自分の歩く音を振り返ってみてください。
足音が目立っていませんか。
大きな音を立てて歩いていませんか。
相手の声に注意を向けることはあっても、自分の足音に注意を向けることは少ないでしょう。
だからこそ、あらためて自分の足音に注意を向けてみてほしい。
スニーカーやパンプスなど、靴底が柔らかい素材なら、ほとんど足音はしないでしょう。
問題は、靴底が固い素材の場合です。
ビジネスシューズやハイヒールなどは、靴底が硬い素材でできているため、歩くときに足音が立ちます。
物理的な接触ですから、ある程度の音が出るのは仕方ありません。
しかし、大きな音が目立っているなら注意が必要です。
大きな音が立っているのは、乱暴な歩き方になっている証拠です。
かかとに重心がかかっていたり足を引きずっていたりなど、摩擦が強い歩き方になっています。
足音が大きいと、がさつな雰囲気が出てしまいます。
時には怒っているような響きにも聞こえてしまうでしょう。
大きな足音は、上品と言いがたいのです。
足音は、品性にもかかわるポイントです。
足音が大きいと下品になり、足音が小さいと上品になります。
紳士淑女は、歩く足音が静かです。
ビジネスシューズやハイヒールを履いていても、ほとんど音がありません。
静かに歩けるから、気品のある雰囲気が漂っています。
プロのオーディションでは、部屋に入ってくる足音まで確認されています。
一瞬ではありますが、足音は、その人の内面が見えるところでもあります。
また、大きな足音は、靴の寿命にも影響します。
摩擦が強いと摩耗が激しくなり、靴の寿命が短くなります。
もし大きな足音が気になるなら、いま一度歩き方を見直しましょう。
優しく地面を踏んで、丁寧に歩くようにしましょう。
ビジネスシューズやハイヒールであっても、静かに歩くことは可能です。
優しい歩き方をすれば、スピードをつけても、ほとんど足音がしません。
歩き方がよくなると、上品な雰囲気が出てきます。
上品だから静かに歩くのではありません。
静かに歩くから上品になるのです。
疲れにくくなる上、靴の寿命も長持ちして経済的です。
静かな足音で歩く人は、上品な雰囲気が漂うのです。