ほとんどの人が「外食はサービスをされるもの」と思っています。
「こちらがお金を払っている。お客さんの立場なのだからサービスを受けるのは当然」
これは半分正しいですが、半分は間違っています。
予約ができるお店なら、きちんと予約していきましょう。
「いちいち予約をするのは面倒くさい」
「別に予約をしなくてもいいのではないか」
外食の際、お店によっては「食券機」が設置されています。
食券機が設置されていれば、口頭ではなく、食券を使って注文をします。
先にお金を払って、出てきた食券をお店の人に手渡します。
フォーマルな高級レストランでは、ドレスコードを設けているのが一般的です。
カジュアルな服装で行くとドレスコードに引っかかり、入店拒否されることがあります。
なかなか普段はありませんが、ゼロでもありません。
お店が混んでいるとき、相席になることがあります。
知らない人と同じ席につくことになるので、相席にちょっと抵抗を感じる人も多いもの。
「あまり嬉しくないな」と思う人も多いことでしょう。
メニューを開いて、まず値段を見るか、料理を見るか。
それが問題です。
ちょっとした順番の違いですが、外食の楽しみを左右するポイントです。
お店によってはテーブルに「呼び出しボタン」が設置されていることがあります。
特に居酒屋・焼き肉店・ファミリーレストランではよく見られ、一般的と言ってもいいほどです。
呼び出しボタンを押せば通知が飛んでいき、しばらくして店員さんがやってきます。
飲食店で注文の際、単語になっている人がいます。
「ホットコーヒー」
「牛丼、並」
外食に行くと、満席で待たなければいけないことがあります。
「申し訳ございません。ただ今、満席です。少しお待ちいただけますでしょうか」
このとき、むっとしてはいけません。
お店に入って、メニューを眺め、食べたい料理を決めました。
注文をしようとしたところ、店員さんから出来上がりの時間について「ちょっとした一言」を言われることがあります。
「少々お時間をいただきますが」です。
「大盛り無料ですが、いかがでしょうか」
お店によっては、大盛りを無料で提供していることがあります。
ご飯の大盛り、麺の大盛り、パスタの大盛り。
注文を言い終えたら、合図の一言を言っていますか。
「合図の一言?」と思う人もいるかもしれません。
レストランで注文する際、複数注文することがあります。
調理を注文して待っている間、注文を変更したくなることがあります。
「やっぱりこっちのほうがおいしそう。今なら注文が間に合うかな」
そう思って、注文変更を申し出たくなることがあるでしょう。
ときどき飲食店で見かけるマナー違反の光景があります。
外で買ってきたものを、店内でこっそり食べるお客さんです。
きょろきょろしながら周りの様子をうかがい、カバンの中から菓子パンを取り出します。
お店によっては、ドリンクバーが設置されています。
基本的にドリンクバーはおかわりが自由です。
いくら飲んでも金額は変わりません。
注文を終えて、料理が出てくるのを待っていました。
ところがいくら待っても、なかなか出てきません。
10分経っても20分経っても出てきません。
残念ながら、すべての店員さんが素晴らしいとは限りません。
少なからず接客態度の悪い店員さんがいるのも事実。
無表情だったり、声が聞き取りにくかったり、接し方がぞんざいだったりです。
「席を譲る」
この言葉を聞いたとき、どんな場所をイメージするでしょうか。
やはり最初にイメージするのは、バスや電車の中ではないでしょうか。
料理の提供順がほかのお客さんと前後することがあります。
自分のほうが先に注文したにもかかわらず、後に注文したお客さんのほうが先に提供されることがあります。
ファストフード店に限らず、一般のレストランでも見られます。
あらゆる料理は生ものです。
生ものと言えば、寿司や刺し身といったものをイメージしますが、その限りではありません。
どんな料理でも、時間がたてば、変化を起こしていきます。
高級レストランで食事をしているとき、うっかりカトラリーを落とすことがあります。
「カラン、カラン」と、お店にカトラリーの落ちた音が響き渡る。
もちろん悪気はありません。
ときどき店員さんとため口で話す人がいます。
「これはどんなの?」
「○○しておいて」
「私は、まだきちんとテーブルマナーが身についていない」
自分の未熟なテーブルマナーを実感したとき、自分を責めることがあります。
・テーブルナプキンに不慣れで、おかしな使い方をしてしまう。
調味料がほしいとき、テーブルの端のほうにあって手が届きにくいことがあります。
頑張って手を伸ばせばなんとか取れそうな距離です。
特に中華料理など、みんなで1つの大きな丸テーブルや長テーブルを囲んでいるときによくあることです。
ストローをかじる癖はありませんか。
ストローを飲んでいると、何気なくストローを噛んでしまう。
かちかち噛んでは、舌先でちょっと触れてみることもあるかもしれません。
レストランによっては、テーブルに調味料が置かれていないことがあります。
特にフォーマルなレストランでは一般的に調味料が置かれていません。
「味が足りないな」
団体でお店に入ったとき、席を寄せることがあります。
カフェやフードコートといった自由席の場合、自分たちで席を動かすことが可能です。
自由席であれば、自分たちで席を寄せてくっつけるのはマナー違反ではありません。
閉店近くの時間になると「ラストオーダーです」と言われます。
ラストオーダーとは、閉店前の最後の注文ということです。
このときどうするかです。
支払いでお金を渡す際は丁寧になるものです。
お金は誰にとっても大切なもの。
硬貨や紙幣は、見てすぐお金とわかるので自然と手元が丁寧になります。
・店内の雰囲気が悪かった。
・「完売」で注文できなかった。
・注文を間違えられた。
ほとんどの人が「外食はサービスをされるもの」と思っています。
「こちらがお金を払っている。お客さんの立場なのだからサービスを受けるのは当然」
これは半分正しいですが、半分は間違っています。
たしかにお金を払う側がサービスを受けるのは基本です。
だからといって、1ミリの謙虚もなく「外食はサービスをされるもの」と思っているなら注意したほうがいいでしょう。
知らず知らずのうちに傲慢な気持ちが生まれています。
相手を見下した態度になっています。
「お金を払っているのはこちらだ。お客さまは神様だろ? さあ、おもてなしを見せてくれ!」
外食はサービスをされるものだと思っているのは、ふんぞり返っているのと同じです。
偉そうな態度を見せると、店員さんもむっとします。
お客さんの立場でも、サービスする心がけは大切です。
立場が逆に思えますが、そんなことはありません。
サービスをする側であれされる側であれ、そこにあるのは「人と人とのコミュニケーション」です。
コミュニケーションが交わされる場面では、自分がお客さんの立場であろうと、店員さんにサービスをするつもりになりたい。
店員さんに、にっこりとした笑顔を見せましょう。
注文するときは「○○をお願いします」と丁寧な注文をしましょう。
お店を去るときは「ごちそうさまでした。おいしかったです」とお礼を言って去りましょう。
自分がお客さんの立場でも、サービスをしているつもりで接することです。
お客さんであるこちらが、店員さんにサービスをするような接し方を心がけましょう。
これが、上品な大人の振る舞いです。
お互いがサービスをし合う状態になって、良い雰囲気が漂います。
相乗効果が生まれることで、ますます外食を楽しめるようになります。
お客さんの立場でも、店員さんにサービスをするような感覚になりましょう。
難しいかもしれませんが、心を大きくするつもりで取り組んでみてください。
「さあ、今日も店員さんに気持ちのいいサービスをしよう」
そう心がけるだけでも、外食の楽しみ方が向上します。
わくわくする気持ちが高まって、お店に入るときの足取りも軽くなります。
自然と心が躍り始め、笑顔の数も増えます。
店員さんとの接し方も柔らかくなります。
お客さんの立場でも「サービス精神」は必要です。
サービス精神を心がけることで、楽しみ方の幅が広がって、外食で濃い時間を過ごせます。
こちらの態度が丁寧になることで、店員さんの態度もますます丁寧になるでしょう。
結果として、自分のためになります。
「こちらもサービスする立場」と思えば、ますます外食体験が素晴らしくなります。
予約ができるお店なら、きちんと予約していきましょう。
「いちいち予約をするのは面倒くさい」
「別に予約をしなくてもいいのではないか」
「いちいち手間をかけなくても問題ないだろう」
もちろん予約なしで行くのもいいですが、席が空いているとは限りません。
満席の場合、また別のお店を探し直すことになって余計な労力がかかります。
おっくうに感じるかもしれませんが、予約は、より外食を楽しむための大切な習慣です。
予約をすれば、確実に席を確保できます。
安心してお店に行けるのは大きなメリットです。
お店によっては、予約で座席指定ができることもあります。
カップルだと伝えれば、眺めのいい席を案内してもらいやすくなるでしょう。
団体で行くなら、ふさわしい席を用意してくれるはずです。
たとえ当日でも予約をしていくほうがいい。
「当日に予約するのは間に合わない」「店員さんの仕事を増やして迷惑にならないか」と思うかもしれませんが考えすぎです。
当日の予約でも、席を確保する意味があります。
指定時間までに少しでも余裕があれば、より良い席に案内してもらえる可能性が高まります。
お店からすると、予約をする人は丁寧なお客さんとして見られる傾向があります。
予約をすることで、お店の人は「手間をかけることのできるお客さん」「手間をかけるほど楽しみにしている」と実感します。
ポジティブな印象を与えるのは間違いありません。
丁寧なお客さんには丁寧に対応したいもの。
予約してお店に行くと、お店の人から気にかけてもらえ、より丁寧なサービスを受ける可能性がアップします。
たった電話1本で数々のメリットがあるのですからお得です。
予約をしてから都合が悪くなれば、キャンセルの連絡を入れればいいだけです。
ぎりぎりのキャンセルは迷惑になりますが、余裕を持ったキャンセルであれば問題ないでしょう。
高級レストランでないかぎり、キャンセル料金を取られることもないはずです。
予約は宣言でもあります。
お店に対して「きちんと行きます」という宣言になって責任を感じます。
予約というプロセスを経ることで、適度な緊張感が生まれ「しっかり楽しもう」という気持ちが高まります。
予約は1分もあればできることです。
1分の手間暇を惜しまないでください。
1分の手間暇で、当日の外食をより素晴らしくできます。
外食の際、お店によっては「食券機」が設置されています。
食券機が設置されていれば、口頭ではなく、食券を使って注文をします。
先にお金を払って、出てきた食券をお店の人に手渡します。
お店の人にとっても、注文や会計の手間を減らせるので便利です。
食券機のボタンを押すときを振り返ってみてください。
乱暴な押し方になっていないでしょうか。
ばんと叩くような押し方になっているなら要注意です。
ボタンを押す瞬間は、意外と店員の人から見られています。
乱暴な押し方をすると、乱暴な印象を与えます。
お店の人も「あの人は怒っているのかな」と感じるでしょう。
食券機のボタンを押す瞬間は、注文の瞬間と同じです。
押し方が乱暴だと「これをつくれ!」と偉そうな命令のようにも見えるでしょう。
ボタンを押す音は意外と店内に響きます。
食券機のボタンを叩く音が大きいと、ほかのお客さんも驚かせてしまいます。
あまり強く押すと、強い衝撃のため、ボタンや食券機の故障につながることがあります。
食券機のボタンは、優しく丁寧に押しましょう。
ゆっくり軽く押すだけです。
特別なことでも難しいことでも何でもありません。
食券機は機械ですが、人であるかのように優しく接することが大切です。
食券を手渡すときにも注意があります。
がさつな渡し方になっていないでしょうか。
投げるような渡し方になっていないでしょうか。
心当たりがあればイエローカードです。
食券を手渡すのは一瞬ですが、印象に関わる瞬間です。
がさつな渡し方は印象が良くありません。
「早くつくれ!」「こっちは客なんだ」と言わんばかりの悪印象を与えるでしょう。
店員さんは不快な気持ちになります。
「このお客さんは感じが悪い」と思うに違いありません。
不快な印象が、調理に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
「お願いします」の一言を添えて、優しく丁寧に手渡しましょう。
軽く頭を下げながら笑顔で言えれば、100点満点です。
食券を使えば、コミュニケーションをすることなく注文が可能です。
だからといって、態度が乱暴になっていいわけではありません。
食券機のボタンを押すときも、食券を手渡すときも、注文の大切な瞬間です。
言葉を発しなくても、丁寧な態度でお願いすることが大切です。
フォーマルな高級レストランでは、ドレスコードを設けているのが一般的です。
カジュアルな服装で行くとドレスコードに引っかかり、入店拒否されることがあります。
なかなか普段はありませんが、ゼロでもありません。
「ドレスコードといっても大げさに言っているだけだろう。粘れば大丈夫だろう」
そう甘く見ていると痛い目に遭うでしょう。
ドレスコードで入店拒否されると、自分を否定されたかのように感じ、かっとなる人がいます。
ここでけんか腰にならないことです。
「これくらいいいじゃないですか」
「せっかく来たんですから入らせてください」
「お客を大切にしないレストランなのですか」
最終的には「責任者を呼べ!」に発展します。
ヒートアップしたところで仕方ありません。
ドレスコードはドレスコードです。
「粘ればなんとかなるだろう」と思うかもしれませんが、その考えはやめたほうがいいでしょう。
ドレスコードはお店の雰囲気を守るために設けられています。
「その人だけ特別扱い」というわけにもいきません。
例外を設けると雰囲気を壊すことになり、ほかのお客さんに迷惑がかかります。
しつこく粘ればなんとかなるだろうと思うかもしれませんが、誤解です。
粘れば粘るほど、入店にふさわしくないと判断されます。
お店の入り口付近で騒いでしまうことになり、見苦しい姿をさらすことになります。
しつこく粘っていると「要注意人物」として認定される可能性もゼロではありません。
特に異性の同伴者がいるときは、相手にかっこがつかないので頭に血が上りやすい。
けんか腰になることほど見苦しいことはありません。
ドレスコードで入店拒否されたときは、素直に諦めましょう。
苦い経験になるところですが、レストランに悪い印象を持たないことです。
お店は別に嫌がらせをしているわけではありません。
お店はドレスコードに従ったまでです。
「ドレスコードがあることを知らないで来てしまった自分に非がある」と考えましょう。
その場は素直に引き下がり、別の機会にまたあらためて行けばいいことです。
きちんとドレスコードを守っていけば、次は問題なく入店でき、レストランでおいしい料理を楽しめます。
お店が混んでいるとき、相席になることがあります。
知らない人と同じ席につくことになるので、相席にちょっと抵抗を感じる人も多いもの。
「あまり嬉しくないな」と思う人も多いことでしょう。
中には不快に感じる人もいるかもしれません。
相席になる場合、前もってお店の人から声をかけてくれることが一般的です。
「相席になりますがよろしいでしょうか」
そんなとき、嫌な顔をしないことです。
「もっと席を増やせばいいのに」と思いますが、お店もいっぱいいっぱいの状態です。
店舗面積は限られています。
お店が混んでいるときは、相席になるのも仕方ありません。
お店は悪くありません。
むしろこういうときこそ、明るい顔で快諾の返事をしましょう。
いやいやな感じで「いいですよ」と言うのは良くありません。
感じが良くありません。
承諾ではあっても、快諾ではありません。
お客さんに相席のお願いをするとき、お店の人はどきどきしています。
「申し訳ないな」
「嫌な顔をされないかな」
「不快な気持ちをさせないかな」
不安や心苦しさを感じながら声をかけています。
心がけたいのは「快諾」です。
にっこりした表情で「いいですよ」「もちろんです」と答えるといいでしょう。
笑顔で快諾すれば、お店の人もほっとします。
「快諾してくれて良かった」と安心して、案内がスムーズになります。
相席を快諾したら、いいことをしたと考えましょう。
お店の人の気苦労を減らせました。
空いている座席を有効活用できました。
お客さんの回転を上げることができました。
お店の売上アップに貢献できました。
相席を快諾するだけで、いいことをしたことになります。
笑顔の快諾で、これだけいいことができるのです。
相席で相手と対面したときは、する側・される側に関わらず、笑顔で軽く会釈で挨拶をするようにしましょう。
知らない人ですが、挨拶は必要です。
第一印象は対面の瞬間で決まります。
笑顔で挨拶をすれば第一印象が良くなります。
雰囲気が和らいで、お互いに気持ちよく食事ができます。
ちょっとした挨拶から雑談につながり、仲良くなれるかもしれません。
偶然の相席とはいえ、れっきとした出会いのチャンスです。
運命の出会いが相席で起こる可能性もあるでしょう。
もちろん相席になったからといって、無理に会話をしなければいけないわけではありません。
黙ったまま食事をしていいのです。
会話がないならないで、そのまま過ごせばいいことです。
メニューを開いて、まず値段を見るか、料理を見るか。
それが問題です。
ちょっとした順番の違いですが、外食の楽しみを左右するポイントです。
メニューを開いたとき、どこから見ていますか。
「さあ、どれを食べようかな」
いきなり値段から見ていないでしょうか。
外食とはいえ、予算の都合もあるでしょう。
予算の都合があれば、まず値段が気になるところ。
しかし、ここが注意ポイントです。
先に値段を見てしまうと、値段を基準に選んでしまいます。
「高いものはやめておこう」
「できるだけ安いものがいいだろう」
純粋な欲求が曇ってしまい、ブレーキがかかります。
食べたいものがあっても、値段が高いと、やはり気になってしまうのが人間です。
「高いな」と思った瞬間、食欲がさっと減退します。
純粋に食べたいもの・本当に食べたいものではなく、無難なもの・妥協したものを選んでしまいます。
先に値段を見ると、値段を基準にして選んでしまいます。
これでは本当にいい外食ができません。
メニューは値段から先に見てしまうと、いい外食ができないのです。
メニューを開いたら、まず料理から見ましょう。
本当に食べたいものを選ぶのです。
自分の食欲に忠実になります。
料理のイメージ写真があるなら、きちんと見ます。
文字だけのメニューなら、料理名からイメージを膨らませます。
値段表示が視界に入ったとしても、できるだけ最初は見ないように心がけましょう。
しっかり料理を見ることで、見比べるときの微妙な食欲の変化を感じ取れます。
最も食欲をそそられる料理がわかるから、自分が食べたいものを選べます。
食べたいものを食べるから、外食の満足度も高くなります。
値段を見るなら、注文したい料理の見当をつけてからです。
「これにしようかな」と見当をつけてから、次に値段を見ます。
値段を見ると、思った以上に高くて驚くこともあるでしょう。
大幅に予算を超えているなら、あらためて考え直せばいいだけです。
値段を見てから料理を見るか、料理を見てから値段を見るか。
ちょっとした順番の違いで、外食の楽しみが変わってきます。
お店によってはテーブルに「呼び出しボタン」が設置されていることがあります。
特に居酒屋・焼き肉店・ファミリーレストランではよく見られ、一般的と言ってもいいほどです。
呼び出しボタンを押せば通知が飛んでいき、しばらくして店員さんがやってきます。
手を上げたり声を出したりしなくて済むので便利です。
女性にとっては大声を出さなくていいので大助かりでしょう。
ところが、ボタンを押してもすぐ来ないときもあります。
何分待っても店員さんが来ない。
完全にスルーです。
ボタンを押した直後は通知が届いているはずですが、何かの事情で気づかれないことがあります。
そんなとき、いらいらしないことです。
「私のことを忘れられている」
「なんて失礼なのだろう」
「お客が呼んでいるのだからすぐ来るのが当然だ」
むっとなって不満を感じるかもしれませんが、お店にも事情があります。
こういうときこそ、想像力の出番です。
ボタンを押しても来てくれないのは、それなりの事情があると考えられます。
想像力を働かせ、事情を察してみてください。
「ほかのお客さんの対応で忙しいのかな」
「呼び出しに気づかないくらい忙しいのだろう」
「人手不足で大変なのかもしれない」
仕事なのだから早く来てほしいと思いますが、店員さんも人間です。
あまりに忙しくて、サインを見逃していた可能性があります。
事情を察すれば、ボタンを押してきてくれなくても、むっとすることはありません。
「まあ、仕方ない。こういうときもあるよね」と思えます。
むしろ優しい気持ちになれます。
「こんな忙しいときに対応していただいてありがたい」と思えます。
遅れてやってきた店員さんにも優しい態度になれ、丁寧な接し方ができます。
なかなか来ないとき、どうするか。
もう一度押せばいいことです。
2回目はきちんと来てくれるはずです。
「来るのが遅い」「さっきも押しましたがスルーされました」と責めません。
文句を言いたくなるところですが、広い心になろうではありませんか。
1回目のスルーは指摘せず、普通に注文を伝えましょう。
想像力があれば、呼び出しボタンを押して店員さんが来なくても、むっとしないのです。
飲食店で注文の際、単語になっている人がいます。
「ホットコーヒー」
「牛丼、並」
「モーニング、Bセット」
中には料理名すら言わず「これ」という一言で済ませる人もいます。
どきっとした人は要注意です。
単語で注文するのは感じが良くありません。
自分では普通に注文したつもりでも、相手からは雑な注文に聞こえます。
店員さんは「雑な注文だなあ」と感じているでしょう。
偉そうにしているつもりはなくても、偉そうな印象を与えます。
「いらいらしているのかな」「怒っているのかな」と変に誤解されることも少なくありません。
こういう人はお会計のときも「お会計」の一言だけ言うことが多い。
お店から出るときも、無言・無表情のままです。
「こちらはお金を払っている立場なのだから」と思っているのかもしれませんが、油断は禁物です。
お金を払う立場とはいえ、最低限の礼儀は必要です。
単語で注文する人は、最低限の礼儀すらなっていません。
相手を不快にするつもりはなくても、そういう印象を与えることに気づくことです。
注文するときは丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
注文する瞬間は、あなたの印象と評価に関わる瞬間です。
一言で終わる注文だとしても、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
「○○をください」
「○○をお願いします」
きちんと語尾まで言ってください。
きちんと相手の目を見ながら注文すればパーフェクトです。
丁寧な言い方をすれば、店員さんも気持ちよく注文を受けることができます。
食の神様も「感じのいい注文だね」と喜んでくれます。
丁寧な言葉で注文する人は、お店の人からも食の神様からも好かれるのです。
外食に行くと、満席で待たなければいけないことがあります。
「申し訳ございません。ただ今、満席です。少しお待ちいただけますでしょうか」
このとき、むっとしてはいけません。
満席は仕方ありません。
お店は悪くありません。
昼食や夕食の時間帯は、満席になることがよくあります。
特に人気のお店となると、多くのお客さんが押し寄せ、満席になるのが当たり前と言えるでしょう。
せっかく楽しみにしていたのに「待たないといけないのか」とため息が出るところでしょう。
「ほかのお店にしようかな」と思うかもしれません。
仕方なく待つことになりますが、このとき時間を有効に使う方法があります。
待ち時間にメニューを見せてもらいましょう。
メニューを見れば、待ち時間を有効に活用できます。
焦ることなく、ゆっくりじっくり選べます。
人と一緒に来ているなら「どれにしようか」「これもおいしそうだね」と一緒に楽しむ時間になるでしょう。
「いちいちメニューを見なくてもわかっている」という人もいるでしょう。
すでにメニューを知っていても、メニューを見る価値があります。
何度も来たことがあるお店とはいえ、メニューを見ているところは同じ部分ということが多い。
あらためてじっくり見ると、見落としている料理があるかもしれません。
「へえ、こんなメニューもあったのか。今まで気づかなかった」
メニューの隅までじっくり見てみると、意外な料理を発見できるかもしれません。
すでに注文が決まっている人もいるでしょう。
「注文が決まっているからメニューを見るのは無駄」と思うのも早合点です。
ほかのメニューを眺めているうちに、もっとおいしいものを見つけ、考えが変わるかもしれません。
店員さんがメニューを持ってきてくれるとは限りません。
「どうしてメニューを持ってきてくれないの?」とむっとしてはいけません。
満席で忙しいと、待っているお客さんのことまで気が回らないことがあります。
店員さんがメニューを持ってきてくれないなら、こちらから声をかけましょう。
「メニューを見せていただけますか」
一言お願いすれば、すぐ渡してもらえるでしょう。
あらかじめ注文を決めておけば、席が空いて席に案内されたとき、すぐ料理を注文できます。
無駄な時間が少なくなって、お店側も助かるのです。
お店に入って、メニューを眺め、食べたい料理を決めました。
注文をしようとしたところ、店員さんから出来上がりの時間について「ちょっとした一言」を言われることがあります。
「少々お時間をいただきますが」です。
調理に時間がかかるため、少し待ち時間が長くなってしまうことを言われることがあります。
もう少し具体的に言われることも少なくありません。
「15分ほどお時間をいただきますが、よろしいでしょうか」
こういうセリフを言われたとき、どう思うかです。
「そんなに時間がかかるの?」
「時間がかかるのは困るなあ」
「なんだよ。サービスが悪いな」
むっとしていませんか。
もちろん急いでいるときもあるでしょう。
時間に余裕がないならメニューの変更も必要です。
注文段階でのメニューの変更は、まったくマナー違反でも何でもありません。
「なんだよ。そんなに時間がかかるの?」と文句を言ってはいけません。
店員さんをせかすわけにもいきません。
調理に時間がかかるのは仕方ないことです。
しかし、特に急いでいないなら、ここは大切な場面です。
「時間がかかって嫌だな」とむっとするのではありません。
「料理に時間がかかることを教えてくれてありがとう」と感謝するのです。
もし時間がかかることを教えてもらえていなければ、どうなっていたでしょうか。
なかなか料理が出てこなくていらいらしていたに違いありません。
いらいらしてストレスを感じると、それだけ料理の味にも悪影響を及ぼします。
純粋においしい料理を楽しめなくなります。
だからこそ、注文段階で調理に時間がかかることを言ってもらえると助かります。
「待ち時間が長くなるのですね」とわかります。
心の準備ができます。
待ち時間があっても苦にならず、いらいらしなくてすみます。
待ち時間はかかったとしても、上手に活用すればいいだけです。
あらかじめ時間がかかることをわかっていれば、それ相応の待ち方ができます。
15分時間がかかるなら、15分でできる暇つぶしができるでしょう。
待ち時間を使って、ちょっとまとまったことができます。
本を読んだり、仕事の資料をチェックしたり、スケジュール帳を見直したりできるでしょう。
少々待ち時間が長くても、上手に時間をつぶせばあっという間に過ぎます。
注文段階で時間がかかると言ってもらえるのは、実にありがたいことです。
「教えてくださってありがとうございます」と感謝するのが正解です。
さらに期待も高まります。
「少々お時間をいただきますが」は「調理に手間暇がかかります」という意味です。
つまり、それだけ手の込んだ料理であり、期待できるということです。
じっくりつくってくれることがわかるので、ますます料理の期待が高まるでしょう。
待ち時間が長いということは、わくわくする時間も長く楽しめるということです。
損なことではなく得なことです。
心の高揚感を長く楽しめることは、外食体験の向上につながります。
調理に時間がかかることをポジティブに捉えることです。
いらいらしないで、わくわくしながら気長に待ちましょう。
料理が出てきたときの感動もいっそう大きくなります。
「大盛り無料ですが、いかがでしょうか」
お店によっては、大盛りを無料で提供していることがあります。
ご飯の大盛り、麺の大盛り、パスタの大盛り。
無料で大盛りにしてもらえるならお得に感じるところでしょう。
食べられなければ残せばいいだけです。
経済的ダメージもゼロです。
おなかと相談することなく「無料ならとりあえずお願いしておけ」と軽い気持ちで注文する人も多いでしょう。
迷わず「お願いします」と即答している人も多いのではないでしょうか。
よくある光景ですが、ここは慎重になっておきたい場面です。
まずおなかがすいていて、食べきる自信があるなら、無料をお願いしていいのです。
通常料金のまま、腹も心も満たせてラッキーです。
お店からのサービスを存分にいただけます。
しかし、最初から食べきる自信もないのに軽い気持ちで大盛りをお願いするのは良くありません。
安易に大盛りをお願いすると、食べ残すことになるのがオチです。
余計な出費はありませんが、余計な食べ残しが増えます。
食べ残したものは廃棄することになり、食べ物が無駄になります。
良かれと思って安易に大盛りを注文すると、食の廃棄に加担することになります。
こういう人は、ビュッフェで大盛りにして食べ残すのと同じパターンです。
最後に食べ残すことになっては、上品な食べ方とは言えません。
ただ食べ散らかしているだけです。
「大盛り無料」という言葉に反応しないことです。
魅力的な言葉で、反射的にうなずきたくなりますが、おなかとの相談は必要です。
きちんと食べきる自信があるときだけお願いしましょう。
普通盛りで注文して、食べ始めると、物足りないと気づくことがあります。
食べている最中「大盛りにしておけば良かった」と思うこともあるでしょう。
そんな場合でも、がっかりすることはありません。
ここで上手に帳尻を合わせるテクニックがあります。
食べている途中で量が足りないことに気づいたら、その時点で噛む回数をひとまわり増やしましょう。
一口につき20回程度であれば、30回や40回を目安にします。
噛む回数を増やせば、さらに食べるペースが落ちることになります。
そうすれば、量は少なくても満腹感を促すことになります。
よく噛むことになるので、おいしい味もしっかり楽しめます。
「少ないかと思ったけど、ちょうどいい量だった」で締めくくれます。
空腹感が微妙のため、普通盛りのままにするか大盛りをお願いするか、迷うことがあるでしょう。
迷ったら、普通盛りが無難です。
食べ残すリスクがあって大盛りにするくらいなら、確実に食べきれる普通盛りにするほうが安心です。
確実に食べきるほうが上品です。
確実に食べきることができれば、達成感があります。
少ないと感じたら、噛む回数をひとまわり増やして、満腹感を促せばいいだけです。
腹八分目にしておくほうが、健康にもプラスに働きます。
注文を言い終えたら、合図の一言を言っていますか。
「合図の一言?」と思う人もいるかもしれません。
レストランで注文する際、複数注文することがあります。
メイン料理だけでなく、飲み物やサイドメニューも一緒に頼むことがあるでしょう。
注文を終えた合図の一言がないと、店員さんは「これですべてなのかな?」と思います。
ここで大切にしたい合図の一言があります。
「以上です」という一言です。
実際のところ「以上です」と言う人は少ないのが現実です。
10人に1人です。
店員さんもプロです。
わざわざ言わなくても、店員さんはお客さんの言い方から注文を言い終えたことを感じ取ってくれるでしょう。
だからといって「言わなくていい」と考えるのは良くありません。
合図の一言がないと、注文終了の確信が持てません。
店員さんも人間であり、空気を読み違えることもあります。
「これで注文がすべてなのかな」と思います。
店員さんにとっては「以上です」の一言があると助かります。
「これで注文をすべて言い終えました」という合図になります。
ちょっとしたことではありますが、だからこそ大切です。
配慮の一言です。
この一言があるかないかで、注文のリズムが変わります。
余計な間がなくなって、注文のやりとりがスムーズになります。
面倒くさく感じるかもしれませんが、きちんと合図の一言を言うほうがいい。
注文が複数のときだけでなく、注文が1つだけのときも、できれば言ったほうが丁寧です。
にっこりした笑顔で「以上です」と言えば、ますます好印象がアップするのは間違いありません。
これが、気持ちのいいコミュニケーションです。
もちろん行きつけのお店で毎回同じ注文をしているなら、省略もできるでしょう。
しかし、そうでないなら油断は禁物です。
「以上です」の一言を言うくらい大したことではないはずです。
一瞬で終わる一言です。
時間も労力もかからず、何でもないことでしょう。
この一言が言えるかどうかで、注文のやりとりは変わります。
「以上です」と言うのは10人に1人ですが、あなたがきちんと言えば、その10人に1人になれます。
「丁寧なお客さん」という印象がぐっとアップします。
店員さんは自信を持って、調理室に注文内容を伝えることができます。
調理を注文して待っている間、注文を変更したくなることがあります。
「やっぱりこっちのほうがおいしそう。今なら注文が間に合うかな」
そう思って、注文変更を申し出たくなることがあるでしょう。
時折あることですが、ここは外食で注意したい場面の1つです。
もちろん事情がある場合なら別です。
たとえば、アレルギーです。
注文してから、アレルギーのある食べ物が含まれていることに気づいて「変更が必要」ということもあるでしょう。
健康上の理由があれば、注文後の変更も仕方ありません。
しかし、安易な注文変更となると話は変わります。
注文後の変更は、基本的にNGと考えてください。
事情がないかぎり変更を申し出ないことです。
注文を完了した瞬間から、調理が始まっている可能性があるからです。
「注文を変更するだけ」と思うかもしれませんが、お店に損失を与える可能性があります。
食材を切っている最中かもしれません。
貴重な食材を捨てなければいけないかもしれません。
中途半端になった食材は、保存が難しく、廃棄するしかない状況があります。
お店に損失を与える可能性があると思えば、注文変更とはいえ、慎重になる必要があるとわかるでしょう。
注文直後ならいいではないかと思うかもしれませんが、大丈夫とは言い切れません。
注文から調理開始までの時間は、私たちが思っているよりスピーディーです。
注文した時点で、店員さんが持つ端末機器から調理室にデータが飛んで、すぐレシートの形でメニューが印字され出てきます。
調理室ではそのレシートを受け取り、内容に応じてすぐつくり出します。
素早い連係プレーが実現されています。
強いて言えば、注文直後10秒以内なら許容範囲です。
10秒を超えたら、もう締め切ったと考えることです。
注文直後10秒を越えたら、迷惑をかける可能性があるのです。
自分の注文に責任を持つことです。
注文してからほかの料理に変更したくても、ぐっとこらえることです。
「もう注文してしまったものは仕方ない」と自分に言い聞かせます。
これはお店に対するマナーです。
自分の決断は自分が責任を取ることです。
「自分が注文したものは、責任を持って食べよう」と思うことです。
一度下した決断をあとからくよくよ悩むのは、外食に限らず、ビジネスでも良くありません。
注文直後の変更が絶対NGというわけではありませんが、特別な理由がないかぎり控えておくのが賢明です。
ときどき飲食店で見かけるマナー違反の光景があります。
外で買ってきたものを、店内でこっそり食べるお客さんです。
きょろきょろしながら周りの様子をうかがい、カバンの中から菓子パンを取り出します。
店員さんやお客さんに見つからないよう、こそこそしながら食べています。
フォーマルなお店ではほとんど見かけませんが、カジュアルなお店では少なくありません。
まれに見かける光景ですが、これは良くありません。
明らかなマナー違反です。
本人はばれてないと思っていますが、挙動不審な様子は意外と目立ち、丸わかりです。
外で買ってきたものを、店内でこっそり食べないことです。
店員さんがいないから大丈夫とも限りません。
店内設置の安全カメラから確認されている可能性があります。
注意されていないから大丈夫というわけでもありません。
注意されなくても、マナー違反を犯していることに変わりありません。
周りにいるお客さんから冷たい視線を浴びることになるでしょう。
一度マナー違反を繰り返すと、だんだんそれに慣れて、罪悪感がなくなってしまいます。
それを見ている周りのお客さんもいい気はしません。
雰囲気を乱したり売上に悪影響を与えたりなど、お店からも周りのお客さんからも嫌われます。
何度も繰り返していると、お店からマークされるようになります。
外で買ってきたものを店内でこっそり食べているかぎり、良いお客さんにはなれません。
「ちょっとならいいだろう」と思うところですが、その油断が良くありません。
最初は罪悪感があっても、繰り返すうちに小さくなるもの。
遠慮も恥じらいもなくなっていき、だんだん罪の意識が希薄になります。
最終的には「どうして外で買ってきたものを店内でこっそり食べていけないの?」といった非常識に発展していくでしょう。
開き直ったお客さんほど迷惑な存在はありません。
外で買ってきたものを店内でこっそり食べる人にならないことです。
食べ物に限らず、飲み物もNGです。
飲食店では、そのお店で買ったものを食べるところです。
店内の飲食スペースは、そのお店で買ったものをいただくために提供されています。
店内は、そのお店で売っていたものをいただくのがマナーです。
持ち込み飲食をしているお客さんを見かけたときは、どうするか。
自分から直接指摘するのもいいですが、トラブルに発展する可能性があります。
できれば店員さんを通して指摘してもらうのがいいでしょう。
お店によっては、ドリンクバーが設置されています。
基本的にドリンクバーはおかわりが自由です。
いくら飲んでも金額は変わりません。
セルフサービスではあるものの、好きなだけ飲めるうえ、いろいろな種類の飲み物を楽しめます。
コーヒー・紅茶・ソフトドリンクなど多種多様です。
特に紅茶はいろいろなティーバッグが置いてあって、種類を楽しめるチャンスになるでしょう。
ここで、急にマナーが悪くなる人がいます。
「いくら飲んでも金額は同じなのだからいろいろなものを飲んでみよう」
「いろいろな種類があるのだから、たくさん試さないと損だ」
「飲み残してでもいいから、いろいろな飲み物を飲んでやろう」
「いろいろな飲み物を試さないと、ドリンクバーの元が取れない」
いろいろな思いが交差して、急に貧乏くさくなる人がいます。
もちろんきちんと飲みきってから次の飲み物を楽しむならいいのです。
同じ飲み物でも違った種類の飲み物にしてもOKです。
しかし、飲み残したまま別のコップを使って飲み始めるのは要注意です。
気づけばテーブルの上で、飲み残したコップがずらりと並んでいる。
これは見苦しい光景です。
飲み散らかしている状態であり、マナーが良くありません。
お店のルール上は問題ありませんが、店員さんは眉をひそめるでしょう。
飲み残した飲み物が無駄になってしまいます。
テーブルの上が散らかってしまい、見苦しい状態になります。
お店を去った後、店員さんは飲み残したコップの山を見て、顔をしかめるに違いありません。
おかわり自由のドリンクバーだからこそ、マナーを大切にすることです。
ドリンクバーは、人の内面や本質が垣間見えるタイミングの1つ。
飲み物のおかわりをするなら、飲みきれる分だけにしておくことです。
大切なことは「本当に飲みたい飲み物を選ぶ」ということです。
おかわり自由だからといって、いろいろな飲み物を試すより、本当に飲みたい飲み物を選んで楽しむのがいいでしょう。
飲みたくないものだから、残してしまいます。
本当に飲みたいものなら、じっくり味わいなら楽しめ、飲み残すこともありません。
飲みきれる量を調整しながら、1杯ずつ楽しむことです。
興味本位でいろいろな飲み物を試すなら、きちんと飲みきるマナーを守っておくことです。
同じコップを使い回すのが難しいときは、お店の人に下げてもらい、新しいコップを使うようにします。
どうしても飲みきれなくて仕方ないときもありますが、意識するだけでも違います。
コップの中を空っぽにしてから食事を終えることが理想的です。
お店の人も、にこにこしながら後片付けができます。
注文を終えて、料理が出てくるのを待っていました。
ところがいくら待っても、なかなか出てきません。
10分経っても20分経っても出てきません。
「さすがにこれはおかしい」ということで店員さんを呼んで確認したら、実は注文が入っていなかったことが発覚します。
「申し訳ございません。ただ今、急いでおつくりします!」
ときどき外食であることです。
特に混み合っている時間帯では、いろいろな注文が飛び交って、注文が抜けることがあります。
あなたも何度か経験があるのではないでしょうか。
こんなとき、むっとしないことです。
店員さんも悪気があったわけではありません。
相手に非があるとしても小さなことです。
混み合っている時間帯でばたばたしているときは、注文の漏れも起こりやすくなります。
人間ですからうっかりすることはあります。
むっとしても仕方ない状況かもしれませんが、そこで怒ったりののしったりしても仕方ありません。
細かいことにいちいち腹を立てるのは、余裕がない証拠です。
周りのお客さんの迷惑になるだけです。
ぎゃあぎゃあ騒いだところで、時間が戻ってくるわけでもありません。
注文した料理を忘れられたときは、どうするか。
「こういうこともあるよね」と考えて、さらっと流しましょう。
腹を立てません。
店員さんも人間です。
うっかりすることはあります。
店員さんに悪意はありません。
不快感を見せず、穏やかな気持ちを貫いてください。
「大変ですね」「それだけばたばたしているのですね」と同情の念を寄せるのもいいでしょう。
時間に余裕があるなら、もうしばらく待てばいいでしょう。
注文が漏れていることがわかったなら、最優先でつくってくれるはずです。
引き続き、読書をしたりニュースをチェックしたりなどして上手に暇をつぶせば、待ち時間も苦になりません。
急いでいて時間がないなら、注文のキャンセルをすればいいことです。
つくり始める前であれば、キャンセルを受け付けてもらえるでしょう。
このとき、お店を恨まないことです。
自分に非はありませんが、だからといって恨むのは大げさです。
恨まない、憎まない、腹を立てない。
別に死ぬわけではありません。
別の機会にまた来ればいいことです。
お店を去るとき「また来ます」というセリフで余裕を見せれば、あなたは神様になれます。
残念ながら、すべての店員さんが素晴らしいとは限りません。
少なからず接客態度の悪い店員さんがいるのも事実。
無表情だったり、声が聞き取りにくかったり、接し方がぞんざいだったりです。
席への案内の仕方、注文の取り方、料理の出し方がぶっきらぼう。
「なんてひどい態度なのだろう」
「もう少し丁寧な接客をしてほしいな」
「客をなんだと思っているのだろう」
店員さんの態度がぶっきらぼうだと、ちょっと不快に感じるところでしょう。
もちろん接客態度に重大な問題がある場合は、きちんと指摘すべきでしょう。
きちんとクレームを入れたほうがお店のためになります。
誠実なお店であれば、きちんと苦情を受け止め、改善に取りかかります。
しかし、接客態度がちょっと悪い程度であれば、大目に見ることも大切です。
「仕事なのだからきちんと接客してほしい」と思いますが、小さなことでいらいらするのも大人げありません。
こういうときこそ、想像力の出番です。
店員さんの立場に立って想像を働かせてみるのもいいでしょう。
新人さんかもしれません。
最近仕事を始めたばかりであれば、あたふたした態度が目立つのは普通のことでしょう。
ベテランの店員さんでも、完璧とは限りません。
プライベートで嫌なことがあって、元気を出したくても難しいのかもしれません。
人は感情の生き物です。
自分では普通に振る舞っているつもりでも、接客態度に出てしまうことがあるでしょう。
誰でも間違うことはある。
店員さんも1人の人間です。
小さなことでいらいらするのは、自分の中に偉そうな気持ちがあるのかもしれません。
「私をもてなせ」「私は客だ」という偉そうな態度は良くありません。
お金を払う立場でも、謙虚さは大切です。
お客さんの立場でも、サービス精神は必要です。
むしろ接客態度が悪い店員さんこそ、丁寧に接するようにしてみてください。
「逆ではないか」と思いますが、それが大人の余裕です。
あなたが大人であれば、ふさわしい余裕を見せてください。
店員さんの接客態度が悪くても、あなたは丁寧な態度のお客さんを貫きましょう。
店員さんは後になって赤面するでしょう。
「あのときの自分の態度には問題があった」
「あのときのお客さんはよくクレームを入れなかったな。怒らなかったな」
自分の大人げない言動に気づき、反省するに違いありません。
あなたが余裕を見せることで、間接的に教育を促すことになります。
「席を譲る」
この言葉を聞いたとき、どんな場所をイメージするでしょうか。
やはり最初にイメージするのは、バスや電車の中ではないでしょうか。
空席がなくて困っている妊婦や年配者がいれば、さっと席を譲ると喜ばれます。
バスや電車では定番の光景ですね。
しかし、席を譲るのは、公共交通機関に限った話ではありません。
飲食店でも、席を譲る配慮は大切です。
自由席のカフェがあり、家族ずれがやってきました。
ところが席が空き状況がまばらのため家族がまとまって座れず、困っている状況があるとします。
そんなとき、あなたが自分の席を移動することでまとまった席を確保すると喜ばれるでしょう。
「席を移動しますので、もし良かったらどうぞ」
席を移動するくらいのことは小さなことです。
別の席にちょっと移動だけでのことであり、店内で飲食できることに変わりありません。
「いいことをした」という感覚も持てるので、自分も明るく嬉しい気持ちになれます。
ますます気持ちよく食事を楽しめます。
店員さんが席に案内する飲食店でも、この配慮は大切です。
「もし良かったら席を移動しますよ」
自分から声をかけるのも悪くありません。
こちらから先に言えば、店員さんも声をかける負担が小さくて済みます。
お店からも「この方は良いお客さんだ」と喜んでもらえるでしょう。
座席を有効活用できるので、お店にとっても売上アップにつながります。
自分も相手もお店も、すべての人に喜ばれる配慮です。
「自分には関係ない」と思う人もいるかもしれません。
席を譲る気持ちになれないときもあるでしょう。
そんなときは相手のことを、自分の家族や友人だと思ってみてください。
関係ない人でも、関係者のように考えてみます。
身近な人に置き換えてみることで、自然と優しい気持ちが生まれてくるでしょう。
気づけば、席を譲りたくなっているはずです。
相手から「大丈夫です」と配慮を断られることもあります。
配慮が外れた感じがあってちょっと恥ずかしい気持ちになるかもしれませんが、気にすることはありません。
少なくともいいことをしようとしたのは事実です。
人のためにアクションを起こそうとしたのは事実ですから、胸を張って堂々としてください。
自分から配慮の声をかけることは常にかっこいい姿です。
断られたとしても、かっこいいのは間違いありません。
声がけするあなたは、優しい人です。
料理の提供順がほかのお客さんと前後することがあります。
自分のほうが先に注文したにもかかわらず、後に注文したお客さんのほうが先に提供されることがあります。
ファストフード店に限らず、一般のレストランでも見られます。
このとき、どう思うかです。
「私のほうが先に注文したのになあ」
自分が軽く扱われたように感じるかもしれません。
自分の料理が後回しにされた印象を受けるかもしれません。
たしかにあまり気持ちのいいことではないでしょう。
しかし、そこでむっとしないことです。
むっとしたところで仕方ありません。
外食の現場ではよくあることであり、仕方ないことだからです。
料理によって調理時間が異なります。
それは当然のことです。
自分より後に注文したお客さんのほうが調理時間が短いため、先に提供できることは珍しくありません。
お店側も、できるだけ出来たての料理を提供したいと考えていて、1分1秒を大切にしています。
料理の鮮度を大切にするため、後に注文したお客さんの料理でも先に提供されることがあります。
単にお店側のミスということもあるでしょう。
店員さんも注文順に料理を提供できるように心がけているものの、時にはミスをすることがあるものです。
もちろん店員さんに悪気があったわけではありません。
人間ですから仕方ありません。
気づいたとしても、いちいちクレームを言うほどでもありません。
ここで大切なことは「気にしない力」です。
いちいち気にしません。
気づいたとしても、気にしません。
ちょっとしたことにいちいちむっとしていると、ストレスがたまります。
せっかくの外食が楽しめなくなります。
「仕方ないよね」「こういうこともあるよね」と思えばいいことです。
さらっと流せば、ストレスもありません。
見て見ぬふりも大切なことです。
引き続き、わくわくしながら料理が出てくるのを待ちましょう。
気にしないように心がけていても、やはり人間です。
時にはむっとしてしまうこともあるかもしれません。
むっとしたら、自分の小さな器を恥じることです。
「こんな小さなことでいらいらするなんて、自分はまだまだ器が小さいな」
自分の器が小さいとわかっただけでも、御の字です。
「今後の課題」が見つかりました。
今後の課題として認識できれば、これから意識して取りかかれます。
普段から意識して取り組んでいれば、心を鍛えられていくでしょう。
反省することで成長します。
じわじわ器が大きくなっていき、いずれいらいらしない日がやってくるのです。
あらゆる料理は生ものです。
生ものと言えば、寿司や刺し身といったものをイメージしますが、その限りではありません。
どんな料理でも、時間がたてば、変化を起こしていきます。
鮮度が落ちたり味が変わったりです。
温かいものは冷め、冷たいものはぬるくなり、乾燥しているものはしけってきます。
単品料理でも定食料理でもコース料理でも同じです。
「あらゆる料理は生もの」と思ってください。
デリケートなものであり、1秒が重要です。
保存が利きやすく長持ちしやすい料理はありますが、ずっと鮮度を保てるわけではありません。
時間がたつにつれて味や鮮度が落ちていきます。
手作りの料理には、賞味期限の表記はありませんが、実際には賞味期限があります。
スーパーやコンビニで売られているお弁当より、はるかにシビアな賞味期限があります。
そのまま常温で放置していると、料理が傷んでいき、最後にはダメになってしまうでしょう。
私たちが心がけたいのは「提供された料理はすぐ食べ始める」という食習慣です。
「早食いをする」という意味ではなく、あくまで「早めに食べ始める」ということです。
1分1秒でも早く食べ始めましょう。
あらゆる料理は生ものですから、早く食べ始めたほうがそれだけおいしくいただけます。
レストランで料理が出てきたにもかかわらず、おしゃべりに夢中で、なかなか食べ始めない人がいます。
これはもったいないことです。
料理を提供されたら、いったんおしゃべりは中断して、まず食べ始めましょう。
お店の人は、出来たてを食べてもらいたいため、スピードとタイミングに気を遣っています。
少しでも早く食べ始めることが、つくってくれた人への敬意です。
レストランの料理に限ったことではありません。
親やパートナーがつくってくれた料理も、提供されたら1分1秒でも早く食べることが大切です。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにいただきます。
少しでも早く食べれば、出来たて感を味わえます。
あらゆる料理は生ものなのですから、生ものらしく早めにいただくのが正解です。
高級レストランで食事をしているとき、うっかりカトラリーを落とすことがあります。
「カラン、カラン」と、お店にカトラリーの落ちた音が響き渡る。
もちろん悪気はありません。
ほんの不注意です。
手が滑ることもあれば、袖口に引っかかって落としてしまうこともあるでしょう。
ここで騒いでいませんか。
「うわっ、カトラリーを落としちゃった。これは恥ずかしい。もう使えないね。どうしよう」
あたふたしないことです。
きょろきょろしないことです。
大きな声を出さないことです。
不注意とはいえ、あたふた騒いでしまうと変に目立ってしまいます。
周りのお客さんからくすくす笑われるかもしれません。
大声でお店の人を呼ぶのも要注意です。
「すみませーん! 落としちゃったので新しいのと交換してくださーい!」
大声で呼ぶと店内の上品な雰囲気を壊してしまいます。
一緒にいる人がいれば、恥ずかしい思いをさせてしまうでしょう。
いくら悪気はないとはいえ、スマートな対応とは言えません。
カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではありません。
人間ですから不注意はあるもの。
では、何が恥ずかしいか。
ちょっとした不注意で騒いでしまうのがはずかしいのです。
うっかりカトラリーを落としても、落ち着いて対処しましょう。
まず心がけたいのは、お店の人を声で呼びません。
声で呼びたくても、ぐっとこらえましょう。
高級レストランの場合、落としたカトラリーは自分で拾わず、お店の人に拾ってもらうのがマナーです。
ゆっくり手を上げ、アイコンタクトでお店の人を呼びます。
お店の人が近づいてきたら「新しいのと交換していただけますか」とささやくだけです。
後はお店の人がスマートに対処してくれます。
あるいはこちらから呼ばなくても、カトラリーの音でお店の人が気づいてくれ、スマートに対処してくれることもあります。
新しいカトラリーを持ってきてくれたら、笑顔で一言「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。
お礼を言うときは、きちんとお店の人の目を見ることが大切です。
同席者には「失礼しました」「ごめんなさいね」と言えばOKです。
これだけでいいのです。
慌てやすい場面ほど、落ち着いた態度を見せましょう。
これが、上品な大人です。
ときどき店員さんとため口で話す人がいます。
「これはどんなの?」
「○○しておいて」
「じゃあ、これ持ってきて」
お金を払っている立場のため、自分のほうが偉いと思っているのでしょう。
もちろんその店員さんと長い付き合いであれば別です。
完全な常連客になっていて、すでにお互いをよく知っている関係なら、敬語が堅苦しく感じることもあるはずです。
信頼関係が築かれていて、打ち解け合っている関係であれば、ため口で話すのもありでしょう。
しかし、初対面や会って日が浅いにもかかわらず、ため口は良くありません。
ため口で接するほうが仲良くなりやすいと思っているのなら誤解です。
店員さんとため口で話すお客さんは嫌われるのがオチです。
ため口になっていると、ぶっきらぼうな印象を与え、態度が悪いと思われます。
態度は丁寧でも、ため口になっていると台無しです。
サービス業でも、そこにいるのは人であり、感情があります。
いきなりため口で話すお客さんは「そういうお客さん」として認識され、店員さんは警戒フラグを立てます。
お店の奥で「あのお客さんには注意したほうがいい」とひそひそ話をされるでしょう。
同伴者にかっこいい姿を見せたいと思っているのかもしれませんが、逆効果です。
ため口で話すと、店員さんだけでなく一緒にいる人にも不快感を与えます。
かっこいい姿を見せるつもりが、逆にかっこ悪い姿を見せることになる。
「こういう人なんだな」と本性を垣間見た気がして、悪印象につながります。
店員とは丁寧語で話すようにしましょう。
店員さんとは、相手の年齢・性別・キャリアにかかわらず、丁寧語で話すのが好印象です。
「○○でしょうか」
「○○はどんなものでしょうか」
「○○でお願いします」
「○○していただけると助かります」
丁寧で柔らかい言葉遣いを心がけましょう。
語尾を疑問形にすると、さらに柔らかい印象がアップします。
注文するときはもちろん、返事や質問をするときも丁寧語を心がけるのが正解です。
自分がサービスを受ける側でも、相手に敬意を払いながら接するのが上品です。
店員さんに対する言葉遣いは、自分の年齢の高い人ほど意識したいポイントです。
年齢が上がるにつれて周りに年下が増えるので、態度や言葉遣いが乱れる傾向があります。
自分は普通に振る舞っているつもりでも、知らず知らずのうちに態度が悪くなっていることが少なくありません。
たとえ店員さんが新人や年下でも、丁寧語を心がけましょう。
相手が新人や年下だからといって、偉そうな態度をしていい理由にはなりません。
自分がお客さんの立場でサービスを受ける側でも、丁寧語で話すと、丁寧に柔らかい印象を与えます。
店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛されます。
「私は、まだきちんとテーブルマナーが身についていない」
自分の未熟なテーブルマナーを実感したとき、自分を責めることがあります。
そんなとき、スムーズにできない自分を恥じたり責めたりすることがあるでしょう。
高級レストランで不慣れな様子をさらしてしまうと、恥ずかしくて顔が赤くなります。
「全然テーブルマナーが身についていなくて恥ずかしい……」
自己嫌悪になってちょっと落ち込むことがあるかもしれません。
しかし、テーブルマナーが身についていなくても落ち込む必要はありません。
身についていないのであって、身につけられないわけではありません。
むしろ明るい希望を持ってわくわくしてください。
これから身につける楽しみがあるからです。
最初からテーブルマナーが身についている人はいません。
誰でも最初はテーブルマナーがゼロの状態から始まります。
生まれたばかりのころは、テーブルマナーもゼロの状態です。
赤ちゃんのときから、完璧にテーブルマナーが身についている人はいません。
「テーブルマナーがわからない」は、誰もが通る道です。
テーブルマナーは、先天的な才能ではありません。
後天的な努力によって身につけるものです。
才能の問題ではなく、ただ身につけているかどうかです。
テーブルマナーに才能は必要ないため、努力しだいでも身につけることができます。
エレガントにテーブルマナーをこなす人は、それだけ学んだことがあり、場数をこなしたということです。
考え方を変えましょう。
ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考えましょう。
「テーブルマナーが身についていない」ということは「これから身につける楽しみがある」ということです。
テーブルマナーが身についていくにつれて、食事の仕方がスマートになります。
どんどんマナーが洗練されていき、より上品な雰囲気が漂うようになります。
どんどんあなたは素晴らしい紳士淑女になっていけます。
テーブルマナーが必要なレストランにも、堂々と胸を張って入っていけるようになるでしょう。
テーブルマナーが身についていなくて落ち込むのではありません。
これから身につけていこうとわくわくしてください。
成長できる楽しみがあるのですから、未来に明るい希望を持つことが大切です。
テーブルマナーは、努力をすれば、誰でも必ず身につけられるものです。
「きちんとテーブルマナーを身につけよう!」とモチベーションも上がって、心に火がつきます。
調味料がほしいとき、テーブルの端のほうにあって手が届きにくいことがあります。
頑張って手を伸ばせばなんとか取れそうな距離です。
特に中華料理など、みんなで1つの大きな丸テーブルや長テーブルを囲んでいるときによくあることです。
「調味料がほしいが、遠くにあって手が届きにくい」
こんなとき、あなたならどうしますか。
「自分が使う調味料なのだから自分で取る」
無理に手を伸ばして取ろうとするかもしれません。
普通のことに思えますが、これはちょっと注意したほうがいいでしょう。
袖口が料理に当たってしまうかもしれません。
隣の人の食事を邪魔してしまうかもしれません。
無理に取ろうとすると、ぐっと手を伸ばしながら前かがみの姿勢になって目立ちます。
見苦しい姿勢をさらすことになって周りの人を驚かせてしまうでしょう。
調味料を取ろうと無理に手を伸ばしても見苦しいだけです。
食事の場の雰囲気を壊してしまうことが少なくありません。
では、どうすればいいのでしょうか。
対処はシンプルです。
近くの人に取ってもらうよう一声かければ済む話です。
大切なのは「一声」です。
近くの人に一声かけましょう。
「すみませんが、そこのお塩を取っていただけますか」
これだけです。
近くの人はすぐお塩を手渡してくれるでしょう。
相手の手間になって迷惑になると思いますが考えすぎです。
まったく手間ではなく迷惑にもなりません。
恥ずかしがることも悩むこともありません。
ただ調味料を取ってもらうだけです。
お願いするのは申し訳なく思うかもしれませんが、誤解です。
別に悪いことでも失礼なことでもありません。
お願いするのに抵抗を感じる必要はありません。
特に注意したいのは「頑張ればぎりぎり自分で取れる」という状況です。
頑張って手を伸ばせばぎりぎり手が届く距離だとしても、やはり心がけることは同じです。
余裕のない振る舞いは上品ではありません。
余裕を持って取るためにも、やはり近くの人に「取っていただけますか」と一声かけたほうがいいでしょう。
落ち着いて気持ちよく食事ができます。
手渡してもらったときは、きちんと「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。
調味料に限った話ではありません。
取りたいものがお箸や小皿でも心がけることは同じです。
「手が届かないものは、無理に手を伸ばすのではなく、近くの人にお願いする」
これだけです。
当たり前のことですが、大切なことです。
ストローをかじる癖はありませんか。
ストローを飲んでいると、何気なくストローを噛んでしまう。
かちかち噛んでは、舌先でちょっと触れてみることもあるかもしれません。
気がつけば、ストローの先端がぺったんこ。
いびつな形に変わっていて見苦しくなっているのです。
ストローを噛む癖は子ども時代で卒業をするものですが、中にはそうでない人もいます。
大人でもストローをかじる癖を持ったままの人がいます。
誰からも指摘されないと、そのまま直す機会がなく、大人になっても癖が続いてしまうのです。
「誰にも迷惑はかけていないではないか」と思うかもしれません。
ここがポイントです。
周りに迷惑をかけていなくても、見苦しいことに変わりありません。
大人がストローをかじる様子は、お世辞にもかっこいいとは言えないでしょう。
それを見た人は「子どもっぽい」「甘えん坊なのかな」と誤解します。
「いらいらしているのかな」「ストレスがたまっているのかな」など、思わぬ悪印象を招くこともあるでしょう。
いくら本人が「別に普通だ」と思っていても、そういうふうに見る世間があります。
普段から癖になっていると、デートやランチの際、恥をかくことになりかねません。
いつの間にか自分のイメージが悪くなるのは不本意でしょう。
悪印象になることはあっても好印象になることはありません。
物理的な悪影響も見逃せません。
ストローをかじると、ストローの先端が鋭くなります。
鋭利な刃物のようになってしまい、飲むときに唇や口の中を切ることがあります。
ストローをかじる癖は、デメリットがあるだけで、メリットは何もないのです。
飲み終わった後のストローを見てみてください。
ストローの先端に歯形が残っていれば、噛む癖がある証拠です。
ストローをかじる癖があるなら、きちんと直しておくのが得策です。
ストローを噛みたい衝動に駆られても、ぐっとこらえてください。
大変に感じるのは最初だけです。
いったん慣れれば普通になります。
口の中が寂しいなら、ガムを噛めばいいことです。
レストランによっては、テーブルに調味料が置かれていないことがあります。
特にフォーマルなレストランでは一般的に調味料が置かれていません。
「味が足りないな」
「もう少し塩味を加えたい。調味料がほしいな」
「お店の人に声をかけて持ってきてもらおうかな」
そう思ったとしても控えておくのが賢明です。
調味料をお願いすれば、お店の人は持ってきてくれるでしょうが、あまりいい顔をしないでしょう。
普通のことに思えますが、注意したいポイントです。
「調味料を置き忘れているのかな」と思いますが、そうではありません。
テーブルに調味料が置かれていないのは「そのままでお召し上がりください」という意味があります。
テーブルに調味料が置かれていないのには理由があります。
フォーマルなレストランで提供される料理は、一つひとつが「作品」であり「完成品」です。
薄味なら薄味として完成されていて、スパイシーならスパイシーとして完成されています。
すでに料理が完成品のため、調味料は不要です。
完成品に調味料を加えるのは野暮です。
「調味料をください」というのは、料理にケチをつけることになります。
「この作品は中途半端ですね。私がちょっと味を修正しますね」と言っているのと同じです。
そういうつもりはなくても、そういう誤解を与えます。
誰でも完成品に手を加えられるのは抵抗があるでしょう。
調味料を加えることは作品に泥を塗る行為に当たるため、お店の人に不快感を与える可能性があります。
良かれと思って調味料をお願いするのは、マナー違反になるため注意が必要です。
できるだけ料理はそのままいただくようにしましょう。
味が物足りなくて調味料がほしくなっても、そのままいただくのがマナーです。
普段から調味料を加えるのが癖になっている人は、特に注意が必要です。
団体でお店に入ったとき、席を寄せることがあります。
カフェやフードコートといった自由席の場合、自分たちで席を動かすことが可能です。
自由席であれば、自分たちで席を寄せてくっつけるのはマナー違反ではありません。
1人席に団体で座るのは難しいことがあれば、席を寄せるのは普通のことです。
1つの席では狭くても、2つの席を寄せてくっつければ、広々としてゆったりします。
もちろん席を寄せるのはいいのですが、注意したいのは退店するときです。
自分たちが寄せた席にもかかわらず、そのままにして退店する人がいます。
これは良くありません。
自分たちで寄せておきながら、そのまま放置するのはマナーがいいとはいえません。
「お店の人がやってくれるだろう」と思いますが、実際はわかりません。
お店の人もすぐ気づくとは限りません。
気づかないまま長時間が過ぎることもあるでしょう。
寄せたままにしていると、次に使うお客さんが使いにくくなります。
「最初からその状態なのかな」「席を離してもいいのかな」と戸惑うでしょう。
1人客の人が、大きめの席に座るのはちょっと抵抗があります。
どれだけ食事マナーがよくても、寄せた席をほったらかしにすると台無しです。
席を汚しているわけではありませんが、少なくとも印象の良い行為ではありません。
自分たちが寄せた席なら、退店するときは元に戻しておきましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、自分たちで寄せたなら、自分たちで元に戻すのがマナーです。
手間といってもわずかです。
頑張るというほどでもありません。
小さなことかもしれませんが、だからこそ大切です。
小さなところにこそ、本当の人となりが表れます。
元に戻しておけば、次のお客さんも使いやすくなります。
良いお客さんになるための大切なマナーです。
元に戻せば、すっきりした気持ちでお店を後にできます。
食後の余韻もますますよくなります。
閉店近くの時間になると「ラストオーダーです」と言われます。
ラストオーダーとは、閉店前の最後の注文ということです。
このときどうするかです。
別にせかされているわけではないものの、どきっとする瞬間です。
どことなく焦りが生じて、気持ちがそわそわします。
ラストオーダーを過ぎると、追加注文ができなくなります。
背中を押されているように感じることもあるでしょう。
何か注文しないと後悔するような気がして「何か注文したほうがいいかな」と思うところでしょう。
試験のとき「終了10分前です」と言われているような切迫感があって、プレッシャーを感じるかもしれません。
「注文をするラストチャンスです」と言われているようにも、注文を促されているように感じることもあるのではないでしょうか。
ここが要注意です。
焦ってしまうと、余計なものを注文してしまいます。
食べたくもないものを無理に注文したところで、残してしまうだけです。
「食べきれなかったね」「飲みきれなかったね」ということになって「ああ、失敗したな」と思います。
重たい気持ちを引きずることになって、食後の余韻が悪くなります。
余計な出費を増やすことになって、お金も貯まりにくくなります。
「ラストオーダーです」と言われて焦って注文すると、ろくなことになりません。
よくありがちな失敗パターンです。
「ラストオーダーです」と言われても焦らないことです。
ラストオーダーは、あくまで閉店前の最後の注文にすぎません。
プレッシャーを感じる必要もありません。
「何か注文しなさい」とせかされているわけではありません。
命の宣告をされたわけではないのですから、大げさに受け止めないことです。
自分の食欲と相談して、必要ないなら何も注文せずに見送るだけです。
「ラストオーダー」という言葉に動揺して、焦ったり流されたりしないよう注意しましょう。
冷静な気持ちでいることが大切です。
支払いでお金を渡す際は丁寧になるものです。
お金は誰にとっても大切なもの。
硬貨や紙幣は、見てすぐお金とわかるので自然と手元が丁寧になります。
「ありがとうございました」という感謝の気持ちを込めて支払います。
お金を受け取るときも、頭を下げたり両手を使ったりなど、丁寧な姿勢で受け取ることが多いでしょう。
一方、カードとなるとどうでしょうか。
投げるように渡していませんか。
これは良くありません。
カードとなると急に油断することが多い。
プラスチック製の薄くて小さなものなので、雑に扱ってしまう傾向があります。
たしかにカードは金銭ではありませんが、支払い機能を兼ね備えたものに変わりありません。
カードの渡し方・受け取り方が雑になると、乱暴な印象を与えてしまい、お店の人は眉をひそめるでしょう。
カードを傷つけてしまい、不具合の原因にもなることもあり得ます。
カードの扱い方が雑な人はお金の神様からも嫌われ、運気も金運も悪くなります。
現金さえ丁寧に扱えばいいと思っている人によくある盲点です。
カードも、お金のように丁寧に扱うことです。
お金でなくても、お金と考えて扱うことが大切です。
現金と同じように、渡すときも受け取るときも丁寧を心がけましょう。
店員さんも気持ちよく会計ができ、食後の余韻がますますよくなります。
丁寧に扱うことで、カードも長持ちします。
丁寧にカードを扱えば、お金の神様から愛され、運気も金運もよくなります。
踏んだり蹴ったりの外食があるでしょう。
外食でストレスを解消するどころか、逆にストレスをためることがあるもの。
わくわく期待していったものの、楽しむどころか、嫌な思いをすることがあります。
「最悪の外食だ」と叫びたくなるかもしれません。
ここが大切な瞬間です。
最悪の外食だとしても、悪口を言うのは良くありません。
言いたい気持ちがあっても、ぐっとこらえることです。
言いそうになっても、喉のところで止めておくのが賢明です。
お店の人の悪気があったとは限りません。
そこで働いているのは人です。
人であるかぎり、うっかりミスをすることがあるでしょう。
注文を聞き間違えたり会計を見間違えたりすることはあるもの。
新人さんだったのかもしれません。
初めて働くときは誰でも新人です。
慣れたベテランが対応してくれればいいですが、そうでないときもあるでしょう。
慣れた人でも、混み合っていてばたばたしている時間帯は、接客態度が雑になることがあります。
悪気があるわけではなく、むしろ一生懸命だからこそミスが増えることもあるはずです。
最悪の外食だからといって、悪口を言わないことです。
悪口を言えば、あなたは「悪口を言う人」になります。
悪口を言いまくれば、あなたも「最悪の人」になってしまい、文句を言える立場でなくなります。
ここで大切なのは「良かったところにフォーカスする」ということです。
悪いところでは見ません。
悪いところがたくさんあったとしても、目をつぶって見ないようにします。
代わりに良いところを見てください。
どれだけ最悪の外食でも、良かったところが1つくらいあるはずです。
「悪いところしかなかった」という外食でも、きちんと探せば、良かったところが1つくらい見つかります。
たとえば、おしゃれなインテリアであれば「内装が凝っていたね」と褒めることができるでしょう。
店員さんがかわいい衣装をしていたなら「店員さんの衣装がいいね」と褒めましょう。
トイレが清潔なら「トイレがきれいだった」と褒めることができるでしょう。
さらに細かいところにも注目です。
「テーブルが豪華だった」
「椅子がふかふかしていて座り心地が良かった」
「壁に飾っていた絵がかっこ良かった」
「窓が大きくて眺めが素晴らしかった」
「荷物入れが用意されていて便利だった」
「落ち着いた音楽が流れていてリラックスできた」
たった1つでいいのです。
どれだけ最悪の外食でも、良かったところが1つくらいあるはずです。
1つあればいいのです。
そこを見つけて褒めます。
食事中に不快なことがあっても、すがすがしい余韻を楽しめます。
これが、大人の取るべき対応です。
あなたの知性と品格を高める、大人の習慣です。