執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

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呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。こういうときこそ、想像力の出番。

呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。こういうときこそ、想像力の出番。 | 外食で心がけたい30のマナー

お店によってはテーブルに「呼び出しボタン」が設置されていることがあります。

特に居酒屋・焼き肉店・ファミリーレストランではよく見られ、一般的と言ってもいいほどです。

呼び出しボタンを押せば通知が飛んでいき、しばらくして店員さんがやってきます。

手を上げたり声を出したりしなくて済むので便利です。

女性にとっては大声を出さなくていいので大助かりでしょう。

ところが、ボタンを押してもすぐ来ないときもあります。

何分待っても店員さんが来ない。

完全にスルーです。

ボタンを押した直後は通知が届いているはずですが、何かの事情で気づかれないことがあります。

そんなとき、いらいらしないことです。

「私のことを忘れられている」

「なんて失礼なのだろう」

「お客が呼んでいるのだからすぐ来るのが当然だ」

むっとなって不満を感じるかもしれませんが、お店にも事情があります。

こういうときこそ、想像力の出番です。

店員さんも人間

ボタンを押しても来てくれないのは、それなりの事情があると考えられます。

想像力を働かせ、事情を察してみてください。

「ほかのお客さんの対応で忙しいのかな」

「呼び出しに気づかないくらい忙しいのだろう」

「人手不足で大変なのかもしれない」

仕事なのだから早く来てほしいと思いますが、店員さんも人間です。

あまりに忙しくて、サインを見逃していた可能性があります。

事情を察すれば、ボタンを押してきてくれなくても、むっとすることはありません。

「まあ、仕方ない。こういうときもあるよね」と思えます。

むしろ優しい気持ちになれます。

「こんな忙しいときに対応していただいてありがたい」と思えます。

遅れてやってきた店員さんにも優しい態度になれ、丁寧な接し方ができます。

なかなか来ないとき、どうするか。

なかなか来ないとき、どうするか。

もう一度押せばいいことです。

2回目はきちんと来てくれるはずです。

「来るのが遅い」「さっきも押しましたがスルーされました」と責めません。

文句を言いたくなるところですが、広い心になろうではありませんか。

1回目のスルーは指摘せず、普通に注文を伝えましょう。

想像力があれば、呼び出しボタンを押して店員さんが来なくても、むっとしないのです。

外食で心がけたいマナー(7)
  • 呼び出しボタンを押してスルーされたときは、想像力を働かせて、店員さんの立場を理解する。
  • 押しても来ないときは、普通にもう一度押す。
単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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