執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

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自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。

自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。 | 外食で心がけたい30のマナー

団体でお店に入ったとき、席を寄せることがあります。

カフェやフードコートといった自由席の場合、自分たちで席を動かすことが可能です。

自由席であれば、自分たちで席を寄せてくっつけるのはマナー違反ではありません。

1人席に団体で座るのは難しいことがあれば、席を寄せるのは普通のことです。

1つの席では狭くても、2つの席を寄せてくっつければ、広々としてゆったりします。

もちろん席を寄せるのはいいのですが、注意したいのは退店するときです。

自分たちが寄せた席にもかかわらず、そのままにして退店する人がいます。

これはよくありません。

自分たちで寄せておきながら、そのまま放置するのはマナーがいいとはいえません。

「お店の人がやってくれるだろう」と思いますが、実際はわかりません。

お店の人もすぐ気づくとは限りません。

気づかないまま長時間が過ぎることもあるでしょう。

寄せたままにしていると、次に使うお客さんが使いにくくなります。

「最初からその状態なのかな」「席を離してもいいのかな」と戸惑うでしょう。

1人客の人が、大きめの席に座るのはちょっと抵抗があります。

どれだけ食事マナーがよくても、寄せた席をほったらかしにすると台無しです。

席を汚しているわけではありませんが、少なくとも印象のよい行為ではありません。

小さなことだからこそ大切

自分たちが寄せた席なら、退店するときは元に戻しておきましょう。

面倒に感じるかもしれませんが、自分たちで寄せたなら、自分たちで元に戻すのがマナーです。

手間といってもわずかです。

頑張るというほどでもありません。

小さなことかもしれませんが、だからこそ大切です。

小さなところにこそ、本当の人となりが表れます。

元に戻しておけば、次のお客さんも使いやすくなります。

よいお客さんになるための大切なマナーです。

元に戻せば、すっきりした気持ちでお店を後にできます。

食後の余韻もますますよくなります。

外食で心がけたいマナー(27)
  • 自分たちが寄せた席は、退店のときは、元に戻しておく。
「ラストオーダーです」と言われても焦らない。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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