調味料がほしいとき、テーブルの端のほうにあって手が届きにくいことがあります。
頑張って手を伸ばせば何とか取れそうな距離です。
特に中華料理など、みんなで1つの大きな丸テーブルや長テーブルを囲んでいるときによくあることです。
「調味料がほしいが、遠くにあって手が届きにくい」
こんなとき、あなたならどうしますか。
「自分が使う調味料なのだから自分で取る」
無理に手を伸ばして取ろうとするかもしれません。
普通のことに思えますが、これはちょっと注意したほうがいいでしょう。
袖口が料理に当たってしまうかもしれません。
隣の人の食事を邪魔してしまうかもしれません。
無理に取ろうとすると、ぐっと手を伸ばしながら前かがみの姿勢になって目立ちます。
見苦しい姿勢をさらすことになって周りの人を驚かせてしまうでしょう。
調味料を取ろうと無理に手を伸ばしても見苦しいだけです。
食事の場の雰囲気を壊してしまうことが少なくありません。
では、どうすればいいのでしょうか。
対処はシンプルです。
近くの人に取ってもらうよう一声かければ済む話です。
大切なのは「一声」です。
近くの人に一声かけましょう。
「すみませんが、そこのお塩を取っていただけますか」
これだけです。
近くの人はすぐお塩を手渡してくれるでしょう。
相手の手間になって迷惑になると思いますが考えすぎです。
まったく手間ではなく迷惑にもなりません。
恥ずかしがることも悩むこともありません。
ただ調味料を取ってもらうだけです。
お願いするのは申し訳なく思うかもしれませんが、誤解です。
別に悪いことでも失礼なことでもありません。
お願いするのに抵抗を感じる必要はありません。
特に注意したいのは「頑張ればぎりぎり自分で取れる」という状況です。
頑張って手を伸ばせばぎりぎり手が届く距離だとしても、やはり心がけることは同じです。
余裕のない振る舞いは上品ではありません。
余裕を持って取るためにも、やはり近くの人に「取っていただけますか」と一声かけたほうがいいでしょう。
落ち着いて気持ちよく食事ができます。
手渡してもらったときは、きちんと「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。
調味料に限った話ではありません。
取りたいものがお箸や小皿であっても心がけることは同じです。
「手が届かないものは、無理に手を伸ばすのではなく、近くの人にお願いする」
これだけです。
当たり前のことですが、大切なことです。