「私の上司は細かいんだよなあ」という声が聞かれます。
自分の上司が細かい人だと、うっとうしく感じられるものですね。
細かいことにいちいちうるさくて、ストレスを感じます。
書類の確認が細かかったり、ビジネスマナーにうるさかったり、仕事のルールに厳しかったりします。
上司から細かい指摘が入ると「それくらいいいじゃないか」「少しは大目に見てほしい」と思うものですね。
しかし、細かい上司だからといって悪く言うのはよくありません。
むしろ大いに感謝できるところがあります。
「細かい指摘」は、裏を返せば「鋭い指摘」です。
「いちいち細かいなあ」と思いますが、冷静に俯瞰してみると、たいてい上司の指摘が正しいのではないでしょうか。
「いちいち細かいなあ」とむっとするだけではそれまでですが「細かい仕事術を学ぶ」と思えば、成長があります。
つまり、仕事のクオリティーアップにつながるのです。
細かい上司からは、事あるごとにクオリティー向上のポイントを教えてもらえます。
細かい上司は着眼点も鋭く、一つ一つが丁寧です。
「なるほど、そういう点に注意するのか」と吸収する姿勢を持てば、自分の仕事力向上につながります。
「神は細部に宿る」という言葉があるように、細かいところまでしっかり丁寧にやるのがプロの仕事です。
細かいほうが良い仕事につながり、クオリティーも高くなります。
細かいところだからぞんざいに済ませるのではなく、細かいところを見られてもいいようにきちんと丁寧にするのです。
それは細かい上司が教えてくれます。
細かい上司と一緒に仕事をしていると、事あるごとに細かく指摘されますが、最初だけです。
だんだんマナーやルールが身についてきて、スムーズにできるようになります。
仕事で注意すべきポイントがわかってきて、自然と体が動くようになるのです。
上司の細かな仕事術が身につくにつれて、いずれ口うるさく言わなくなります。
いつの間にか自分の仕事のレベルがアップしていて、ハイクオリティーを実現できているのです。
細かい上司からは、細かな仕事術を学ばせていただきましょう。
ストレスを感じることも多い一方で、学べる点がたくさんあり、尊敬できるはずです。
細かい上司ほど、学びの多い上司はいないのです。