感じの悪い話し方があります。
それは「言いかけてやめる話し方」です。
「あの、えっと……。いや、何でもない」
「これなんだけど……やっぱり何でもない」
「前から言おうと思っていたんだけど……やっぱり話すのやめておく」
話そうと思っていたものの、途中で話を中断します。
中断する理由はさまざまです。
途中で話してはよくない話題だと気づいて中断することもあれば、単に気が変わっただけのこともあるでしょう。
どんな理由であろうと、話しかけてやめるのは感じが悪い。
言いかけてやめると、相手にストレスを与えてしまいます。
相手はむっとして、不機嫌になるかもしれません。
中断の仕方も不自然なので、後味が悪くなります。
後に続く会話も不自然になり、ぎこちない雰囲気が漂うでしょう。
本人に悪気はなくても、感じの悪い話し方であることに変わりません。
悪印象につながることはあっても、好印象につながることはありません。
もし心当たりがあるなら、相手に不快感を与える話し方なので、やめておくほうがいいでしょう。
言いかけてやめることほど、感じの悪い話し方はありません。
言いかけてやめるくらいなら、最初から言わないことです。
もし途中でやめたくなっても、言いかけているなら、そのまますべて話してしまいましょう。
もしどうしても都合が悪くて、言いかけてやめることになったら、きちんと謝っておくことです。
人間ですから、うっかりすることもあります。
なかなかすぐ完璧に心がけるのは難しいですが、なるべく注意するようにしましょう。