執筆者:水口貴博

心地よい睡眠の30の方法

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「夜、頑張ります」は嘘。頑張るのは「朝」しかできない。

「夜、頑張ります」は嘘。頑張るのは「朝」しかできない。 | 心地よい睡眠の30の方法

私が実際に経験した失敗談をお話しします。

学生のころ、勉強は夜によくやっていました。

夜のほうが静かで、集中ができるような気がしたからです。

親も寝て、外も暗く静かになると、集中できる環境が整います。

しんと静まり返った雰囲気になり、勉強がはかどるような気になります。

中学生のころは、いつも夜遅くまで勉強をしていました。

しかし、恥ずかしい話ですが、実際はしているつもりになっていただけでした。

夜遅くまで勉強しているからとはいえ、実は勉強がはかどらず、ただ眠気を我慢しているだけでした。

当然成績は上がらず、むしろ下がってしまうありさまです。

夜遅くまで勉強しているといっても集中していない状態で、実はほとんどがぼうっとしているだけです。

あなたも経験ありませんか。

夜中に頑張ろうと思っても、なかなかうまくいきません。

夜は眠くなったり、テレビに見入ってしまったり、うっかり漫画を読み始めたり、部屋の掃除を始めたりします。

心の緩みが原因で、本来の目的とは違った方向へ脱線してしまうのです。

「夜に集中してやります」という人がいます。

疲れが最もピークに達しているであろう夜は、実はなかなか集中できません。

集中ができているとしても「しているつもり」で終わっている場合があります。

疲れのたまらないロボットやサイボーグなら、わかります。

ですが人間なら、当然疲れはたまり、夜は眠くなり、集中どころではなくなるのが当然の話なのです。

学生時代の私が夜に集中して失敗したように、夜は当然集中ができる時間ではないのです。

集中は、たっぷりの睡眠をとって体力や気力、疲れを回復させた「朝」しかできないものなのです。

夜に頑張りますというのは嘘で、元気が充電された朝でなければ本当は頑張れないのです。

私はそうした学生時代の失敗を生かし、今ではほとんどの知的作業は朝や午前中に行うようにしています。

思ったとおり、頭を使う作業は朝である午前中のほうが集中できます。

「朝は、眠いから集中できない」という声が飛んできそうですね。

そういう人こそ決まって、睡眠時間がほんの5時間や6時間しかなかったりするのです。

朝眠いのは「朝だから」ではなく「睡眠不足だから」です。

私はいつも7、8時間ほど睡眠時間を取り十分に頭を休ませていますから、朝は眠くありません。

単純に睡眠が十分だからです。

人間は十分に疲れが取れる状態になると、朝は目覚ましがなくても自然に起きられるようになっています。

朝眠いのは、睡眠不足ですよというアラームであり、十分になるまでもっと寝たほうがいいのです。

心地よい睡眠の方法(28)
  • 頑張るのは「朝」にする。
「眠たい」は、睡眠不足という証拠。
眠たければ、もっと寝たほうがいい。

心地よい睡眠の30の方法

  1. 睡眠時間は、充電する時間であり、回復する時間。
  2. 元気のない生活は、睡眠不足が原因になっていないか。
  3. 勉強や仕事のできない人は、睡眠時間の短さを自慢する。
  4. 好循環を作り出すためには、昼間にしっかり頭と体を動かしておくこと。
  5. 「こうすればすぐ寝られる」というスタイルを作っておけばいい。
  6. 睡眠は、最高の万能薬。
  7. 寝ている間にも、大量の水分が失われる。
  8. 積極的に水を飲むと、体の調子がよくなる。
  9. 本当は睡眠時間が、長くなるように努力しないといけない。
  10. 寝る前に食べてしまうと、胃や腸に残業をさせてしまうことになる。
  11. 忙しいときほど、しっかり寝ること。
  12. 人の受ける刺激の80パーセントは、目からの視覚情報。
    疲れの原因も目によるものが多い。
  13. 表情美人は、十分な睡眠から作られる。
  14. 朝の寝起きは、目も水分不足になっている。
    目薬は、目の目覚ましにちょうどいい。
  15. 寝る前に考え事をすると、余計に寝られなくなる。
  16. 睡眠時間も人生の一部。
    人生の3分の1は、睡眠で占めている。
  17. 寝起きが気持ちいいかどうか。
    これが「睡眠」と「快眠」の違い。
  18. かっこ悪いからと、否定しない。
    時には快眠グッズも効果的。
  19. 強がっている人ほど、風邪気味で出社する。
    風邪を引いてからではなく、引く前に寝よう。
  20. 差がつくのは、起きている時間より寝ている時間。
  21. 夜中の電話が、睡眠の邪魔をする。
  22. 「睡眠時間を短くする努力」より「睡眠時間を長くする努力」をする。
  23. 本番前は、早めに寝ない。
    いつもどおりでいい。
  24. 頭を起こすことで、目が覚める。
  25. どうしても眠れないときは、開き直って本を読む。
  26. 寝室の空気の質が、睡眠にも影響を及ぼす。
  27. 不規則な生活をしているからとはいえ、頑張っている姿だとは限らない。
  28. 「夜、頑張ります」は嘘。
    頑張るのは「朝」しかできない。
  29. 「眠たい」は、睡眠不足という証拠。
    眠たければ、もっと寝たほうがいい。
  30. いつも十分に睡眠が取れている人は、大事な場面でも徹夜ができる。

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