執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

22

店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。

店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。 | 外食で心がけたい30のマナー

ときどき店員さんとため口で話す人がいます。

「これはどんなの?」

「○○しておいて」

「じゃあ、これ持ってきて」

お金を払っている立場のため、自分のほうが偉いと思っているのでしょう。

もちろんその店員さんと長い付き合いであれば別です。

完全な常連客になっていて、すでにお互いをよく知っている関係なら、敬語が堅苦しく感じることもあるはずです。

信頼関係が築かれていて、打ち解け合っている関係であれば、ため口で話すのもありでしょう。

しかし、初対面や会って日が浅いにもかかわらず、ため口はよくありません。

ため口で接するほうが仲良くなりやすいと思っているのなら誤解です。

店員さんとため口で話すお客さんは嫌われるのがオチです。

ため口になっていると、ぶっきらぼうな印象を与え、態度が悪いと思われます。

態度は丁寧でも、ため口になっていると台無しです。

サービス業であっても、そこにいるのは人であり、感情があります。

いきなりため口で話すお客さんは「そういうお客さん」として認識され、店員さんは警戒フラグを立てます。

お店の奥で「あのお客さんには注意したほうがいい」とひそひそ話をされるでしょう。

同伴者にかっこいい姿を見せたいと思っているのかもしれませんが、逆効果です。

ため口で話すと、店員さんだけでなく一緒にいる人にも不快感を与えます。

かっこいい姿を見せるつもりが、逆にかっこ悪い姿を見せることになる。

「こういう人なんだな」と本性を垣間見た気がして、悪印象につながります。

店員さんとは、丁寧語で話す

店員とは丁寧語で話すようにしましょう。

店員さんとは、相手の年齢・性別・キャリアにかかわらず、丁寧語で話すのが好印象です。

「○○でしょうか」

「○○はどんなものでしょうか」

「○○でお願いします」

「○○していただけると助かります」

丁寧で柔らかい言葉遣いを心がけましょう。

語尾を疑問形にすると、さらに柔らかい印象がアップします。

注文するときはもちろん、返事や質問をするときも丁寧語を心がけるのが正解です。

自分がサービスを受ける側であっても、相手に敬意を払いながら接するのが上品です。

店員さんに対する言葉遣いは、自分の年齢の高い人ほど意識したいポイントです。

年齢が上がるにつれて周りに年下が増えるので、態度や言葉遣いが乱れる傾向があります。

自分は普通に振る舞っているつもりでも、知らず知らずのうちに態度が悪くなっていることが少なくありません。

たとえ店員さんが新人や年下であっても、丁寧語を心がけましょう。

相手が新人や年下だからといって、偉そうな態度をしていい理由にはなりません。

自分がお客さんの立場でサービスを受ける側であっても、丁寧語で話すと、丁寧に柔らかい印象を与えます。

店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛されます。

外食で心がけたいマナー(22)
  • 店員さんには、ため口ではなく、丁寧語で話す。
テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
これから身につける楽しみがあるということ。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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