肯定・理解・同意の言葉を「二度」繰り返す人がいます。
「はい、はい」
「わかった、わかった」
「なるほど、なるほど」
意味は通じます。
しっかり納得したことを伝えたいと、同じ言葉を繰り返すことがあります。
しかし、違和感があることにお気づきでしょうか。
同じ言葉を二度繰り返すことで、軽く受け止めているように聞こえます。
言い方によっては失礼な響きにも聞こえるでしょう。
これが言葉の難しさです。
「はい」は好印象ですが「はい、はい」は悪印象です。
「わかった」は普通に聞こえますが「わかった、わかった」は嫌がっているように聞こえます。
「なるほど」は丁寧に聞こえますが「なるほど、なるほど」は雑に聞こえます。
心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
肯定・理解・同意の言葉は、二度繰り返すと、失礼になります。
誤解を招きやすく、相手に不快感を与える可能性があります。
「いつの間にか相手を怒らせていた」ということになりかねません。
言われる側は嫌な印象を受けても、言う側はなかなか気づきにくいもの。
本人に悪気はなくても、聞く側にとっては嫌な感じに聞こえるため、十分な注意が必要です。
同じ言葉を二度繰り返さないことです。
言葉を強調したいと、同じ言葉を二度繰り返したくなりますが、ぐっとこらえましょう。
強調したいなら、一度だけはっきり口にするのが効果的です。
相手の言葉を肯定するときは、一度だけ「はい」と答えます。
相手の言葉を理解したときは、一度だけ「わかった」と答えます。
相手の言葉に同意するときは、一度だけ「なるほど」と深くうなずきます。
最初のうちは物足りなく聞こえるかもしれませんが、慣れることです。
言葉遣いは、あなたの権威と信頼に影響するポイントです。
無駄な言葉がないので、スマートな印象を与えます。
普段から意識して、言葉遣いを直していきましょう。