公開日:2019年12月8日
執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

  • お客さんの立場でも
    「サービス精神」は必要。
外食で心がけたい30のマナー

お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。

ほとんどの人が「外食はサービスをされるもの」と思っています。
「こちらがお金を払っている。お客さんの立場なのだからサービスを受けるのは当然」
これは半分正しいですが、半分は間違っています。

予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。

予約ができるお店なら、きちんと予約していきましょう。
「いちいち予約をするのは面倒くさい」
「別に予約をしなくてもいいのではないか」

食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
食券を手渡すとき、がさつになっていないか。

外食の際、お店によっては「食券機」が設置されています。
食券機が設置されていれば、口頭ではなく、食券を使って注文をします。
先にお金を払って、出てきた食券をお店の人に手渡します。

ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。

フォーマルな高級レストランでは、ドレスコードを設けているのが一般的です。
カジュアルな服装で行くとドレスコードに引っかかり、入店拒否されることがあります。
なかなか普段はありませんが、ゼロでもありません。

相席になっても嫌な顔をしない。
笑顔で快諾する人になろう。

お店が混んでいるとき、相席になることがあります。
知らない人と同じ席につくことになるので、相席にちょっと抵抗を感じる人も多いもの。
「あまり嬉しくないな」と思う人も多いことでしょう。

メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。

メニューを開いて、まず値段を見るか、料理を見るか。
それが問題です。
ちょっとした順番の違いですが、外食の楽しみを左右するポイントです。

呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
こういうときこそ、想像力の出番。

お店によってはテーブルに「呼び出しボタン」が設置されていることがあります。
特に居酒屋・焼き肉店・ファミリーレストランではよく見られ、一般的と言ってもいいほどです。
呼び出しボタンを押せば通知が飛んでいき、しばらくして店員さんがやってきます。

単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。

飲食店で注文の際、単語になっている人がいます。
「ホットコーヒー」
「牛丼、並」

満席は怖くない。
待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。

外食に行くと、満席で待たなければいけないことがあります。
「申し訳ございません。ただ今、満席です。少しお待ちいただけますでしょうか」
このとき、むっとしてはいけません。

「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。

お店に入って、メニューを眺め、食べたい料理を決めました。
注文をしようとしたところ、店員さんから出来上がりの時間について「ちょっとした一言」を言われることがあります。
「少々お時間をいただきますが」です。

「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。

「大盛り無料ですが、いかがでしょうか」
お店によっては、大盛りを無料で提供していることがあります。
ご飯の大盛り、麺の大盛り、パスタの大盛り。

注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
「以上です」

注文を言い終えたら、合図の一言を言っていますか。
「合図の一言?」と思う人もいるかもしれません。
レストランで注文する際、複数注文することがあります。

注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。

調理を注文して待っている間、注文を変更したくなることがあります。
「やっぱりこっちのほうがおいしそう。今なら注文が間に合うかな」
そう思って、注文変更を申し出たくなることがあるでしょう。

外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。

ときどき飲食店で見かけるマナー違反の光景があります。
外で買ってきたものを、店内でこっそり食べるお客さんです。
きょろきょろしながら周りの様子をうかがい、カバンの中から菓子パンを取り出します。

おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。

お店によっては、ドリンクバーが設置されています。
基本的にドリンクバーはおかわりが自由です。
いくら飲んでも金額は変わりません。

注文した料理を忘れられていても、むっとしない。

注文を終えて、料理が出てくるのを待っていました。
ところがいくら待っても、なかなか出てきません。
10分経っても20分経っても出てきません。

少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
店員さんも、1人の人間。

残念ながら、すべての店員さんが素晴らしいとは限りません。
少なからず接客態度の悪い店員さんがいるのも事実。
無表情だったり、声が聞き取りにくかったり、接し方がぞんざいだったりです。

飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
声がけするあなたは、優しい人。

「席を譲る」
この言葉を聞いたとき、どんな場所をイメージするでしょうか。
やはり最初にイメージするのは、バスや電車の中ではないでしょうか。

ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。

料理の提供順がほかのお客さんと前後することがあります。
自分のほうが先に注文したにもかかわらず、後に注文したお客さんのほうが先に提供されることがあります。
ファストフード店に限らず、一般のレストランでも見られます。

あらゆる料理は生もの。
提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。

あらゆる料理は生ものです。
生ものと言えば、寿司や刺し身といったものをイメージしますが、その限りではありません。
どんな料理でも、時間が経てば、変化を起こしていきます。

カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。

高級レストランで食事をしているとき、うっかりカトラリーを落とすことがあります。
「カラン、カラン」と、お店にカトラリーの落ちた音が響き渡る。
もちろん悪気はありません。

店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。

ときどき店員さんとため口で話す人がいます。
「これはどんなの?」
「○○しておいて」

テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
これから身につける楽しみがあるということ。

「私は、まだきちんとテーブルマナーが身についていない」
自分の未熟なテーブルマナーを実感したとき、自分を責めることがあります。
・テーブルナプキンに不慣れで、おかしな使い方をしてしまう。

手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
近くの人に一声かければ済む話。

調味料がほしいとき、テーブルの端のほうにあって手が届きにくいことがあります。
頑張って手を伸ばせば何とか取れそうな距離です。
特に中華料理など、みんなで1つの大きな丸テーブルや長テーブルを囲んでいるときによくあることです。

ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。

ストローをかじる癖はありませんか。
ストローを飲んでいると、何気なくストローを噛んでしまう。
かちかち噛んでは、舌先でちょっと触れてみることもあるかもしれません。

フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。

レストランによっては、テーブルに調味料が置かれていないことがあります。
特にフォーマルなレストランでは一般的に調味料が置かれていません。
「味が足りないな」

自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。

団体でお店に入ったとき、席を寄せることがあります。
カフェやフードコートといった自由席の場合、自分たちで席を動かすことが可能です。
自由席であれば、自分たちで席を寄せてくっつけるのはマナー違反ではありません。

「ラストオーダーです」と言われても焦らない。

閉店近くの時間になると「ラストオーダーです」と言われます。
ラストオーダーとは、閉店前の最後の注文ということです。
このときどうするかです。

カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。

支払いでお金を渡す際は丁寧になるものです。
お金は誰にとっても大切なもの。
硬貨や紙幣は、見てすぐお金とわかるので自然と手元が丁寧になります。

どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

・店内の雰囲気が悪かった。
・「完売」で注文できなかった。
・注文を間違えられた。

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