公開日:2023年12月23日
執筆者:水口貴博

仕事のトラブルをスムーズに解決する30の方法

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トラブルが起こったとき、単に報告するだけでは不十分。

トラブルが起こったとき、単に報告するだけでは不十分。 | 仕事のトラブルをスムーズに解決する30の方法

トラブルが起こったとき、上司や責任者への報告が欠かせません。

トラブルは誰にとっても厄介なものです。

大きなストレスがあり、上司への報告には抵抗を感じます。

叱られるとわかっているトラブルであれば、なおさら報告しにくいでしょう。

トラブルが起こったら、つい隠したくなるかもしれませんが、もちろんそれはNGです。

大きな抵抗があるとしても、きちんと報告することが大切です。

悪いトラブルであればあるほど、早い報告が求められます。

ただし、単に報告するだけでは不十分です。

ここが重要なところです。

「トラブルが起こりました。どうすればいいでしょうか」という言い方をする人がいます。

シンプルな報告で十分に思うかもしれませんが、実は良くありません。

大切なのは「自分なりに解決策を考えたうえで報告をする」ということです。

少しでもいいので頭を働かせ、自分なりにベストと思われる解決策を提示したうえで報告しましょう。

(改善前)「発注に漏れがあることがわかりました。在庫がわずかしかありません。どうすればよろしいでしょうか」

(改善後)「発注に漏れがあることがわかりました。他店から送ってもらうよう手配してもよろしいでしょうか」

(改善前)「提出資料に誤りがあることが判明しました。どうすればよろしいでしょうか」

(改善後)「提出資料に誤りがあることが判明しました。今すぐ修正分を印刷して、再提出を行ってもよろしいでしょうか」

(改善前)「作業ミスがあり一部データが消失しました。どうすればいいでしょうか」

(改善後)「作業ミスがあり一部データが消失しました。バックアップから復旧をしてもよろしいでしょうか」

普通に報告するだけでは「こんなトラブルが起きました。上司であるあなたが解決策を考えてください」となります。

それは上司にとって大きな負担となります。

一方、自分なりに解決策を提示したうえで報告すれば、上司は承認をするだけで良くなるので、やりとりがスムーズになります。

上司は豊富な経験者です。

上司がより適切な解決策を提示してくれる可能性もあります。

自分なりに解決策を提示して、上司に判断を仰ぐ形にすれば、話もトラブル対応もスムーズに進みます。

仕事のトラブルをスムーズに解決する方法(9)
  • 単に報告するだけでなく、解決策を考えたうえで報告する。
取扱説明書の確認を忘れていませんか。

仕事のトラブルをスムーズに解決する30の方法

  1. トラブルは初動が命。
    「大したトラブルではないから大丈夫」と思ったときが危ない。
  2. トラブルは、小さいうちに対処することが大切。
  3. トラブルが起こった直後こそ、安全確認を忘れない。
  4. デスクの整理整頓は、トラブル解決のファーストステップ。
  5. 良い解決策は、十分な睡眠から生まれる。
  6. かっこいい方法にこだわらない。
  7. 相手が把握していない問題点があれば、正直に伝えておくのが吉。
  8. トラブルについて話し合うときは、メモが必須。
  9. トラブルが起こったとき、単に報告するだけでは不十分。
  10. 取扱説明書の確認を忘れていませんか。
  11. 嘘をつくと、ますますトラブルが大きくなる。
  12. 「協力してください」より「お力添えをいただけますか」。
  13. ブレーンストーミングの場を作る。
  14. 実績のない方法にも、目を向ける。
  15. スケジュールの見積もりは、甘くなっていないか。
  16. その日のトラブルは、その日のうちに解決したい。
  17. 専門的なことは、素直に専門家を頼るのが得策。
  18. 専門家にお願いしているとはいえ、すべて任せきりはNG。
  19. その仕事は、本当に徹夜でやる必要があるのか。
  20. トラブル発生中は、新規の仕事依頼は、断るのが無難。
  21. 小さなトラブルにも、本気で取り組む。
  22. その場しのぎの解決は、本当の解決になっていない。
  23. 謝る相手・謝る順番を間違えない。
  24. 謝罪慣れをするのはいい。
    謝罪慣れを見せるのはいけない。
  25. トラブルのやりとりを、お店でおおっぴらに話さないこと。
  26. トラブルは、解決して終わりではない。
    再発防止策が必要。
  27. 再発防止策は、検討するものではなく、実施するもの。
  28. 目の前のトラブルを解決するから、次の仕事に集中できる。
  29. 「自分のために」より「人のために」を意識することが大事。
  30. トラブル直後ほど、詐欺に騙されやすい瞬間はない。

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