観光地に行くと、写真撮影に困っている人たちを見かけることがあります。
カップルや家族連れです。
写真撮影では、シャッターを押す人が必要です。
みんなで一緒に写真を撮りたいものの、誰かがカメラを持ってシャッターを押さなければいけません。
三脚や自撮り棒があれば便利ですが、持ち合わせていないこともあるでしょう。
セルフタイマー付きカメラもありますが、いちいち設定が面倒ということもあるかもしれません。
誰か1人がカメラを持って、シャッターボタンを押すことになる。
団体で仲良く記念撮影をしたいものの、どうしても1人が欠けてしまうことになるのです。
さて、そんな場面に遭遇したとき、あなたはどうするか。
「困っている人たちがいるなあ」
「自分には関係ないよね」
「1人が欠けても仕方ないよね」
そう思うかもしれませんが、こういうときこそあなたの出番です。
できれば「お撮りしましょうか」と声をかけましょう。
相手は「ありがとうございます。助かります」と感謝してくれるでしょう。
「撮っていただけますか」と頼まれてから撮るのもいいですが、率先して声をかけたほうがスマートです。
気の利く人は、お願いされる前に動けます。
お願いされる前に動くからこそ、気が利くといえます。
「お撮りしましょうか」という言葉には、あなたの親切心がストレートに伝わる一言です。
「私は写真を撮るのが下手だから声をかけにくい」
そう思うかもしれませんが、難しく考えすぎです。
操作とはいえ、シャッターボタンを押すだけのこと。
カメラを借りるとき「どうすれば撮れますか」と声をかければ、すぐ教えてくれます。
多くのカメラは、自動的にピントが合うようになっています。
少し恥ずかしく思うかもしれませんが、気のせいです。
相手に喜んでもらえることを考えれば、恥ずかしさなど吹き飛ぶはずです。
もし相手から「大丈夫ですよ」と断られても、それはそれでいいのです。
大切なのは「親切心」です。
相手に断られたとしても、声をかけることであなたの親切心が伝わります。
相手は優しい気持ちに包まれ、もっと旅行が楽しくなるでしょう。
ノーサンキューであっても、声をかけた意味はあるのです。
なかなか言えない一言かもしれませんが、勇気を出してください。
優しいあなたならきっとできるはずです。
相手に喜んでもらいたい気持ちがあれば、恥ずかしさも半減します。
お願いされる前に動けるようになりましょう。
ちょっとした場面ですから、気軽に声をかければいいだけです。
「お撮りしましょうか」と声をかけるあなたは、優しい人なのです。