あまり勉強していないのに成績がいい人がいます。
特別がむしゃらに勉強している様子はありません。
授業を受けているところは見かけますが、それ以外は友人と遊んでいたり部活動を楽しんでいたりします。
ほかの人と同じ様子があって、がっつり勉強している様子はありません。
いつも涼しそうな顔をして、マイペースを楽しんでいる様子すら見受けられます。
にもかかわらず、抜群に成績がいいのです。
もともと頭がいいからだと思っていませんか。
いいえ、違います。
「私とは頭の出来が違う」と、羨ましくなるところではないでしょうか。
勉強しているところを見かけないからといって「生まれつきの天才」というわけではありません。
不思議な裏技を使っているようにも見えますが、それも違います。
あまり勉強していないのではなく、そう見えているだけです。
実は陰でしっかり勉強を頑張っています。
あなたの前で勉強している姿を見せていないだけです。
塾や自宅での勉強に時間を割いています。
食事中や入浴中にも、勉強をしていることもあるはずです。
遊ぶ時間があるのは、集中力があるからです。
高い集中力を発揮すれば、短時間であっても質の高い勉強が可能となります。
そういうところは表に出ないので見えません。
成績がいい人に限って「あまり勉強していない」が口癖です。
この言葉を真に受けてはいけません。
「陰では必死に勉強している」と正直に言えば、ガリ勉の印象が強くなったり嫌みを言われたり仲間外れにされたりしかねません。
できるだけ「普通の人」を演じるためにも「あまり勉強していない」が定番の口癖になっています。
生まれつきの頭の良しあしにそれほど差はありません。
記憶力や集中力の差はあっても微々たるものです。
結局のところ、勉強しているかどうかです。
勉強していないように見せているだけで、陰ではしっかり勉強に打ち込んでいて、地道な努力を積み重ねています。
相手の様子から判断しないことです。
成績がいい人に「頭がいいね」と言うのは失礼です。
頭がいいのではなく、勉強をしているのです。
成績がいい人には「努力家だね」「たくさん勉強したんだね」「陰では頑張っていたんだね」と言ったほうが喜ばれます。
そもそも勉強は陰でするのが基本です。
勉強は学校だけでするものではありません。
勉強は予習と復習が重要であり、予習も復習も学校以外で行います。
自宅・塾・図書館など人目の少ないところでするのが基本ですから、あまり勉強するところを見かけないのが一般的です。
そのため成績がいい人ほど勉強しているように見えない状況になります。
成績を上げたいなら、やはり勉強をするに尽きるのです。