お店によってはテーブルに「呼び出しボタン」が設置されていることがあります。
特に居酒屋・焼き肉店・ファミリーレストランではよく見られ、一般的と言ってもいいほどです。
呼び出しボタンを押せば通知が飛んでいき、しばらくして店員さんがやってきます。
手を上げたり声を出したりしなくて済むので便利です。
女性にとっては大声を出さなくていいので大助かりでしょう。
ところが、ボタンを押してもすぐ来ないときもあります。
何分待っても店員さんが来ない。
完全にスルーです。
ボタンを押した直後は通知が届いているはずですが、何かの事情で気づかれないことがあります。
そんなとき、いらいらしないことです。
「私のことを忘れられている」
「なんて失礼なのだろう」
「お客が呼んでいるのだからすぐ来るのが当然だ」
むっとなって不満を感じるかもしれませんが、お店にも事情があります。
こういうときこそ、想像力の出番です。
ボタンを押しても来てくれないのは、それなりの事情があると考えられます。
想像力を働かせ、事情を察してみてください。
「ほかのお客さんの対応で忙しいのかな」
「呼び出しに気づかないくらい忙しいのだろう」
「人手不足で大変なのかもしれない」
仕事なのだから早く来てほしいと思いますが、店員さんも人間です。
あまりに忙しくて、サインを見逃していた可能性があります。
事情を察すれば、ボタンを押してきてくれなくても、むっとすることはありません。
「まあ、仕方ない。こういうときもあるよね」と思えます。
むしろ優しい気持ちになれます。
「こんな忙しいときに対応していただいてありがたい」と思えます。
遅れてやってきた店員さんにも優しい態度になれ、丁寧な接し方ができます。
なかなか来ないとき、どうするか。
もう一度押せばいいことです。
2回目はきちんと来てくれるはずです。
「来るのが遅い」「さっきも押しましたがスルーされました」と責めません。
文句を言いたくなるところですが、広い心になろうではありませんか。
1回目のスルーは指摘せず、普通に注文を伝えましょう。
想像力があれば、呼び出しボタンを押して店員さんが来なくても、むっとしないのです。