「今回は、私が支払いますよ」と肩代わりされると「じゃあ、次回は私が全部支払おう」となります。

心のどこかで「借りを返さなければいけない」という気持ちが残ります。

また一緒に食事をしたときには「前回は払ってもらったから、今回は私が払いますよ」と言って、あなたが全部支払えばいいのです。

プラス・マイナス・ゼロになります。

もちろんそのときの食事の内容により多少の差はあるでしょうが、大きな損得はありません。

しかし、このやりとりを繰り返すことで、気持ちのキャッチボールができるようになるのです。

現金の貸し借りはいけませんが、食事の貸し借りはOKです。

割り勘をやめて「借りた。返す。返した。また借りる」を繰り返すと、気持ちのやりとりができるのです。

ある日、韓国人の友人から「なぜ日本人はいつも割り勘なの」と不思議な質問をされたことがあります。

韓国では、割り勘という風習があまりないそうです。

食事の際は、どちらかが代表して支払うことが風習となっているとのこと。

「気持ちのやりとりを大切にしているからだ」といいます。

お金の貸し借りはいけませんが、食事をおごられたという気持ちのやりとりは大切です。

私は好きな人がいるときには「今回は全部こっちで払うよ」と言います。

一度きりのデートで終わることはなくなります。

相手には「借りがあるから返さなきゃ」と気持ちが残り、相手から「また食事に行こうよ」と誘ってくれるようになるからです。

割り勘をやめると、人間関係が長続きします。

割り勘は、たしかに簡単で正しい。

ただし、数字も半分ですが、気持ちも半分です。

思いきって気持ちのやりとりをしたければ、割り勘は控えましょう。

「借りができた」という気がかりが残り、金銭感覚に変わります。

金銭感覚を身につける方法(29)
  • 気持ちのやりとりのために、割り勘をやめる。
エピローグ
30

お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。

お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。 | 金銭感覚を身につける30の方法

「おや。こんなところに、お金が落ちている!」

道端を歩いていると、ときどき落ちているお金を見かけることがあります。

財布にお金を入れる瞬間、うっかり道に落ちたのでしょう。

落ちているお金を見つけたとき、あなたはどのような態度を取るタイプですか。

お金に対してどんな気持ちを持っているのかが表れる瞬間です。

ここで、お金を拾うのが卑しいことだと考える人がいるのです。

「お金を拾うなんて、恥ずかしい」

「品性がないことではないか」

「貧乏人だと思われないかな」

まったくそういうことを考える必要はありません。

お金を拾うのは、恥ずかしいどころか、素晴らしいことです。

お金は、経済を循環するものです。

道端に落ちているお金は、何らかの事情で、経済循環から取り残されてしまった状態です。

仲間外れになっています。

1人きりは寂しいですね。

だからこそ、あなたが拾って助けてあげましょう。

きちんと立ち止まってお金を拾えば、再び経済循環に戻ることができるのです。

お金を助けていると言えます。

お金を拾う人は、卑しい人や貧乏人ではなく、助けている人です。

お金に対する愛情がある人です。

そういう人がお金から好かれます。

たとえ1円でも、拾いましょう。

1円くらい拾っても仕方ないと思うのは、金銭感覚があるとは言えません。

1円でも、お金はお金です。

お金は、助けてくれる人のことを好きになります。

1円でも拾った人をお金は「何て優しい人なのだろう。おかげで経済循環に戻れます。お礼として友人を紹介します」と喜んでいます。

そういう優しい心を持った人こそ、お金から好かれるのです。

後日、お金がお金の友人を連れて、再び戻ってくるのです。

金銭感覚を身につける方法(30)
  • たった1円でも、堂々と拾えるようになる。

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