執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

19

ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。

ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。 | 外食で心がけたい30のマナー

料理の提供順がほかのお客さんと前後することがあります。

自分のほうが先に注文したにもかかわらず、後に注文したお客さんのほうが先に提供されることがあります。

ファストフード店に限らず、一般のレストランでも見られます。

このとき、どう思うかです。

「私のほうが先に注文したのになあ」

自分が軽く扱われたように感じるかもしれません。

自分の料理が後回しにされた印象を受けるかもしれません。

たしかにあまり気持ちのいいことではないでしょう。

しかし、そこでむっとしないことです。

むっとしたところで仕方ありません。

外食の現場ではよくあることであり、仕方ないことだからです。

ささいな事情にすぎない

料理によって調理時間が異なります。

それは当然のことです。

自分より後に注文したお客さんのほうが調理時間が短いため、先に提供できることは珍しくありません。

お店側も、できるだけ出来たての料理を提供したいと考えていて、1分1秒を大切にしています。

料理の鮮度を大切にするため、後に注文したお客さんの料理であっても先に提供されることがあります。

単にお店側のミスということもあるでしょう。

店員さんも注文順に料理を提供できるように心がけているものの、時にはミスをすることがあるものです。

もちろん店員さんに悪気があったわけではありません。

人間ですから仕方ありません。

気づいたとしても、いちいちクレームを言うほどでもありません。

いちいち気にしない

ここで大切なことは「気にしない力」です。

いちいち気にしません。

気づいたとしても、気にしません。

ちょっとしたことにいちいちむっとしていると、ストレスがたまります。

せっかくの外食が楽しめなくなります。

「仕方ないよね」「こういうこともあるよね」と思えばいいことです。

さらっと流せば、ストレスもありません。

見て見ぬふりも大切なことです。

引き続き、わくわくしながら料理が出てくるのを待ちましょう。

むっとしたら、自分の小さな器を恥じる

気にしないように心がけていても、やはり人間です。

時にはむっとしてしまうこともあるかもしれません。

むっとしたら、自分の小さな器を恥じることです。

「こんな小さなことでいらいらするなんて、自分はまだまだ器が小さいな」

自分の器が小さいとわかっただけでも、御の字です。

「今後の課題」が見つかりました。

今後の課題として認識できれば、これから意識して取りかかれます。

普段から意識して取り組んでいれば、心を鍛えられていくでしょう。

反省することで成長します。

じわじわ器が大きくなっていき、いずれいらいらしない日がやってくるのです。

外食で心がけたいマナー(19)
  • ほかのお客さんと提供順が逆になっても、気にしない。
あらゆる料理は生もの。
提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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