「自分磨き」と一言で言っても、大きく2つあります。
「外見の自分磨き」と「内面の自分磨き」です。
この2つはそれぞれ特徴があり、目的もプロセスも異なります。
まずはそれをきちんと区別することが大切です。
外見の自分磨きとは、美容、ファッション、ボディーメイクなど、見た目を整えることが挙げられます。
変化が目に見えてわかりやすく、成果が出るスピードも比較的速いのも特徴です。
たとえば、筋トレを頑張れば、数週間後には見た目に変化が出始め、数カ月後には見違えるほどの結果が得られるでしょう。
鏡の前に立ったとき「前より引き締まっている!」と目で見てわかります。
パワフルになったことも実感でき、自分に自信がつくのです。
外見の自分磨きをすると、周囲から「前と雰囲気が違うね!」「なんか良くなったね!」と声をかけられることも多くなります。
人の第一印象は、出会って最初の3秒で決まると言われています。
これを「3秒ルール」といいます。
この3秒ルールによって、外見の磨き方がその人の印象に大きく影響するのです。
もう1つは「内面の自分磨き」です。
知識や教養、価値観、感性、人間性など、目には見えない部分が挙げられます。
内面の自分磨きは、本を読んだり、映画や演劇を鑑賞したり、豊かな経験を積んだりすることによって少しずつ磨かれます。
内面の自分磨きは、外見の自分磨きとは違い、目でわかりにくいのが特徴です。
自分の内側のことなので、人から見ても、はっきりわからないことが多い。
また内面の自分磨きは、時間がかかりやすいことも特徴です。
一晩や二晩ですぐというわけにはいきません。
長い歳月をかけて少しずつ磨かれていきます。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「自身の魂の世話をする」という言葉を残しています。
内面の豊かさは、表情・態度・話し方に表れるものです。
内面を磨くことは、人の魅力を高めてくれる、大切な要素の1つです。
「自分磨き」と一言で言っても、外見と内面とでは似て非なるものであり、区別することが大切です。
自分磨きは、どちらも大切です。
自分磨きで注意したいのは「偏り」です。
外見ばかり磨いたり、内面ばかり磨いたりするのはNGです。
自分磨きが「外見だけ」「内面だけ」と、一方に偏っていないか注意してください。
一方に偏らず、バランスを考えましょう。
「自分磨きが外見に偏っている」と思ったら、本を読んだり新しいチャレンジをしたりして、内面を養いましょう。
「自分磨きが内面に偏っている」と思ったら、美容やファッションにも力を入れ、見た目に磨きをかけましょう。
外見と内面の両方を磨いてこそ、自分磨きのバランスが整います。
人しての魅力も高まります。
「自分磨きは、内面と外見でワンセット」
よりよい自分磨きにするための、大切な心得です。