「サービスです。お1つ、いかがですか」
海外の繁華街や市場などを歩いていると、店員から「試食」のようなサービスで話しかけられることがあります。
「おいしそうだな。ちょっと味見をしてみよう」
手にとって口にすると「お金を払ってください」と請求されることがあります。
これくらい無料だろうと思っていると、大間違いです。
母国で生活している感覚で海外旅行をしていると、思わぬトラブルが発生しやすいのです。
頼んでもいないのに、いきなり写真を撮られて、お金を請求された。
「カメラのシャッターを押してあげます」と言われてお願いしたら、チップを請求された。
飲食店で「こちらのほうが広くて涼しいですよ」と席の移動を勧められたら、有料の座席だった。
現地の人による観光ツアーで「もう少し先へ行ってみませんか。案内しますよ」と勧められたら、オプションの有料コースだった。
無料に違いないと思い込んでいると、後から金額を請求されることがあります。
もしくは、わざと無料のサービスを装ったうえで勧め、後から強引に金額を請求しようとする悪質なケースもあります。
そんなばかなと思うかもしれませんが、こうしたトラブルは多いのです。
トラブルを避けるためにも、予定外のサービスを受けるときは「有料か、無料か」をきちんと確認しておくようにしましょう。
「無料はどこまで無料か。有料ならいくらなのか」をはっきりさせないと、悪質な場合、法外な金額を請求されることもあります。
尋ねにくい雰囲気があっても、旅の恥はかき捨てましょう。
堂々と確認すべきです。