いらいらしそうになったら、こう考えてください。
「感情のコントロールを鍛える機会だ」と。
筋肉を鍛えるには負荷をかけることが必要であるように、感情のコントロール力も負荷によって鍛えられます。
いらいらしたときは、その負荷を得られる絶好のチャンスです。
いらいらしているとき、脳には適度な負荷がかかります。
このとき働くのが、理性や感情のコントロールを担う「前頭葉」です。
前頭葉は抑制力や判断力の源であり、使えば使うほど鍛えられていきます。
トレーニングですから、少しきついと感じるくらいでちょうどいいのです。
いらいらしたとき、すぐ感情を爆発させるのではなく、ぐっと我慢してください。
怒りや不快感を覚えても「これはトレーニングだ」と思えば、意味があるものとして受け止められます。
大きく深呼吸をするのも効果的です。
場所を移動してみたり、ゆっくり数を数えたり、空を眺めたり、飲み物を飲んだりなどなど。
できるだけ気にしないよう、自分に合った方法で工夫してみてください。
いらいらさせられる出来事は突然やってくることも多いですが、そんなときこそ正念場です。
「感情のコントロールを鍛える機会だね。こんなことでいらいらしないぞ」
「ここで感情を爆発させたら負けだ。何としても気持ちを落ち着けよう」
「なるべく穏やかでいよう。顔にも出さないように気をつけよう」
そんなふうに考えながら、とにかくいらいらを抑える努めます。
これを繰り返していくことで、だんだん感情のコントロールが鍛えられていきます。
成長は、大変なことの後にやってくるのです。